【Practical特集】
“よく遭遇する”質問を解決！ウィズコロナ時代の感染対策　ベストアンサー9

新型コロナウイルス感染症のパンデミックが始まってから3年が経過しました。その間、手指衛生・個人防護具・環境整備などの標準予防策の重要性が改めて強調されました。また、ワクチンや治療薬、検査法の普及、感染経路や対策に関する知見の積み重ねによって、病院の感染対策も評価が必要な時期になってきました。

本特集では、医療現場で重要なワクチン、検査、ゾーニングについての「知識編」、よくある質問をベースとした「実践編」で構成し、読者の皆様が根拠に基づいた感染対策を実践できるようご解説いただきました。

プランナー
国際医療福祉大学大学院　医療福祉学研究科　保健医療学専攻　看護学分野　准教授（感染管理認定看護師/感染症看護専門看護師）
坂木晴世

【Advanced & Focus 特集】
一変した業務に対応！ウィズコロナ時代に必要な薬剤師・臨床検査技師の役割とスキル

ウィズコロナ時代においてICT活動が大きく変化し、薬剤師は新たな課題に直面している。一つ目は新型コロナウイルス感染症（COVID－19）の診療支援である。COVID－19の専用病床を有している施設もあり、新たな病棟業務として薬剤師の臨床力が試されている。二つ目は持続的な病棟業務である。COVID－19は無症状期から周囲への感染力を有しており、服薬指導中に感染する可能性がある。持続可能な病棟薬剤師業務のためには、平時から感染対策の習熟度を上げることが肝要である。

本特集ではCOVID－19専用病棟の第一線で働く先生と、薬剤師として感染対策を牽引されてきた先生にご執筆いただいた。ウィズコロナ時代の薬剤師のロールモデルとして参考にしていただければ幸甚である。

プランナー
佐賀大学医学部附属病院　感染制御部　病院助教
浦上宗治

COVID－19のパンデミックを受けて、PCR検査や抗原検査といった臨床検査の専門的な用語が市民権を得るようになった。マスコミなども影響しているだろうが、PCR検査や抗原検査を受けることで、多くの人々にとってより身近になったこととも推察される。つまり、臨床検査室でそれだけ多くのCOVID－19の検査を実施してきたことの証左にもなろう。

パンデミック前と後では臨床検査室も様変わりした。パンデミックから約3年の月日を経て、われわれ臨床検査技師も検査した数だけさまざまな有益な経験をしているはずである。

本特集はそのような経験を次なるパンデミックのための備えや、後進への伝承として生かすために企図し、先例のないなかで、COVID－19に関わる有意義な経験をした2人の識者にご執筆いただいた。

プランナー
社会福祉法人恩賜財団　済生会横浜市東部病院　TQMセンター　感染管理対策室　副室長
大石貴幸