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- 薬の使い分けがわかる! ナースのメモ帳
商品情報
内容
序文
まえがき
本書は、看護師が「最初に読みたい薬の本」を目指して書きました。薬の参考書は、医師や薬剤師向けに書かれている本もあり、難しい内容が多いです。本書は、イラストを交えながら、新人看護師でも理解しやすい内容にまとめました。以下、読む前に意識しておくことや、こだわりポイントを紹介していきます。
直感的に理解しやすい構成
長々と書かれた文章を見ても、途中で眠くなってきますよね。本書は、どのページを見ても見開き ( 左右のページ) だけで完結します。2 つの薬を左右に並べて比較していくため、直感的に理解しやすいように構成しました。各章に「まとめページ」があるため、全体像の確認や復習をすることができます。
すべての薬を暗記する必要はない
施設によっては採用していない薬もあります。普段見かけない薬は、すぐに覚える必要はありません。大切なのは、必要なときに、必要な情報が手元にあることです。異動や転職で部署が変わると、扱う薬も変わります。近年は出荷調整の影響で、普段は使わない薬を代替薬として使う場面もありますね。本書は「いつでも見返すことができて、安心できる」そんな役割を持つ、メモ帳のような存在になるように書きました。
自分を守るために必要なこと
看護師は薬の最終投与者になることが多いですが、薬の誤投与で、法的な責任を問われる可能性もあります。薬の知識を持つことは、患者さんを守るだけでなく、自分自身を守るために必要なことです。
こだわりポイント① 読み切れるページ数
分厚い本は読むのが大変ですし、最後まで読み切れないことも多いですよね。本書は、目次や索引を除くと200 ページ程度です。項目を厳選し、各章を短くまとめたので、テンポよく学習することができます。
こだわりポイント② 本のサイズと重さ
職場の休憩室や、外出先でも持ち運び可能な大きさを考えました。また、軽くて丈夫な紙質を選ぶことで、重さにも配慮しました。家で勉強できない人は、休憩中の5 分間を活用してみてください。
こだわりポイント③ 使用頻度が高い薬を中心に
本書は、10 万人以上のフォロワーさんを対象にアンケートを行い、臨床での需要を確認しながら使用頻度が高い薬を中心にまとめています。添付文書やガイドラインはもちろん、発売したばかりの新薬の情報も反映しました。各SNS の情報や「本を読み終えたあとの勉強方法」は、あとがき (p.220) に記載しています。勉強が進まないときにも、あとがきの内容が参考になると思います。
共著の理由、他書との違い
本書は、看護師と薬剤師の共著によって「看護師が知りたいこと」だけでなく「薬剤師が看護師に知っておいてほしいこと」を同時に満たすことを実現させました。職種が異なる2 人の視点を合わせることで、徹底的に要点を絞り、簡潔にまとめています。薬を扱う医療者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
2023年7月
著者 はっしー & 木元貴祥
目次
【第1章 解熱鎮痛薬】
❶アセトアミノフェン錠とロキソプロフェン錠
作用部位、安全性、副作用の違い
❷セレコキシブ錠とジクロフェナク錠
作用機序が異なるNSAIDs
❸アセトアミノフェン静注液とフルルビプロフェン静注液
適応の違い、投与速度や注意点は?
❹プレガバリンOD錠とミロガバリン錠
神経痛の治療薬とその注意点
まとめ
【第2章 オピオイド鎮痛薬】
❶モルヒネ徐放錠とオキシコドン徐放錠
徐放性の経口オピオイドを比較
❷フェンタニル貼付薬とヒドロモルフォン徐放錠
1日1回で管理しやすい薬
❸ペンタゾシン注射薬とフェンタニル注射薬
オピオイド部分作動薬は併用注意!
❹トラマドールOD錠と
トラマドール/アセトアミノフェン配合錠
適応の違いと注意点
番外編(オピオイド鎮痛薬の副作用対策)
ナロキソン注射薬とナルデメジン錠
オピオイド拮抗薬の特徴と使い方
まとめ
【第3章 下剤・便秘薬】
❶センノシド錠と酸化マグネシウム錠
特徴や違い、作用発現時間の目安
❷ピコスルファート内用液とラクツロースシロップ
作用が異なる液体の下剤を比較
❸ルビプロストンカプセルとエロビキシバット錠
作用の特徴、投与タイミングの違い
❹マクロゴール4000配合内用剤とリナクロチド錠
酸化マグネシウムより安全性が高い薬
❺グリセリン浣腸と炭酸水素Na・無水リン酸二水素Na坐薬
速効性のある下剤の特徴
まとめ
【第4章 睡眠薬】
❶ゾルピデム錠とブロチゾラム錠
「超短時間型」と「短時間型」の違い
❷ゾピクロン錠とエスゾピクロン錠
同じ成分なのに改良された薬
❸フルニトラゼパム錠とラメルテオン錠
強力な睡眠薬、生理作用に近い睡眠薬
❹スボレキサント錠とレンボレキサント錠
オレキシン受容体拮抗薬を比較
まとめ
【第5章 保湿剤・褥瘡治療薬】
❶ワセリン軟膏とヘパリン類似物質ローション
保湿剤の特徴と違い
❷アズレン軟膏とゲンタマイシン軟膏
処置でよく使う軟膏の違い
❸ブロメライン軟膏とスルファジアジン銀クリーム
壊死組織を除去する薬
❹ヨウ素軟膏と精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏
殺菌作用と吸水作用に優れた薬
❺ブクラデシン軟膏とアルプロスタジル軟膏
肉芽形成を促進させる薬
まとめ
【第6章 ステロイド薬】
❶プレドニゾロン錠とデキサメタゾン錠
代表的なステロイド薬を比較
❷ヒドロコルチゾン注射薬とメチルプレドニゾロン注射薬
ステロイドカバーとパルス療法
まとめ
【第7章 カテコラミン・抗不整脈薬】
❶アドレナリン注射薬とノルアドレナリン注射薬
取り違えに注意! 急変時に使う薬
❷ドパミン静注液とドブタミン静注液
強心薬の特徴と違い
❸アミオダロン注射薬とリドカイン静注液
心停止時にも使う抗不整脈薬
まとめ
【第8章 降圧系の循環器薬】
❶アムロジピン錠とニフェジピンCR錠
代表的なCa拮抗薬を比較
❷アジルサルタン錠とエナラプリル錠
ARBとACE阻害薬の違い
❸カルペリチド注射薬とサクビトリルバルサルタン錠
代表的な心不全治療薬を比較
❹ビソプロロール錠とカルベジロール錠
代表的なβ遮断薬を比較
❺ベラパミル静注液とランジオロール静注液
心拍数を下げる薬を比較
❻ニカルジピン注射薬とジルチアゼム注射薬
異なる作用を持つCa拮抗薬を比較
❼ニトログリセリン舌下錠と硝酸イソソルビド錠
狭心症の「発作時」と「発作予防」に使う薬
まとめ
【第9章 利尿薬】
❶フロセミド錠とトルバプタンOD錠
「Na利尿薬」と「水利尿薬」の違い
❷スピロノラクトン錠とトリクロルメチアジド錠
「MRA」と「チアジド系利尿薬」の違い
まとめ
【第10章 糖尿病治療薬】
❶メトホルミン錠とイメグリミン錠
インスリン抵抗性を改善する薬
❷シタグリプチン錠とデュラグルチド皮下注射薬
血糖値に応じてインスリンを分泌させる薬
❸ボグリボース錠とダパグリフロジン錠
糖の吸収や排泄を調整する薬
❹グリメピリド錠とレパグリニド錠
低血糖に注意する薬
まとめ
【第11章 インスリン製剤】
❶インスリン アスパルト注射薬とインスリン ヒト注射薬
「超速効型」と「速効型」の違い
❷インスリン グラルギン注射薬と
インスリン デグルデク注射薬
持効型インスリン製剤の特徴と違い
❸インスリン リスプロ混合製剤と
インスリン デグルデク/アスパルト配合製剤
「混合型」と「配合型」の違い
まとめ
【第12章 消化性潰瘍治療薬】
❶レバミピド錠とファモチジン錠
「防御因子増強薬」と「攻撃因子減少薬」の違い
❷オメプラゾール錠とエソメプラゾールカプセル
H2受容体拮抗薬よりも強力なPPIの特徴
❸ランソプラゾールOD錠とボノプラザン錠
PPIの改良版!P-CABってどんな薬?
まとめ
【第13章 抗血栓薬】
❶アスピリン錠とプラスグレル錠
代表的な抗血小板薬を比較
❷ワルファリン錠とエドキサバン錠
抗凝固薬の違い、DOAC(ドアック)
❸アルテプラーゼ注射薬とアルガトロバン注射薬
制限時間がある抗血栓薬の違い
まとめ
【第14章 静注抗菌薬】
❶セファゾリン注射薬とセフトリアキソン注射薬
使用頻度が高いセフェム系抗菌薬
❷スルバクタム/アンピシリン配合薬と
タゾバクタム/ピペラシリン配合薬
合成ペニシリン製剤を比較
❸メロペネム注射薬とセフメタゾール注射薬
ESBL産生菌に有効な抗菌薬
❹レボフロキサシン静注液とバンコマイシン注射薬
滴下時間に注意が必要な抗菌薬
まとめ
【第15章 鎮静薬・抗てんかん薬】
❶ミダゾラム注射薬とプロポフォール注射薬
深い鎮静で使う薬
❷デクスメデトミジン注射薬とジアゼパム注射薬
浅い鎮静で使う薬
❸レベチラセタム錠とバルプロ酸SR錠
代表的な抗てんかん薬の違い
まとめ
【第16章 抗精神病薬】
❶ハロペリドール注射薬とクエチアピン錠
せん妄にも使う抗精神病薬を比較
❷リスペリドン内用液とアリピプラゾール内用液
異なる特徴を持つ抗精神病薬を比較
まとめ
【第17章 抗アレルギー薬】
❶フェキソフェナジン錠とオロパタジン錠
抗ヒスタミン薬の特徴と違い
❷レボセチリジン錠とビラスチン錠
1 日1回で強力な効果を発揮する薬
❸モンテルカスト錠とエピナスチン錠
「ロイコトリエン」と「ヒスタミン」の違い
まとめ
【第18章 ツムラ漢方薬】
❶大建中湯と芍薬甘草湯
消化器疾患で使う薬、こむら返りで使う薬
❷抑肝散と五苓散
興奮を抑える薬、水分バランスを整える薬
まとめ
・引用・参考文献一覧
・本書に登場する薬剤一覧
・あとがき
・著者紹介
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書籍情報
- ISBN:9784840482059
- ページ数:224頁
- 書籍発行日:2023年9月
- 電子版発売日:2023年9月15日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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