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- 乳房超音波検査のカテゴリー分類パーフェクトマスター
商品情報
内容
序文
はじめに
日本では『乳房超音波診断ガイドライン』の検診カテゴリー分類が広く普及している。これを適切に理解することで、画像所見の組み合わせによってカテゴリー判定を行い、要精密検査とすべき対象を適切に拾い上げることができる。一方でこれは日本独自のカテゴリー分類であり、世界で広く使用されているBI-RADS Ⓡカテゴリーとは異なっている。BI-RADS Ⓡでは臨床における総合的な最終診断を想定しており、カテゴリー判定が生検を行うか経過観察を行うかといったマネジメントと密接にかかわっている。日本では質の高い超音波診療が行われ、研究データの蓄積も豊富にある一方で、他国と基準の違う独自のカテゴリーを用いることで、検討結果を海外での論文投稿や研究に使用できないといった深刻な問題が生じている。
これまで、乳房超音波検査に携わってきても、超音波所見をBI-RADS Ⓡ分類に当てはめることがない方が多いと思われる。マンモグラフィとの総合判定も求められ、これまでの判定方法が検診、診断、そして総合判定で異なることから、個別の理解が難しいケースもある。
そこで、本書では症例ごとに検診カテゴリーとBI-RASDS Ⓡ分類を記載し、検診カテゴリーを導くために使用する診断樹も都度掲載して判定のプロセスを解説することとした。症例画像ごとに検診カテゴリーとBI-RADS Ⓡカテゴリーを考えて検討することで、ときに複雑な乳腺病変の洞察力を深めるとともに、検診と診断アプローチの違いを理解して正確で適切な診断ができるようになることを望む。乳房超音波の初学者においてはまずは検診カテゴリーを考えていただき、さらに診断におけるBI-RADS Ⓡカテゴリーを考えるという使い方をしていただくことができると思う。
日本でも診断カテゴリーの考え方が導入されているが、これまで具体的な判定方法はあまり示されていない。本書を通して具体的なBI-RADS Ⓡカテゴリーのつけ方を知ることで、「診断を行ってからマネジメントにつなげる」ということを十分に理解し、診療に生かしていただきたい。
本書が検診と診断の判定方法を学ぶきっかけとなり、日々の診療の向上につながること、そしてBI-RADS Ⓡを適切に理解することで、診断における適切な考え方が発展することを切に望む。
2024年6月
監修者 久保田 一徳
執筆者 前田 奈緒子・式田 秀美
目次
【Chapter I】
日本の検診カテゴリーとBI-RADS(R)カテゴリーの相違点
BI-RADS(R)第5版における主な超音波用語
【Chapter II】
症例(80症例)
Part 1 腫瘤(40例)
Case01~Case40
Part 2 非腫瘤性病変(20例)
Case01~Case20
Part 3 その他(20例)
Case01~Case20
【資料編】
乳管拡張のカテゴリー判定
乳腺内低エコー域のカテゴリー判定
構築の乱れのカテゴリー判定
腫瘤の要精検基準
非腫瘤性病変の要精検基準
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書籍情報
- ISBN:9784840484930
- ページ数:244頁
- 書籍発行日:2024年7月
- 電子版発売日:2024年7月12日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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