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- 研修病院選びかた御法度 第2版
商品情報
内容
第2版では、指導する立場となった著者らの視点から捉えた研修病院の選びかたのポイントを追加、よりリアルな提言がなされています。
さらに「では理想の研修病院とは何か」を具体的に追求した第4章が、今回新たに新章として追加。学生にとっては研修先をどう評価し選ぶか、研修医にとっては現場の研修のあり方を、研修病院にとっては選ばれる研修先となるための極意がまとめられた一冊。
序文
第2版 はじめに
研修医風情が生意気な本を出版しおって、とたたかれることを覚悟しながら書かせていただいたのは、もう6年も前になります。あれからも継続的に本屋さんに並ばせていただいて、時には好評をいただくのはとてもありがたいことです。
たまーに、講演に呼んでいただいたり、集まった学生さんからサインを求められることもあったりして、本を出して良かったなと思ったりします。...が、まだまだです。この6年間で学生の皆さんが期待するすばらしいシステムが構築された研修病院はどれだけ整ったでしょうか。病院見学に行っても、あいかわらず施設の自慢やカタチあるものにこだわって、中身をきちんと評価していない病院紹介を受けていないでしょうか。現実はそれほど大きな変化はしていないようです。
本書の究極の狙いは6年前から変わりません。学生が研修病院の目利きになることで、病院を学生目線で評価して、日本中の研修病院をより良いものにするためにボトムアップを図ることです。
年をとると面の皮が厚くなるなどと言いますが、お偉い先生方に若造が何を言っても普通は聞き入れてもらえないものです。でも、一人でも多くの学生に選んでほしいと躍起になっている病院は、そんな若造の意見が気になってしかたがないのも本当のところです。何かを改革するなら、トップダウンがダメなら、ボトムアップ(草の根活動)というのも方法の一つかもしれません。
第2版では、6年経ち私たち筆者らも立場が変わり、指導する側となったこともあって、当時は見えていなかった部分を書き加えてみました。現実と離れていないよりリアルな内容になっているかもしれないし、ちょっと学生や研修医の気持ちからは離れてしまったかもしれません。さらに今回、新たにもうけた第4章では禁断の一手を打ってしまいました。先に謝っておきます。すいません。第4章は「理想の研修病院」について書きました。あぁ、また各方面のエライ先生方から、目くじらを立ててお叱りいただくのを覚悟しなければなりません。
書いたあとから「やってしまった!」とちょっとだけ後悔(?)しています。うぅ、勝手なことばかり言ってごめんなさい。
それでも、学生や研修医の味方でありたい筆者としては、批判はウェルカムさせていただくしかありません。どうぞgohihanwelcome@gmail.comにメールを送ってください。研修医時代の甘えも言ってられなくなりました。背水の陣で本書を出版させていただきたいと思います。
出版に際して、いつも支えてくれる愛する妻と娘、ご指導くださっている先生方(特に福井大学の寺澤秀一先生、林寛之先生、名古屋掖済会病院の北川喜己先生)、本書を担当いただいた三輪書店の小林美智氏にあらためて感謝を申し上げます。
平成27年初冬 安藤 裕貴
目次
第1章 極論~研修病院はこれで選べ!~
① どんな医師に育てたいかハッキリしている病院を選べ!
② 研修医の評価システムが考えられている病院を選べ!
第2章 研修病院選びかた御法度集
1.まことしやかに流れる噂
① 症例数が多い大病院での研修がいい
② いろいろやれる市中病院のほうがいい
③ ほんとに救急で決まるか研修病院
④ 研修医が集まっている病院がいい病院だ!
⑤ 大学病院では実力がつかないし、コキ使われるだけだ
⑥ 結局やる気があればどこで研修しても同じだ!
2.こんな宣伝文句にだまされるな
① もちろん屋根瓦方式になっています
② 地域医療に力を入れています
③ うちのプログラムは自由なのが特徴です!
④ 市中病院ならではのプライマリ・ケアを勉強できます
⑤ 最先端の医療があなたを待っています!
3.よくある御法度
① 志望している○○科で選ぶんだ!
② この病院、いいよ!
③ 研修医が一人前に見えたから
④ いい先生ばっかりだったし
⑤ 雰囲気が良かったから働いてみたいと思った
⑥ あの先生がいるから選びます
⑦ 医学生の上手なだましかた?
第3章 病院見学と本命選び
第4章 理想の研修病院
① 研修理念
② 病院の周辺地域
③ 病院組織
④ 募集人数
⑤ 指導医
⑥ 研修プログラム
⑦ 研修プログラムの補足
⑧ コース受講義務
⑨ 救急当直
⑩ 病棟当番医制度
⑪ 評価項目
⑫ 修了試験内容
⑬ オリエンテーションで学ぶこと
⑭ 研修医対象勉強会
⑮ 外部講師招待講演会
⑯ 英語教育(英会話)
⑰ 図書室
⑱ 臨床研究とEBM教育
⑲ 研修センターの役目
6年後 ~6年後の今、あらためて思うこと~
6年後の序
米国の臨床研修制度
症例数について
手技の機会
されども重要な位置にある救急外来研修
適切な研修医数とは
雑用は任せたい指導
やる気の量に左右されない研修のしくみが大事
屋根瓦方式+EBMがキーワード
医師はどこで働いていても地域医療の一部
研修期間について
考えるプロセスが大事
プライマリ・ケアに主軸を置くのが研修
志望科ではない場所だからこそ学ぶべきこと
誘導に乗っかりたいけれど
覚悟を決めて飛び込む
有名ドクターの使いかた?
現場医師として
御法度コラム1 自分好みの研修病院の作りかた
御法度コラム2 大病院の落とし穴
御法度コラム3 大学病院の不思議な給与体系
御法度コラム4 こうやって失敗しました、私の研修先選び
御法度コラム5 研修で無視されているところ
御法度コラム6 丸投げ研修
御法度コラム7 バランス感覚
御法度コラム8 医者とは何か?
御法度コラム9 研修医にとっての学会
御法度コラム10 何も知らない研修医
御法度コラム11 ~6年後の今、あらためて思うこと~急がば回れ
御法度コラム12 守られていないルール。でも、自分を守らないと!
御法度コラム13 嫌がられるカンファレンス、嫌われる教授回診
御法度コラム14 おねだり上手な研修医
御法度コラム15 やっぱり研修先を選べないあなたへ
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書籍情報
- ISBN:9784895905367
- ページ数:260頁
- 書籍発行日:2015年12月
- 電子版発売日:2016年10月14日
- 判:A5変型
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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