PT・OTのための画像評価に基づく疾患別ケーススタディ

  • ページ数 : 183頁
  • 書籍発行日 : 2020年1月
  • 電子版発売日 : 2020年1月15日
3,960
(税込)
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商品情報

内容

・実際の画像から得られる情報を簡潔に解説
・過去のPT・OT国家試験の出題傾向を見据えた画像評価のポイントを提示
・運動器系疾患、神経系疾患、内部疾患のカテゴリに大別し、臨床でたびたび遭遇する疾患を厳選
・画像所見に基づく担当医の症例解説(「病態」「治療」「画像をみるポイント」「予後予測」)が示され、各病期におけるセラピストの介入(「評価」「課題」「目標」「プログラム」「臨床判断」「経過」「連携のポイント」「今後の課題・反省点」)を詳述
・各病期における理学療法経過・作業療法経過を併記したわかりやすい紙面構成

医療関連職種がそれぞれの立場で症例を追った""臨床の現実”と、画像情報に基づく臨床判断のケーススタディが詰まった1冊 !

序文

序文

理学療法士,作業療法士が臨床業務を適切に遂行するためには,担当症例の画像情報を必要に応じて的確に理解する必要性があることはいうまでもない.それによって,より客観的で信頼性の高い検査・測定および評価が可能となり,その結果,より効果的な治療介入ができると考えられる.

例えば,担当症例の脳画像を見て,病巣部位と症状との因果関係についての知識を基に検査・測定をすることによって,評価の信憑性を高めることができる.そして,機能改善のためにより有効な治療プログラムを立案することが可能になると考えられる.運動器疾患,中枢神経疾患および内部疾患のいずれにおいても,症例の症状と画像から得られる情報との関係性を踏まえて,機能損傷・不全の増悪の防止に努めた上で,症状の改善を図ることが求められる.しかも,症例の症状経過と画像情報の経時的変化との関連性を理解することも重要である.

これまで,本企画と類似した書籍はいくつか出版されている.しかし,それらの多くは中枢神経疾患,あるいは運動器系疾患に限定されたものであった.本書は,養成校の学生から臨床経験5年程度の若手の理学療法士,作業療法士を対象としたものであり,以下に述べる3つの重要な点に留意して企画したことである.1つ目は,画像の撮像原理,画像からいかなる情報が得られるかについて概説するとともに,これまで理学療法士・作業療法士国家試験で出題された設問を踏まえて,より具体的な画像の診かたについて説明していることである.2つ目は,中枢神経疾患,運動器系疾患および内部疾患について,症例ごとに担当医(リハビリテーション専門医を含む)から当該疾患を理解するために重要な画像を提示してもらい,当該疾患の一般的な症状とその画像から得られる情報とを解説してもらうことである.そして,3つ目は,担当医の症例解説に基づいて,発症直後から可能な限り長期間の経過を追跡し,各病期における画像所見と理学療法,作業療法の介入について,担当医と担当セラピストが解説していることである.これによって,読者が画像の変化と症状の経過に準じた介入の内容について理解できるように努めた.

本書の企画は,編集に携わった3人が数年前検討したものである.2020年度から理学療法士・作業療法士養成に関わる厚生労働省が定めた指定規則が改定される予定であり,偶然ではあるが,そのなかで画像診断および画像評価が必修化されることになった.よって,本書が担当症例の症状と画像情報との関係をより綿密に関連付けることに役立てば幸いである.

なお,本書は企画者の意図と執筆内容とを相互に綿密に連携する目的で,石川県内の執筆者を中心にしたことを付記しておく.


2019年11月

編集者代表 淺井 仁

目次

第1章 PT・OTに診てほしい, 画像の知識とポイント

Ⅰ 単純X線画像

Ⅱ CT画像とMRI画像

Ⅲ 超音波画像

第2章 画像情報とケーススタディ

Ⅰ 運動器系疾患

 1 上腕骨近位端骨折

 症例紹介

 疾患の病態

 治療

 画像を診るポイント

 予後予測

 理学療法経過

 作業療法経過

 2 変形性膝関節

 症例紹介

 疾患の病態

 治療

 画像を診るポイント

 予後予測

 理学療法経過

 3 大腿骨頸部骨折

 症例紹介

 疾患の病態

 治療

 画像を診るポイント

 予後予測

 理学療法経過

 作業療法経過

 4 膝前十字靭帯損傷

 症例紹介

 疾患の病態

 治療

 画像を診るポイント

 予後予測

 理学療法経過

 5 腰椎圧迫骨折

 症例紹介

 疾患の病態

 治療

 画像を診るポイント

 予後予測

 理学療法経過

 6 腰椎椎間板ヘルニア

 症例紹介

 疾患の病態

 治療

 術後の経過

 画像を診るポイント

 予後予測

 理学療法経過

Ⅱ 神経系疾患

 1 脳出血1 (右被殻出血)

 症例紹介

 疾患の病態

 治療

 画像を診るポイント

 予後予測

 理学療法経過

 作業療法経過

 2 脳出血2 (右視床出血)

 症例紹介

 疾患の病態

 治療

 画像を診るポイント

 予後予測

 理学療法経過

 作業療法経過

 3 脳梗塞 (右中大脳動脈閉塞)

 症例紹介

 疾患の病態

 治療

 画像を診るポイント

 予後予測

 理学療法経過

 作業療法経過

 4 くも膜下出血

 症例紹介

 疾患の病態

 治療

 画像を診るポイント

 予後予測

 理学療法経過

 作業療法経過

Ⅲ 内部疾患

 1 慢性閉塞性肺疾患 (COPD)

 症例紹介

 疾患の病態

 治療

 画像を診るポイント

 予後予測

 理学療法経過

 作業療法経過

 2 肺炎

 症例紹介

 疾患の病態

 画像を診るポイント

 理学療法経過

 作業療法経過

 3 肺がん

 症例紹介

 疾患の病態

 治療

 画像を診るポイント

 予後予測

 理学療法経過

 作業療法経過

 4 心不全

 症例紹介

 疾患の病態

 治療

 画像を診るポイント

 予後予測

 理学療法経過

 作業療法経過

 5 心筋梗塞

 症例紹介

 疾患の病態

 治療

 画像を診るポイント

 予後予測

 理学療法経過

 作業療法経過

 6 腎不全

 症例紹介

 疾患の病態

 治療

 画像を診るポイント

 予後予測

 理学療法経過

 作業療法経過

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書籍情報

  • ISBN:9784895906784
  • ページ数:183頁
  • 書籍発行日:2020年1月
  • 電子版発売日:2020年1月15日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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