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- 町田志樹の聴いて覚える解剖学 中枢・末梢神経 編[動画付き]
商品情報
内容
動画・音声つきで効率よく解剖学の知識を身につけられる「町田志樹の聴いて覚える解剖学」、待望のシリーズ2冊目。前作『町田志樹の聴いて覚える起始停止』に続き、今回は複雑で覚えにくい中枢神経・末梢神経の構造や機能を、分かりやすく解説します。
著者は、医療系養成校の講師を務めつつ、現職者のための解剖学セミナーも数多く開催。長年、生徒達の「覚えられない」悩みに耳を傾けてきました。なかでも神経に関してはある種のアレルギーかのように苦手意識をもつ人が多いといいます。
本書ではそのような人のために、例えば、「大脳皮質」は構造とその働きや役割を分けて記載し、頭の中で整理しやすくしたり、複雑な「伝導路」は経路をポイントに分けて覚えやすくしたりといった、多くの工夫が凝らされています。また、学習者がつまずきやすい部分はコラムにして詳しく解説し、深く理解できるようになっています。
神経の学習に悩むすべての人に、特に理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・柔道整復師・鍼灸師・看護師等の医療関係職を目指す学生、また再学習したい現職者にぜひ使っていただきたい1冊です。
Point1 シンプルな図と解説
本書の図はシンプルで、神経の構造が一目瞭然。
また、記載を必要最小限におさえているため、覚えるべき箇所が明確です。
Point2 音声つきで効率よく学習できる
通勤時間や休憩時間等に、音声を使った聴き流し学習ができます。
効率よく身につくので忙しい人にもおすすめ。
音声ファイル(MP3)は保存でき、通信できない場所でも使えます。
Point3 覚えやすいリスニング動画つき
音声とともに図が動くので、分かりやすさ・覚えやすさも倍増です。
スマホ等で繰り返し視聴している間に、中枢・末梢神経の基礎がしっかり身につきます。
※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
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序文
序文
前作の「町田志樹の聴いて覚える起始停止」の出版から1年6ヶ月,遂にシリーズ第2弾「町田志樹の聴いて覚える解剖学 中枢・末梢神経編」を世に出すことができた.本書は医療関係技術者養成学校の学生であればその大半が苦心する,中枢・末梢神経の学習に一石を投じる新しいタイプの教材である.本書の特徴を以下に挙げる前に,学生たちが神経の学習に難渋する理由を改めて考えてみたいと思う.
「神経」という単語を耳にするだけで,ある種のアレルギーかのように苦手と答える学生は非常に多い.実際に学生たちにその理由を尋ねると「名称が長くて覚えにくい」,「構造が想像できない」,「機能が複雑」,「本によって書いてあることが違う」などといった返答が決まって返ってくる.私は以前から学生たちの「アレルギー」を克服させるためには,視覚に加えて聴覚も活用するべきだと考えてきた.本書はタイトルからも分かる通り,視覚・聴覚をフルに活用した新しい教材である.
それを踏まえ,本書の特徴を以下に挙げる.
まず第1の特徴は,なんといっても聴き流し学習ができる点である.本書に記載された神経の構造・機能の説明文のほぼすべては,MP3形式で再生することができる.当然ながらダウンロード後には,Wi-Fiが無い環境下でもスマートフォン等で聴き流し学習をすることが可能である.通学や通勤などで神経の構造・機能を反復して聴き流すことにより,その理解度を飛躍的に向上させることができるだろう.
第2の特徴は,明瞭な図と簡潔な説明文によって構成されている点である.本書は神経の構造・機能の説明文を極力,簡潔に書き上げることを心がけた(単に「短文の記載」という事ではなく,「臨床や国家試験を想定した必要最小限の記載」と解釈していただきたい).読解力が特に求められる領域だからこそ,この記載の形式は苦手意識の強い学生たちの一助になると考える.また前述した通り,諸家によって構造や機能の見解に差異がある点も,学生たちが学習に苦心する理由の一つである.
本書では数多の文献の記述例を参考にしたうえで,最大公約数的な記載に仕上げることを心がけた.また,見解の差異については注釈として数多く書き加えているので,併せて理解することによって見識を広げていただきたい(記載内容の選定等については,筆者が信頼を置く山田記念病院の吉田俊太郎先生,木ノ瀬翔太先生にご協力いただいた.この場をお借りして心より御礼申し上げたい).
第3の特徴は,動画を用いることによって視覚・聴覚をフル活用して学習ができる点である.本書の動画作成には映像クリエイターとしての実績豊富な理学療法士,中島卓也先生に尽力していただいた.医療従事者が作成した動画だからこそ,その細部に学習のポイントが込められている.特に上行路・下行路の動画は非常に画期的な仕上がりになっているので,ぜひご自身の目で確認していただきたい.
医療職であれば職種・職域を問わず,神経の知識を求められないことはまずないだろう.だが実際には卒前で苦手意識を払拭することができず,卒後も神経の学習に悩んでいる現職者も非常に多い.ぜひ,中枢・末梢神経の学習に悩むすべての人に,本書を活用していただきたい.本書を通じた学びが読者,ならびに近い将来に担当するであろう患者さんの利益につながることを心から願っている.
2020年12月
町田 志樹
目次
序文
本書の使い方
リスニング動画・音声ファイルの視聴について
Ⅰ 神経系の区分と構造
1.神経系の区分
1 中枢神経系 2 末梢神経系
2.神経を構成する細胞
1)神経細胞(ニューロン)
2)支持細胞
1 中枢神経系の支持細胞 2 末梢神経系の支持細胞
3)興奮伝導の3原則
4)神経伝達物質
Point 跳躍伝導
Point 運動単位とサイズの原理
Ⅱ 中枢神経
1.大脳(終脳)
1)大脳皮質
1 主要な溝 2 4つの領域
3 その他の領域 4 大脳皮質の機能区分
2)大脳基底核
3)大脳髄質
Point 大脳皮質の名称『葉・回・野』
Point 大脳辺縁系
Point 体部位局在とホムンクルス
Point 脳室系
2.小脳
1)脳幹との連結
2)小脳皮質
1 小脳皮質の3層構造 2 小脳皮質に投射する繊維
3)小脳髄質
3.間脳
1)視床
1 視床の機能 2 視床の構造
2)視床上部
3)視床下部
4.脳幹
1)中脳
2)橋
3)延髄
5.脊髄
1)脊髄の外形
2)脊髄の裂と溝
3)脊髄の内部構造
Point 灰白質・白質・網様体
Point なぜ頸椎は7つなのに頸神経は8本なのか
Point 中枢神経の伝導路
Ⅲ 末梢神経
1.末梢神経系の構成
1)末梢神経の結合組織
2)神経線維の分類
Point 末梢神経損傷の分類(seddon分類)
2.末梢神経の機能による区分
1体性神経 2臓性神経(自律神経)
Point 皮膚分節(デルマトーム)
3.自律神経(交感神経・副交感神経)の作用
Point 痛覚と関連痛
4.脳神経の概要と作用
Point 大脳動脈輪(ウィリスの動脈輪)
5.脊髄神経の構成
1 前根と後根 2 前枝と後枝
Point 前枝と後枝の成り立ち
6.脊髄神経の前枝
1)頸神経叢(C1~4)
1 皮枝(浅枝) 2 筋枝(深枝)
2)腕神経叢(C5~8,T1)
1 腕神経叢の構成 2 腕神経叢の各枝
3)胸神経(T1~12)
1 肋間神経
4)腰神経叢(T12~L4)
5)仙骨神経叢(L5~S3)
6)尾骨神経叢(S4・5)
Point 反射
Point 末梢神経の触察部位
7.脊髄神経の後枝
Point 伸張反射と相反神経支配
付録
脳の正常MRI
脊髄神経の前枝一覧表
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書籍情報
- ISBN:9784895907002
- ページ数:120頁
- 書籍発行日:2020年12月
- 電子版発売日:2023年5月2日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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