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ペイシェント・エクスペリエンスー日本の医療を変え質を高める最新メソッド
商品情報
内容
医療の質を高め、「患者中心の医療」を提供するにはどうするか。日本の医療機関ではこれまで、患者中心性を評価する手段として患者満足度を用いてきた。しかし昨今、患者の「経験」を測定する「患者経験価値(PX)」が、欧米を中心に注目されてきている。一人ひとりの患者に最適な医療サービスを提供するために生まれた考え方、PX。本書は日本初のPX研究・推進団体である日本ペイシェント・エクスペリエンス研究会によるPXの解説書にして実践集である。
序文
序文
PX(Patient eXperience:患者経験価値)は、医療の質を考えるうえで重要な構成要素として世界的に認知されはじめています。PX は一人ひとりの患者に最適な医療サービスを提供するために生まれた考え方で、医療の質の中で「患者中心性」を評価するものです。
日本においては、医療制度の仕組みや多忙な医療現場の状況から、患者視点の重要性は理解されつつも、医療者(クリニック・病院)視点に傾く実状もあるのではないでしょうか。一方で、高いPX の実現には、患者視点をもつだけでなく、医療サービスを提供する一人ひとりのスタッフも大切にする必要があります。
私たち日本ペイシェント・エクスペリエンス研究会は、「患者視点」を重視し、患者の価値観やニーズに合わせた医療サービスを提供することで、患者のQOL やwell—being の向上を目指します。また、クリニックや病院で働くすべてのスタッフに対しても、ゴールや価値観を引き出し、QOL やwell—beingが高まるような職場づくりを行うことも同時に目指しています。
私たちは、患者視点を理解し職場の仲間を大切にするスタッフが日本に一人でも多く増えることを願っています。PXE(Patient eXperienceExpert)養成講座を通じて、その「輪」を少しずつでも広げていきたいと考えています。日本の医療をよりよい方向に変えるべく、一緒にPX に取り組みましょう。
2023年12月
一般社団法人日本ペイシェント・エクスペリエンス研究会
目次
第1部 PX・基礎編
第1章 PXとは何か
1. PXの概要 安藤 潔
2. PXとPSの比較 青木拓也
3. PXM®とは 曽我香織
4. CX、EXの定義およびPXとの関係 曽我香織
5. 海外におけるPX 藤井弘子
6. 日本でPXが必要な理由 安藤 潔
第2章 PXを可視化する
HCAHPS日本語版の開発と展開 青木拓也
第2部 PX・実践編
第1章 専門領域でのPXサーベイ 稲田 雄
第2章 ペイシェントジャーニーマップの作成 小坂鎮太郎
第3章 PXを向上させるコーチング 出江紳一
第4章 PXサーベイからPDCAを回す
事例1 国立病院機構 九州医療センター 西本祐子
事例2 医療法人財団岩井医療財団 稲波脊椎・関節病院 古川幸治
第5章 トップがPXを推進する組織づくり
事例1 特定医療法人社団 勝木会 やわたメディカルセンター 安田 忍
事例2 国民健康保険 小松市民病院 湯野智香子,新多 寿
事例3 株式会社麻生 飯塚病院 井村 洋
第6章 PXを組織運営に活かす
事例1 社会医療法人清風會 日本原病院 平尾由美
事例2 医療法人メディカルフォース フォース歯科 大西達也
事例3 株式会社はぴらい 訪問看護ステーションえにし 横山 誠
おわりに
column
1.患者中心の医療 安藤 潔
2.コロナ禍におけるPX 藤井弘子
3.日本ペイシェント・エクスペリエンス研究会の活動 曽我香織
4.デザイン思考とPX 出江紳一
5.PXの推進役「PXE」とは? 安藤 潔
6.在宅診療におけるPX 講内源太
本書で使用する主な略語一覧
PX関連用語索引
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書籍情報
- ISBN:9784895908061
- ページ数:184頁
- 書籍発行日:2023年12月
- 電子版発売日:2024年1月10日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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