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- PT・OTのための測定評価シリーズ 7 片麻痺機能検査・協調性検査 新装版
商品情報
内容
片麻痺機能検査(Brunnstrom stage)は、 片麻痺の回復過程をステージ化した評価法であり,検査自体の可否判定だけでなく、その動きを注意深く観察し、他の基本動作と結びつけることが重要である。
また、協調性検査は目的とする運動を的確に遂行できるか図るものである。
その運動メカニズムは複雑であり、情報の収集・伝達の感覚入力系、情報の整理・運動プログラム立案の中枢機構、運動遂行の運動出力系の、どの障害に対し注目すべきか、動作分析や他の検査を参考に実施する必要がある。
本書では、これらの難易度が高い検査について、初学者が容易に視覚で検査動作を学べるように工夫がされている。
また、判断が困難な検査判定については、基本動作と異常動作の違いと判別が深められるよう症例動画を収録。臨床経験を補完できる充実した内容となっている。
異常動作のイメージ構築から、動作の評価力が身に付く評価・測定のスタンダード化を目指した一冊である。
※本書(新装版)は、前版まで付属DVDに収めていた動画をWeb配信に変更し、それに伴いシリーズ名と装丁を改めたものです。内容に変更はありません。
序文
序文
本書は,片麻痺機能検査と協調性検査の2 部構成で編集されています.片麻痺機能検査は,さまざまな検査法が報告されていますが,1970 年にBrunnstrom らが定義した,片麻痺回復ステージに基づいたブルンストローム片麻痺機能検査がゴールデンスタンダードとなっています.しかし,ブルンストローム片麻痺機能検査は,各検査項目の可否基準が曖昧であるとされています.したがって,検査の可否判定だけではなく,その動きを注意深く観察し,他の基本動作と結び付けることで大きな意義がある検査法です.本書では,原著にしたがってよりわかりやすく実施・判定ができるように解説しました.同様に「協調性検査」も各検査手順は単純ですが,どのような協調性障害をみるのか,どの関節に注目するかなど,ゴールデンスタンダードとされる検査法がない中で動作分析や他の検査を参考に実施する難しさがあります.
どちらの検査にも共通する検査結果と基本動作と結び付きを考えるためには,各検査で出現する「異常動作のイメージ」の理解や体験が不可欠となります.養成校の授業においても,検査方法や解釈の仕方を現場の教員がさまざまな工夫を用いて学生に伝えますが,学生たちは「異常動作のイメージ」が浮かばないため,臨床実習やその後の臨床において苦労をするのを見かけます.
本書では,シリーズで踏襲している検査方法の解説動画に加え,同じ異常動作でもさまざまなパターンがあることを理解できるよう,複数名の症例動画を収録しました.これら症例動画をおおいに活用いただき,検査結果の可否判定だけではなく,検査で示される異常動作から患者の基本動作を推察するなど,異常動作のイメージの構築から動作能力の評価につながるように,本書を活用していただければ幸いです.
2014年12月
北海道千歳リハビリテーション学院 久保田健太
目次
第1章 片麻痺機能検査
片麻痺機能検査とは
【ブルンストローム片麻痺機能検査】
1 上肢stage Ⅲ
2 上肢stage Ⅱ
3 上肢stage Ⅳ
4 上肢stage Ⅴ
5 上肢スピードテスト
6 下肢stage Ⅲ
7 下肢stage Ⅱ
8 下肢stage Ⅳ
9 下肢stage Ⅴ
10 下肢stage Ⅵ
11 手 指
第2章 協調性検査
協調性検査とは
1 指指試験
2 指鼻試験
3 鼻指鼻試験
4 膝打ち試験
5 過回内試験
6 arm stopping test
7 線引き試験
8 手回内・回外検査
9 finger wiggle
10 腕叩打試験
11 足趾手指試験
12 膝踵試験
13 向こう脛叩打試験
14 foot pat
15 ロンベルク検査
16 スチュアート・ホームズ反跳現象
17 協働収縮不能・協働収縮異常「症」の試験
18 片足立ち検査
19 マン試験
20 つぎ足歩行
付録
・関節可動域の確認(上肢・下肢)
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書籍情報
- ISBN:9784895908122
- ページ数:140頁
- 書籍発行日:2024年2月
- 電子版発売日:2024年3月22日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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