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耳鼻咽喉科 薬物治療ベッドサイドガイド <プラクティス耳鼻咽喉科の臨床 3>

  • ページ数 : 347頁
  • 書籍発行日 : 2023年2月
  • 電子版発売日 : 2023年2月15日
14,300
(税込)
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商品情報

内容

耳鼻咽喉科領域の最新薬物治療マニュアル.

抗菌薬,抗ウイルス薬,抗真菌薬,ステロイド,NSAIDs,抗がん薬,漢方薬,抗ヒスタミン薬・アレルギー薬,抗めまい薬などから精神系薬剤,消化器系薬剤,さらに局所療法まで,それぞれの分類・選び方,耳鼻咽喉科臨床での実際を詳細に解説している.各種薬剤の処方のコツや最新のトピックスをまとめたコラムも充実.

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
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序文

序文

新シリーズ《プラクティス耳鼻咽喉科の臨床》は,一般的な治療法に最新の耳鼻咽喉科治療を加え,最前線で耳鼻咽喉科診療にあたられている先生方が,すぐに使えかつ役立つ優れた内容を掲載したいと企画されました.第3 巻『耳鼻咽喉科薬物治療ベッドサイドガイド』では,一般的にまず行う処方もしくは点滴を取り上げ,それでうまくいかない時は,次なるステップをと段階的に紹介されています.

薬物療法は,現在の耳鼻咽喉科治療において治療の根幹をなします.最初の処方が適切で治癒に向かえばよいですが,思ったような効果が得られないことも度々あります.そのときのために,効果がない場合の説明は必須であり,患者に安心していただける説明の仕方も医師の技量に含まれます.最近は薬を含めた過剰な生体反応,すなわちアレルギーの概念も浸透し,薬物アレルギーは患者・医師にとって恐怖となっています.また複数の内服薬による相乗効果で様々な有害事象が起こりうることもわかっています.薬物アレルギーの既往について,さらに現在の内服している薬について情報を得ることは問診上当然のことですが,処方しようとする薬で起こりうる薬物アレルギーの頻度,併用薬禁忌の情報を獲得することは,簡単そうで意外に難しいものです.本ベッドサイドガイドでは,注意すべきそれらの知識をも習得できるように執筆者にお願いしました.

執筆者は,その疾患・領域の第一人者にお願いしていますが,できる限り最近売り出し中の新進気鋭の先生にお願いしました.また疾患よりも抗菌薬とか,ステロイド,抗がん薬といった処方薬別コンテンツにし,それらの薬の使用頻度が多い疾患への対応を順に記載していただきました.Topic,Advice,Pitfall においては,コツであるとか,現状であるとか,聞きたいこと,不思議に思っていたことをテーマにしたつもりです.実際例は,すぐに処方できるように記載していただきました.

最新の治療としては,生物製剤である抗体薬が注目を集めています.標的分子に焦点をあて治療する抗体薬,がん治療,鼻茸を有する慢性鼻副鼻腔炎治療,アレルギー性鼻炎に対して保険適応が認められていますが,今後さらに多様な抗体薬が出てくると思われます.特に頭頸部癌に対する分子標的薬および抗体薬は,がん遺伝子パネルでの情報を基に,希少癌に対する治療選択として,導入されていくと思われます.一方で,20 年間以上も新薬がでないジャンルもあります.それでもどのような機序でその薬の効果が得られるのか,最も効果的な使用法も証明されようとしています.なかなか奥深い薬物療法を勉強するという意味でも,この本を利用していただきたいと思います.


2022 年12 月

福井大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学
専門編集 藤枝重治

目次

1 薬物の適応と選び方 (成田憲彦)

Advice 効率的な医薬品集の使い方 (渡邊 毅)

2 薬物の有害事象とその対策 (野島知人,野中 学)

3 抗菌薬

適切な抗菌薬の使い方 (酒巻一平)

耳鼻咽喉科疾患の細菌感染の動向 (河野正充,保富宗城)

耳鼻咽喉科疾患の実際例-成人 (杉田 玄)

耳鼻咽喉科疾患の実際例-乳幼児 (伊藤真人)

耳鼻咽喉科疾患の実際例-妊婦 (玉村千代)

Topics 耳鼻咽喉科領域における2010 年以降の薬剤耐性菌の動向 (中川一路)

Advice 薬剤耐性対策アクションプラン (大野茜子,大曲貴夫)

Pitfall クリンダマイシンの効果的な使い方 (林 達哉)

Pitfall マクロライド少量長期療法 (中丸裕爾)

Pitfall カルボシステインの有効性 (神前英明)

4 抗ウイルス薬

抗ウイルス薬の使い方 (羽藤直人)

耳鼻咽喉科疾患の実際例

Topics コロナウイルスワクチンと治療薬 (酒巻一平)

Advice 顔面神経麻痺にステロイドと抗ウイルス薬の併用が最も有効なのか (山田武千代)

Advice ヒトパピローマウイルスに対するワクチンと治療薬 (室野重之)

5 抗真菌薬

現在使用されている抗真菌薬 (鈴木祐輔)

耳鼻咽喉科疾患の実際例

6 ステロイド

ステロイドの使い方 (杉本寿史)

耳鼻咽喉科疾患の実際例① (吉田尚弘)

耳鼻咽喉科疾患の実際例② (鈴木正宣)

Pitfall 嗄声に対するステロイドの使い方 (中村一博)

7 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)

現在頻用されているNSAIDsの種類と使い方 (笹野恭之,小森 学)

耳鼻咽喉科疾患の実際例 (杉山健二郎,工 穣)

Advice NSAIDs-exacerbated respiratory disease(N-ERS)患者の対応 (松脇由典)

Advice プレガバリン(リリカ®)の有効な使用法 (西村信一)

8 抗がん薬

頭頸部癌で使用できる抗がん薬 (四宮弘隆)

頭頸部平上皮癌に対する抗がん薬使用の実際 (安松隆治)

有害事象の早期発見と対策 (田村真吾,中島寅彦)

Advice 甲状腺癌に対する抗がん治療 (武本憲彦)

Advice 唾液腺癌に対する抗がん治療 (多田雄一郎)

Topics がん遺伝子パネル検査による抗がん治療 (安藤瑞生)

Topics がんに対するサポート治療 (廣野靖夫)

9 漢方薬

漢方薬の選び方と使い方,有害事象 (小川恵子)

耳鼻咽喉科疾患の実際例① (五島史行)

耳鼻咽喉科疾患の実際例② (高畑淳子)

耳鼻咽喉科疾患の実際例③ (志賀英明)

Topics 漢方薬のどの成分がどのように効くのか (高林哲司)

Advice 漢方薬を飲ませるコツは (今中政支)

Advice 女性に処方する漢方薬 (安村佐都紀)

10 抗ヒスタミン薬とアレルギー薬

実際の使い方,薬物相互作用 (岡野光博,金井健吾,岡 愛子)

Topics 効果がないときは増量か変更か (後藤 穣)

Advice 小児に使うアレルギー薬 (増田佐和子)

Advice 妊婦への使い方 (尾野里奈)

Advice 抗ヒスタミン薬と抗ロイコトリエン薬の併用は有効か (意元義政)

Topics 血管性浮腫に対する薬物療法 (加藤幸宣)

11 舌下免疫療法

実際例と治療効果,有害事象 (阪本浩一)

12 抗めまい薬

耳鼻咽喉科疾患の実際例(北原 糺)

Topics 7%炭酸水素ナトリウム注射液(メイロン®)の作用機序 (武田憲昭)

Advice イソソルビドとの併用療法 (車 哲成)

Topics アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物は有効か (武田憲昭)

13 抗不安薬

種類と特徴,作用機序 (久保和彦)

耳鼻咽喉科疾患での実際例

14 抗うつ薬

種類と特徴,作用機序 (堀井 新)

耳鼻咽喉科での実際例

15 睡眠薬

種類と特徴 (中山明峰)

16 ビタミン薬

種類と特徴 (細谷 誠)

耳鼻咽喉科疾患での実際例

17 止血薬

種類と特徴 (熊井琢美)

耳鼻咽喉科疾患での実際例

18 抗血小板薬・抗凝固薬

作用機序と種類 (玉 直人)

19 副交感神経刺激薬

種類 (高野賢一)

耳鼻咽喉科疾患での実際例

20 甲状腺・副甲状腺薬,カルシウム薬

種類と使用法 (鈴木基之)

21 プロトンポンプ阻害薬

種類と耳鼻咽喉科疾患での使用例 (上羽瑠美)

22 胃薬

種類 (丸尾貴志)

耳鼻咽喉科疾患での実際例

Advice ポラプレジンク(プロマックR)と味覚障害 (任 智美)

23 抗体薬

対アレルギー疾患 (藤枝重治)

対頭頸部癌 (柊 陽平,高橋秀聡,佐野大佑,折舘伸彦)

24 局所療法

点耳薬 (白馬伸洋)

点鼻薬 (近藤健二)

Advice アレルギー性鼻炎に最も有効なのは鼻噴霧用ステロイドか? (寺田哲也)

Pitfall 市販の点鼻薬は安全か? (近藤健二)

口腔用薬・外用薬 (花澤豊行)

Advice ボツリヌス毒素 (兵頭政光,松本宗一)

Advice 鼓膜穿孔治療薬-トラフェルミン製剤(リティンパ®) (金丸眞一)

25 軟膏・クリーム

耳・鼻用軟膏・クリームの種類 (阿部俊彦,平海晴一)

実臨床における適応


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書籍情報

  • ISBN:9784521749556
  • ページ数:347頁
  • 書籍発行日:2023年2月
  • 電子版発売日:2023年2月15日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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