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- 麻酔科プラクティス 9 理解して使いこなす麻酔科機器~モニター・ICU機器・ペースメーカー
商品情報
内容
シリーズ第9巻は,種類も増えた生体モニタリング機器やペースメーカーなどの最新機器について徹底解説.医療機器はどんどん高機能になり,扱いは複雑化する一方で,それを使用する側の知識のアップデートが追いつかず,機能を十分に使いこなせていないのではないかという焦燥を抱えている医師にうってつけの1冊.臨床工学技士にタスクシフトすることも重要だが,最低限必要な知識の習得は,麻酔科医にとってインシデントを減らし,責任ある患者管理を行い,安全な機器利用のために重要かつ不可欠.本書では,各専門家が機器の目的,基礎的な構造,臨床での活用方法,最近追加された機能,ピットフォールなどをわかりやすく解説. [シリーズの特徴] 現在の麻酔科臨床で特に注目の集まるトピックスや新たな課題を厳選し,フルカラーの誌面でビジュアルに整理・解説.若手からベテラン麻酔科医までを対象とし,臨床で役立つ最新かつ最良の意義深いテーマを提供する.
序文
「理解して使いこなす麻酔科機器 モニター・ICU機器・ペースメーカー」序文
私が医師になりたての約30年前と比べると現在の医療は飛躍的に進歩しました.多くの開腹手術が腹腔鏡手術になり,手術室には様々な電子機器が必須となっています.生体モニタリング機器も大きく変わり,種類も増えて欠かせないものとなりました.一方,これら医療機器はどんどん高機能なものになり,扱いは複雑化しています.1年目の頃に基礎を教わった生体モニターは,その頃より進化しているにもかかわらず,使用する医師側ではいまだその当時と同じ使い方しかされていないこともあると感じています.新しい機器がいろいろな機能をもっていても各分野のエキスパートしか理解していないこともしばしばです.せっかくの機能を十分に発揮できていないことも多いのではないでしょうか.また,複雑な機器管理には電子工学の知識も必要ですが,これもここ十数年の間に急速に増加した臨床工学技士の方々にお任せになっているのが現実です.以前は機械に詳しいドクターも多かったと感じますが,麻酔科医の増加とともに,ICUや医療機器に興味のない若手麻酔科医が増えているのではないでしょうか.タスクシフトは重要ですが,安全な機器利用のために最低限必要な知識の習得は,麻酔科医にとってインシデントを減らし,責任ある患者管理を行うために重要であるはずです.
本書は若手麻酔科医を中心に,普段使用しているモニタリング機器やME機器の,聞きたくてもいまさら聞けない使い方や,ベテランの麻酔科医にも役に立つ,新しい機能を利用するための知識のブラッシュアップを目的として企画しました.各執筆者には,医療機器の目的,基礎的な構造,臨床での活用方法,最近追加された機能,ピットフォールなどをわかりやすく解説していただきました.日常の臨床現場でいま使っているモニターや機器をさらに使いこなすために,本書が役立つことを期待しています.
2023年9月
東京都済生会中央病院 佐藤暢一
目次
Ⅰ モニター
1 心電図
1)モニター心電図
2)12誘導心電図
3)波形の診断
4)術前心電図にどう対応するか
5)心電図異常にどう対応するか
2 血圧
3 肺動脈カテーテル・中心静脈圧モニタリング
4 パルスオキシメータ
5 脳波モニタリング
6 肺血管外水分量と肺血管透過性係数
7 人工呼吸モニタリング
[T]COVID-19肺炎の呼吸管理とモニタリング
8 カプノメトリと麻酔ガス分析
[T]呼気プロポフォール濃度分析
9 体温モニタリング
10 尿量
11 筋弛緩モニタリング
12 神経モニタリング
13 近赤外線脳酸素モニタリング
14 血液凝固モニタリング
15 経皮的酸素分圧・二酸化炭素分圧モニタリング─経皮的PO2/CO2モニターTCM5の解説─
16 血液ガス分析装置
17 経食道エコー
18 胎児心拍数陣痛図
Ⅱ ICUで使うME機器
1 IABP
2 ECMO
3 CHDF
Ⅲ ペースメーカー
1 ペースメーカーの基礎
2 ペースメーカー 最近の付加機能
3 心室再同期療法(両心室ペーシング)
4 植え込み型除細動器
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書籍情報
- ISBN:9784830628580
- ページ数:224頁
- 書籍発行日:2023年11月
- 電子版発売日:2023年11月21日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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