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- 症状と所見から考える心・血管エコー［動画付き］
商品情報
内容
序文
当たり前のことですが，心エコー室に来られる初診患者さんは，教科書のように疾患ごとに分類されているわけでは決してありません．疾患名や診断が不明だから検査に来られるので，検査の発端となるのは，主治医が聴きだした患者さんの「症状」と主治医が取得した「所見」です．検査担当者がこれらの症状と所見をよく把握し，さらにはカルテやその他の診療情報をも参照することで，焦点の合ったよい超音波検査が実現します．超音波検査に携わる者が一番喜びを感じるのは，「見事に診断をつけた瞬間」をおいて他にはないでしょう．
現在ある超音波検査の教科書は，「疾患別の検査所見の解説」という形式がほとんどです．これはこれで，体系的に分類整理されており，疾患の病態生理を理解できるために読み応えはありますが，実際の検査現場では隔靴掻痒の感があることを否めません．例えば，発熱と炎症という症状と所見で心エコーを依頼された場合に，何を探っていけばいいのかを，従来の教科書からすぐに読み取ることは困難です．そこで，本書では，患者さんの「症状」と「所見」を軸として項目を組み立ててみました．実践を考えた工夫のつもりです．
さらに，腹部エコーと違って，心・血管エコーは動画がとても大切です．本書では，主要な所見を示す画像は動画ファイルとして添付のDVDにまとめて収載してありますので，大いに参考にしていただきたいと思います．これらは執筆陣の先生方の日々の診療努力の賜の動画像であります．
実は，以前に「依頼理由別 心エコー」という本を編者1人で書いたことがありますが，1人ですべてをカバーすることはとても大変です．そこで，今回は多くの素晴らしい執筆陣を得て，より詳細な教科書が完成しました．読者のみなさんの日々の心・血管エコー検査に少しでも役に立つことができれば幸いと考えます．
竹中 克
目次
第1章 心・血管エコーの基礎知識
第2章 症状と所見から考える心・血管エコー
１．胸痛
２．息切れ
３．浮腫
４．心雑音
５．心臓手術後
６．心電図異常
７．胸部Ｘ線異常
８．脳塞栓
９．発熱・炎症
10．脈の触知の異常
11．チアノーゼ
12．顔貌・身体的特徴
13．高血圧・失神
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書籍情報
- ISBN：9784521730523
- ページ数：400頁
- 電子版発売日：2011年9月16日
- 判：B5判
- 種別：eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数：3
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