呼吸器疾患 診断治療アプローチ1 気管支喘息

  • ページ数 : 384頁
  • 書籍発行日 : 2017年6月
  • 電子版発売日 : 2018年12月19日
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内容

呼吸器診療のスタンダードとアドバンスをきわめる呼吸器疾患診断治療アプローチ【気管支喘息】編

呼吸器内科医の日常診療にかかせない「気管支喘息」のすべてを網羅したスタンダードテキスト.検査・診断・評価・発症予防・管理・治療・患者指導といった臨床面のみならず,治療方針を考えるために必要な病態生理からみた危険因子等について,図表を多用してわかりやすく解説.喘息・アレルギー疾患診療の第一線で活躍中の執筆陣により,必要な知識が包括的にまとめられている.

■呼吸器疾患 診断治療アプローチ
② 呼吸器感染症 / ③ 肺癌

序文

近年,気管支喘息の治療は大きく進展した.抗炎症薬の中心である吸入ステロイド薬の開発とともに吸入デバイスの改良が進み,長時間作用性β2刺激薬やロイコトリエン受容体拮抗薬などの長期管理薬も使用可能となった.さらに,生物学的製剤である抗IgE 抗体薬も臨床応用された.このような治療薬の進歩やガイドラインの普及により,多くの喘息患者が良好なコントロールを得られるようになり,1990年代初めには約6, 000人であった国内の喘息死も,2015年には約1, 500人となるまでに著明に減少した.最近では,COPD治療薬として開発された長時間作用性抗コリン薬の喘息管理への有用性も明らかとなり,新たな生物学的製剤として抗IL-5 抗体薬も登場している.

しかし,通常の治療では十分なコントロールが得られない喘息患者や治療に難渋する喘息患者も少なくない.重症喘息の多様性やその病態が注目されており,今後は新規治療薬の開発とともに,有用なバイオマーカーの探索や個別化/層別化医療に進んで行くものと考えられる.また,喘息の有症率は経年的に増加しており,治療薬開発のみでなく発症予防をめざすためにも,喘息のメカニズムのさらなる解明が期待されている.

今日,喘息診療に携わっているのは,呼吸器やアレルギーの専門医,一般内科医,小児科医,耳鼻咽喉科医である.本書は,呼吸器専門医やこれらの関連する領域の専門医,および専門医をめざす若手医師を対象とし,「呼吸器診療のスタンダードとアドバンスをきわめる」をスローガンに企画を進めたシリーズ《呼吸器疾患 診断治療アプローチ》の一冊である.

喘息のメカニズムから,検査,診断,治療,予防までの全体を網羅する構成とし,最新のエビデンスの紹介や新たな提言も盛りこんだ幅広い内容となった.コラムやミニレクチャーなども充実させることで,喘息の診療や研究の面白さを伝えるようにも工夫した.執筆者は,臨床や基礎の研究者,臨床医など各領域の第一線で活躍されている方々である.ご多忙の中,できるだけ多くの図表を盛りこみ,わかりやすくまとめていただいた.

刊行に際し,ご執筆ご協力いただいた数多くの方々に心からお礼を申し上げるとともに,本書が喘息に関する基本的な知識の整理と最新知見の理解の手助けとなり,今後の診療や研究を進めて行くうえで大いに活用されることを期待したい.


2017年6月


井上 博雅

鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 呼吸器内科学 教授

目次

1章 気管支喘息の現況

2章 気管支喘息の危険因子と病態生理

3章 気管支喘息の検査・診断・評価

4章 気管支喘息の発症予防

5章 気管支喘息の管理・治療

6章 気管支喘息患者の教育・指導

7章 特殊な喘息

(ACO,咳喘息,アスピリン喘息,好酸球性多発血管炎性肉芽腫症,アレルギー性気管支肺真菌症,手術・麻酔と喘息,妊娠と喘息,運動誘発喘息,好酸球性副鼻腔炎) など

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書籍情報

  • ISBN:9784521745251
  • ページ数:384頁
  • 書籍発行日:2017年6月
  • 電子版発売日:2018年12月19日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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