• m3.com 電子書籍
  • 呼吸器疾患 診断治療アプローチ4 間質性肺炎・肺線維症と類縁疾患

呼吸器疾患 診断治療アプローチ4 間質性肺炎・肺線維症と類縁疾患

  • ページ数 : 388頁
  • 書籍発行日 : 2018年9月
  • 電子版発売日 : 2019年7月26日
12,100
(税込)
m3.com 電子書籍ポイント: 220pt ( 2 %)
m3ポイント:1%相当 point-info
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

呼吸器診療のスタンダードとアドバンスをきわめる呼吸器疾患診断治療アプローチ【間質性肺炎・肺線維症と類縁疾患】編

間質性肺炎のなかでも原因が特定できない特発性間質性肺炎は,病態により経過・治療法が異なるため,早期の診断が重要となる. 本書では特発性間質性肺炎を中心に,病因・病態論における基礎研究の最新知見,診断の進め方,各種病態およびその管理と治療法について詳述.類縁疾患として慢性過敏性肺炎や膠原病肺等についてもとりあげるほか,さまざまな合併症や併存症についても言及している.

■呼吸器疾患 診断治療アプローチ
① 気管支喘息 / ② 呼吸器感染症 / ③ 肺癌

序文

慢性疾患の多くは,原因が特定されないために根本的治療法も確立していない.間質性肺疾患も例外ではなく医学・医療の発展を拒んできたが,この領域には近年治療の分野で大きな進展があった.抗線維化薬の開発,導入である.それが導火線となり,疾患概念の見直し,類縁疾患との異同を巡って,新たな討論を巻き起こしている.

間質性肺炎・肺線維症をテーマとする本書は,以下の8つの章で構成されている.

1章では,歴史的背景に基づく疾患概念の変遷,ならびに疫学情報をまとめた.

2章では,未だ病態の解明が十分とはいえない間質性肺炎と肺線維症の領域における,基礎研究の動向,実態を集約した.各分子病態論の相互関係は今後の解明に委ねられている.

3章では臨床現場における診療の手引きとなるよう,診察,診療の基本的方法を解説した.特に経時的に変化する可能性を踏まえ(working diagnosis),内科学,画像診断学,病理診断学の相互討論を踏まえた「最も確からしい病態診断」へのアプローチ(multi disciplinary discussion:MDD)をわかりやすく解説した.一般医家におかれては,専門医との間で病診連携の重要性を認識していただきたい.

4章は横断的な「管理・治療」の総論である.特に進行病期の病態管理は基礎疾患の管理に留まらず,併存症の管理,治療関連有害事象の管理など,多角的なアプローチを要求されることを,医療提供者として理解していただくことが本章の目標である.

5章では,特発性間質性肺炎のなかでも最も予後不良で難治な「特発性肺線維症」(idiopathic pulmonary fibrosis:IPF)を中心とした鑑別診断の実際を,各論として列記した.診断の柔軟性と治療・管理のあり方を模索するために,3 章と併用して本書を活用していただければと考えている.

6章は類縁疾患,特に鑑別の困難な慢性過敏性肺炎との異同,膠原病に伴う間質性肺疾患への取り組み方を中心にまとめた.類縁疾患でありながら病態の異なる気腫合併肺線維症(combined pulmonary fibrosis and emphysema:CPFE)や薬剤起因性の肺障害など,理解を深めておきたい比較病態を列挙している.

7章では,合併症・併存症の各論に至り,特にIPFの経過で遭遇する急性増悪,肺癌,肺高血圧症,さらには構造改変に伴う易感染病態など,総合的管理や予防の可能性に言及している.まだまだ発展途上にある分野であるが,最新の情報を集約した.

最後の8章では,ガイドライン(時々刻々刷新される)の読み取り方を加え,「難病への取り組み方」がわかるようになっている.国際ガイドライン(ATS/ERS/SRS/ALAT Guideline 2018)は近日改訂される予定であるが,基本的考え方が大きく変わることはない.むしろ上記のような経時的観察に基づいた柔軟な診断管理の重要性を付記する形になっており,保険制度の異なる国際間の齟齬を理解する必要がある一方で,わが国のガイドラインと比較すると日本の間質性肺炎・肺線維症の管理が最上レベルにあることに気付かれるであろう.

本書は一般医家の実用性に配慮し,かつ難解な領域に意欲的に取り組む若手研究者にも興味を抱いていただけるような構成とした.各分野の第一人者が執筆を手がけているが,カラーの図表や写真をふんだんに使い,理解しやすい一冊に仕上がっている.今後の診療や研究のうえで大いに活用されることを期待する.


2018年8月

吾妻安 良太
日本医科大学大学院医学研究科呼吸器内科学分野

目次

1章 疾患概念の定義

2章 病因・病態論における基礎研究

3章 診断の進め方

4章 管理と治療

5章 特発性間質性肺炎

6章 類縁疾患の診断と管理

7章 合併症・併存症の診断と管理

8章 ガイドラインの活用法と国際的整合性

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:21.2MB以上(インストール時:53.0MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:84.8MB以上

  • android icon

    AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:86.8MB以上(インストール時:183.4MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:347.2MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784521745282
  • ページ数:388頁
  • 書籍発行日:2018年9月
  • 電子版発売日:2019年7月26日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※今日リンク、YNリンク、南山リンクについて、AndroidOSは今後一部製品から順次対応予定です。製品毎の対応/非対応は上の「便利機能」のアイコンをご確認下さいませ。


※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。


※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍(iOS/iPhoneOS/AndroidOS)が必要です。


※書籍の体裁そのままで表示しますため、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。