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- 病院で輝く総合診療医
商品情報
内容
病院内、地域内での「上手な連携の仕方」「人脈形成の重要性」など、なかなか他書では取り上げない具体的な内容も収載しています。もちろん総合診療専門医取得を目指している病院研修中の専攻医にも役立つ内容です。症例別に7つのCaseを設定し、それぞれの中で病院総合医が直面するであろう疾患や問題46項目を取り上げ、執筆者の体験を踏まえて具体的に解説しています。対患者、対家族、対他科の医師、対地域の診療所、対多職種…、本書を読めば病院総合診療のすべてがわかります。各Case冒頭は『 まんが めざせっ! 総合診療専門医』のキャラクターが登場し、どのCaseからでも読み進めることができます。序文から川島先生節が炸裂しています。従前からの川島先生ファンも、まだ川島先生ワールドをご存じない方も必読です。
■総合診療専門医になるためのシリーズ
① 総合診療専門医のカルテ-プロブレムリストに基づく診療の実際
② 総合診療専門医 腕の見せどころ症例 最上のポートフォリオに向けて
③ 総合診療専門医のためのワークブック
④ 総合診療専門研修の手引き 何をどう教え学ぶか 工夫と実例
序文
このたび「総合診療専門医シリーズ」で,病院総合医の編集をさせていただくことになりました.病院総合医をidentity として持っている人=読者層はどれくらいいるのだろうか?という疑問もありましたが,新専門医制度や地域医療構想のなかで,病院総合医ネタはホットな話題になっており,結果的には満を持しての発刊になったと思います.
さて,今回の書籍は,日本における病院総合医ってなんだろう?総合診療・家庭医療を病院で実践するってどういったことだろう?というところをまとめた書籍になりました.あえて純粋医学的(Bio-Medical)な部分は最低限にとどめました.というのも,病院総合医が遭遇する疾患群はあまりに多岐にわたり,その施設によっても求められることが異なるからです.Bio-Medicalな内容は,本シリーズの他の4冊をご参照いただければと思います.例えば第1巻『総合診療専門医のカルテ―プロブレムリストに基づく診療の実際』は,臨床内容が満載のうえ,病院総合医に必要な視点もよくまとまっています.一方,本書は病院総合医としての腕の見せどころ・魅力が満載で,他科の医療者が眼を背けがちな問題点へのアプローチもCase Based で展開しています.この書籍を通じて,病院総合医を理解してもらえるかもしれませんのでぜひご活用ください.
編集会議の時点から遅々として考えがまとまらず,編集委員の先生方にはご迷惑をかけました.委員の皆さまに命名いただいた「輝く」に相応しい書籍になったと思いますが,それを支えていただいたのは,病院総合医として全国で活躍する執筆陣です.輝き続けている中堅の先生を主体に執筆を依頼させていただき,肝心なところには大ベテランの先生の力もお借りしました.依頼内容がわかりにくかったり,編集の過程で追加事案を依頼したりと,たいへんな失礼がありました.この場をお借りしてお詫びいたします.また,コンテンツを考える際は,自分自身の経験が主として中規模病院であるために,大学病院や小病院からの視点を齊藤裕之先生,森川暢先生からそれぞれアドバイスいただきました.本当に感謝しています.さらに当院で共に研鑽している(していた)同志にも執筆や編集会議にかかわっていただき,助けてもらいました.ありがとう!
自分自身も10年ほど前に現任地の福知山に異動し,「研修機能を持つ地域基幹病院から,地域医療を支える」ことを念頭に,最後までこの病院・この地域で「生涯一病院総合医」として勤務することを宣言しました.仲間と共に頑張ることによって,施設や地域が変わって来ていることを実感しています.
日本における病院総合医が輝くことによって,その「地域」の医療は輝きを増すと思います.残念ながらまだ病院総合医の総数は充分とは言えませんが,大学や「地域」で覚悟をもって踏ん張っているベテラン病院総合医のもとで,総合診療医としての研鑽を積んだ若手~中堅医師や地域診療所での勤務を希望する臓器別専門医が,共に研鑽・融合することが大きなポイントになると確信しています.この書籍を手に取った皆さん,輝く病院総合医と共に未来を創るために一緒に頑張っていきましょう!
2018年5月
市立福知山市民病院 総合内科/研究研修センター
川島 篤志
目次
総論
1. 総論
2. 歴史的背景
3. 病院で働く総合診療医
症例別による7つのCase
Case 1 初診外来から入院:尿路感染症
1 導入部(状況設定)
1-1 入院患者のマネジメント総論:カルテ記載・指示簿
1-2 「総合診療医」として入院患者へ生活を念頭に置いたケアを提供するために
1-3 がん検診
1-4 総合診療医の病棟診療について
1-5 関連する領域:感染症
1-6 患者のその後(転帰)
Case 2 入院中,整形外科から相談:圧迫骨折→尿路感染症
2 導入部(状況設定)
2-1 高齢者を診るうえでの最低限の診断
2-2 入院中に起こり得る疾患
2-3 入院中の高齢者に起こり得る問題
2-4a 感染症診療や不明熱診療の病棟コンサルト
2-4b 大病院でのコンサルト
2-4c 小病院でのコンサルト
2-5 患者のその後(転帰)
Case 3 特養からの救急搬送:誤嚥性肺炎
3 導入部(状況設定)
3-1 主治医あて
3-2 特養,老健とのかかわり
3-3 ベッドサイド回診
3-4 リハビリテーション
3-5 横断的チーム(NST,感染ICT)を依頼されたら
3-6 臨床研究
3-7 患者のその後(転帰)
Case 4 新患外来:リウマチ性多発筋痛症(PMR)→巨細胞性動脈炎(GCA)
4 導入部(状況設定)
4-1a 初診外来について
4-1b 大病院での初診外来
4-1c 小病院での初診外来(特に新患外来)の特殊性
4-2 臨床推論
4-3a 自施設で対応できない疾患の対応
4-3b 稀ではない疾患,未診断の時の対応
4-4 症例発表,学会,執筆
4-5 膠原病と総合診療医は相性が良い
4-6 生涯教育(いろんな会への参加)
Case 5 引き継いだ予約外来:COPD
5 導入部(状況設定)
5-1 病院総合医の予約外来
5-2a 病院総合診療外来での引き継ぎの質を高めよう
5-2b アドバンス・ケア・プランニング(Advance Care Planning:ACP)
5-2c 予防医療
5-3 特殊外来(禁煙外来)をまかされたら
5-4 小児期からのトランジション,希少疾患の対応
Case 5' 入院中:COPD急性増悪で気管挿管,ICU入室
5' 導入部
5-5 集中治療 植西憲達
5-6 多職種カンファレンス
5-7 患者のその後(転帰)
Case 6 13歳男子が下腹部痛で救急搬送→精巣捻転
6 導入部(状況設定)
6-1a 日中,時間外救急
6-1b 大病院での救急
6-1c 小病院での救急
6-2a 頻度の低い非内科系緊急疾患
6-2b 頻度の高い内科系緊急疾患
Case 7 他施設follow:NSAIDsで感染契機の心不全
7 導入部(状況設定)
7-1 専門科との連携,専門医とやりとり
7-2 薬剤
7-3 多職種連携:患者背景,医療相談(MSW)とのかかわり
7-4 病院と診療所との顔の見える関係づくり(院内・地域内勉強会)
7-5 緩和ケア(がん/非がん),非がんの看取り
7-6a 在宅小病院
7-6b 在宅大病院
7-7 病院内外の質改善
7-8 患者のその後(転帰)
コラム
A 院内勉強会の工夫
B ポートフォリオ
C キャリアデザインを考える
D 健診業務など「雑務」の話
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書籍情報
- ISBN:9784521746029
- ページ数:288頁
- 書籍発行日:2018年6月
- 電子版発売日:2019年2月8日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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