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- 臨床力をアップする漢方 西洋医学と東洋医学のW専門医が指南!
商品情報
内容
各科3疾患に3処方ずつを厳選して紹介,解説する.漢方治療の考え方や作用機序・有害事象・公衆衛生などの基礎的な解説,臓器別の主要疾患はもちろん小児・婦人科,総合内科・高齢者・感染症・救急医学の臨床横断的解説も充実.西をみてから東をみることで臨床力をレベルアップする「漢方薬治療指針」!
■関連書籍
・ 高齢者プライマリケア漢方薬ガイド-チーム医療で必ず役立つ56処方
序文
序
日常診療における漢方薬の処方率は,現在は診療所から大学病院まで,医療機関を問わず,処方している医師は85%を超え,過去に処方したことのある医師を含めると90%を超えています.また,漢方を処方するようになった動機は,西洋薬のみの治療では限界があるから,高齢者が増えたから,学会でのエビデンスが得られたから,あるいはガイドラインに掲載されるようになったからなどです.大手漢方製薬メーカーも,出荷量は10 年前の2 倍となっていると報告しています.このように,風邪症候群に対する葛根湯をはじめ,現在の実地臨床に漢方薬は広く普及したと考えられます.
しかしながら漢方医学は,独自の治療概念があるのにもかかわらず,十分にそれを理解したうえで漢方薬を処方するケースは比較的少なく,病名投与によって処方することが多いと考えられます.したがって,各科での漢方薬を必要とする疾患を選択し,その疾患に適切な漢方薬を処方するには,各科での十分な臨床経験を有し,その科の専門医であると同時に,漢方医学の専門医でもあることが理想的といえます.
本書においては,まずは「漢方薬総論」において,漢方薬の成り立ちや処方概念,さらに臨床上の特徴や注意点などを記述していただきました.臨床においても総論と各論に分け,「漢方臨床総論」においては,総合内科,高齢者,感染症,救急医学などにおける漢方治療の特徴を記述していただき,「漢方臨床各論」においては,各科において漢方治療が有効と考えられる疾患と,各疾患に対して使用頻度が高い漢方薬をそれぞれ3 つ挙げていただきました.「漢方臨床総論」と「漢方臨床各論」の著者は,西洋医学的な各科の専門医であり,しかも多くは日本東洋医学会などの専門医でもある先生方です.本書ではさらに,可能な限り各科での臨床におけるエビデンスやガイドラインとの関係についても記述していただきました.
本書が一般臨床医,さらに各科の専門医である先生方の臨床現場でお役に立つことを心から願っております.
2019年1月吉日
筑波大学附属病院臨床教授/野木病院副院長
加藤 士郎
目次
1 漢方薬とは(1)-漢方方剤の構成生薬について
漢方方剤を構成する生薬
漢方方剤の複合効果
漢方方剤における生薬の特質
2 漢方薬とは(2)-漢方治療の考え方
証とは
漢方における身体の捉え方
3 漢方製剤の有害事象
添付文書改訂における副作用
副作用の分類
新薬と漢方製剤の併用
4 漢方薬の作用:機序と臨床応用
漢方薬の複合作用
漢方薬の標的分子としての水チャネルと慢性硬膜下血腫への応用
5 公衆衛生と漢方
超高齢社会と未病対策の重要性
東西結合医療の国内外の動向
予防医学の戦略-ハイリスクストラテジーとポピュレーションストラテジー
予防医学と漢方薬
6 総合内科と漢方
総合内科疾患の現状
総合内科における漢方薬の有効性
総合内科と漢方-今後の展望
7 高齢者と漢方
高齢者における漢方薬の有効性
高齢者への漢方薬投与方法
日本の高齢者における漢方薬の使用状況
8 感染症と漢方
風邪症候群
インフルエンザ
急性腸炎
免疫力アップ?
9 救急医学と漢方
西洋医学と漢方医学
急性期の漢方の効果的投与法
急性期の漢方の活用方法
10 呼吸器疾患の漢方治療
気管支喘息
慢性閉塞性肺疾患
嚥下性肺炎
11 循環器疾患の漢方治療
心不全
低血圧
冠攣縮性狭心症
12 神経疾患の漢方治療
頭痛
パーキンソン病
認知症
13 消化器疾患の漢方治療
咽喉頭異常感症
機能性ディスペプシア
慢性便秘症・イレウス
14 腎臓疾患の漢方治療
糸球体腎炎・ネフローゼ症候群
保存期慢性腎臓病
維持透析患者合併症
15 リウマチと膠原病の漢方治療
関節リウマチ
全身性エリテマトーデス
全身性強皮症
16 精神疾患の漢方治療
全般性不安障害
身体表現性自律神経機能不全
パニック障害
17 小児疾患の漢方治療
ウイルス感染症(風邪症候群を含む)
脱水症(胃腸炎,熱中症)
夜尿症
18 脳外科の漢方治療
頭痛・顔面痛
脳卒中の臨床症状
頭部外傷
19 整形外科疾患の漢方治療
高齢者の慢性腰痛症
上肢の末梢神経障害
難治性の慢性痛
20 泌尿器疾患の漢方治療
下部尿路症状
性機能障害を含む男性不妊症
加齢男性性腺機能低下症候群
21 皮膚疾患の漢方治療
尋常性ざ瘡
アトピー性皮膚炎
円形脱毛症
22 疼痛疾患(ペインクリニック)の漢方治療
腰部脊柱管狭窄症
慢性頸肩部痛
脊椎手術後(疼痛)症候群
23 耳鼻咽喉科疾患の漢方治療
めまい
咽喉頭異常感症
アレルギー性鼻炎
24 眼科疾患の漢方治療
ドライアイ
眼精疲労
緑内障
25 歯科・口腔外科疾患の漢方治療
口内炎
舌痛症
口腔乾燥症
26 産婦人科領域
冷え症
月経異常
更年期障害
分娩と漢方治療
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書籍情報
- ISBN:9784521747484
- ページ数:272頁
- 書籍発行日:2019年2月
- 電子版発売日:2019年8月2日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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