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形成外科 2019年6月増刊号【特集】形成外科の治療指針update2019

  • ページ数 : 192頁
  • 書籍発行日 : 2019年6月
  • 電子版発売日 : 2021年2月26日
5,500
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商品情報

内容

第62巻増刊号 形成外科の対象となる疾患に関するスタンダードな治療指針を、第一線の現場に立つ医師およびコメディカルに示すことを目的に,本誌では2003年,2010年と「形成外科の治療指針 update」を刊行してきた。しかし医療の進歩は早く,疾患によっては実情にそぐわない箇所も生じている。そこで今回,最新のスタンダードな治療方針をということで改訂版を企画した。

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序文

形成外科の対象となる疾患に関するスタンダードな治療指針を第一線の現場に立つ医師およびコメディカルに示すことを目的に,本誌では2003 年,2010年と「形成外科の治療指針update」を増刊号として刊行して参りました。しかし医療の進歩は早く,疾患によっては実情にそぐわない箇所も生じてきました。そこで今回,最新のスタンダードな治療方針をということで,改訂版を企画しました。

通常,治療方針を決定するに当たっては,EBM の観点に則り,多くの臨床データに基づく統計学的な妥当性が,科学的根拠として重要視されます。しかし,形成外科領域の疾患では,治療結果を簡単に数値化できないことが少なくありません。加えて,ランダム化比較試験が難しいこと,結果を得るのに長期の観察を要することなどが統計学的処理を困難なものとし,評価を難しくしています。形成外科の領域においても統計学的妥当性の評価が重要であることは言を俟ちませんが,それが確立されるのはもう少し先のこととなりそうです。代わって,統計学的処理は行われていなくとも,1 つの治療法が長年続いているということは,そのこと自体が科学的根拠であるということもできます。結果の良くない治療法は自然と淘汰されていくからです。このような理由から,スタンダードな治療方針を語るには,年月をかけて,ある程度の症例数を経験することが不可欠であると考え,今回も経験豊かな先生方に執筆をお願いし,先生方が長年の経験から得られた,最も患者のためになると思われる治療指針をお示しいただきました。本書が読者諸氏の座右の書となることを願ってやみません。


『形成外科』編集委員会(編集担当:平林慎一)

目次

I 外傷

1.創処置総論

a.新鮮創傷(髙木信介ほか)

b.慢性創傷(鳥海正博ほか)

c.感染創(髙木誠司ほか)

d.肥厚性瘢痕・ケロイド(小川 令)

2.熱傷

a.広範囲熱傷の初期治療(松村 一)

b.局所療法(安田 浩ほか)

3.化学損傷(安田 浩ほか)

4.電撃症(松村 一)

5.凍傷(金子貴芳)

6.放射線損傷(亀井 譲)

7.血管外薬剤漏出(栄 由貴ほか)

8.動物による外傷

a.犬,猫,ヒト(田邉 毅)

b.ハチ(窪田吉孝ほか)

c.ヒアリ,マダニ(窪田吉孝ほか)

d.蛇,クラゲ,魚(北村卓也ほか)

9.顔面軟部組織損傷

a.皮膚欠損創(漆舘聡志ほか)

b.顔面神経損傷,耳下腺損傷(漆舘聡志ほか)

c.眼瞼損傷,涙道損傷(石瀬久子ほか)

d.耳介損傷,耳介血腫(池村光之介ほか)

10.顔面骨骨折

a.前頭骨・頭蓋底骨折(清川兼輔ほか)

b.眼窩骨折(嘉鳥信忠)

c.鼻骨骨折(森岡康祐)

d.頬骨骨折(森岡康祐)

e.上・下顎骨折(矢野浩規)

f.下顎骨関節突起骨折(今村禎伸ほか)

11.四肢損傷

a.指尖部損傷(石河利広)

b.切断指(肢),外傷性指欠損(石河利広)

c.手の高度挫滅(デグロービング損傷)(大久保ありさほか)

d.手の熱傷(ヒートプレス損傷)(小平 聡ほか)

e.爪部外傷(山本直人)

f.手指高圧注入損傷(牧本和彦ほか)

g.腱損傷(鳥谷部荘八ほか)

h.槌指変形(牛尾茂子ほか)

i.指節骨骨折(柳林 聡ほか)

j.下腿開放性骨折(亀井 譲)

k.骨髄炎(横田和典)

12.褥瘡

a.予防(館 正弘)

b.治療(館 正弘)

II 皮膚・軟部組織疾患

1.色素異常

a.色素沈着(吉村浩太郎)

b.尋常性白斑(大郷真理子ほか)

c.雀卵斑(大郷真理子ほか)

d.肝斑(河野太郎)

e.老人性色素斑(日光性色素斑,日光黒子)(河野太郎)

f.刺青(大﨑健夫ほか)

2.腫瘍・嚢腫

a.治療総論(清澤智晴)

b.脂漏性角化症(伊方敏勝)

c.尋常性疣贅(増口信一)

d.汗管腫(加藤久和)

e.毛細血管拡張性肉芽腫(加藤久和)

f.麦粒腫・霰粒腫(武田 啓)

g.黄色腫(武田 啓)

h.粉瘤(表皮嚢腫),類上皮腫(清水史明)

i.石灰化上皮腫(清水史明)

j.脂肪腫(福岡晃平ほか)

k.日光角化症(中岡啓喜)

l.ボーエン病(戸澤麻美ほか)

m.基底細胞癌(藤原雅雄ほか)

n.有棘細胞癌(古川洋志ほか)

o.皮膚付属器癌(峯田一秀ほか)

p.乳房外パジェット病(石田創士ほか)

q.悪性黒色腫(林 利彦ほか)

r.隆起性皮膚線維肉腫(元村尚嗣ほか)

s.脂肪肉腫(羽多野隆治ほか)

3.母斑・神経皮膚症候群

a.母斑細胞母斑(巨大色素性母斑)(酒井成貴ほか)

b.青色母斑,太田母斑,蒙古斑,異所性蒙古斑(野口昌彦)

c.表皮母斑,脂腺母斑(中道美保ほか)

d.扁平母斑,ベッカー母斑(野口昌彦)

e.神経線維腫症(中道美保ほか)

4.血管腫・血管奇形

a.乳児血管腫(朴 修三)

b.毛細血管奇形(朴 修三)

c.静脈奇形(藤田宗純ほか)

d.動静脈奇形(森山宇蘭ほか)

e.リンパ管奇形(尾崎 峰)

5.尋常性座瘡・座瘡後瘢痕(新行内芳明ほか)

6.感染症

a.蜂窩織炎(佐瀬道郎)

b.壊死性筋膜炎(中井國博)

c.ガス壊疽(清川兼輔)

d.慢性膿皮症・化膿性汗管炎(原 茂ほか)

e.糖尿病足感染(齋藤順平ほか)

7.壊疽性膿皮症(渡邊英孝ほか)

8.胼胝,鶏眼(渡邊英孝ほか)

III 頭頸部疾患

1.頭蓋縫合早期癒合症

a.Early surgery(小室裕造)

b.Late surgery(秋月種高)

2.顔面裂(坂原大亮ほか)

3.Hemifacial microsomia(山下昌信)

4.顔面片側萎縮症(小山明彦)

5.線維性骨異形成症(塗 隆志ほか)

6.顎変形症(赤松 正)

7.顔面神経麻痺(成田圭吾ほか)

8.脱毛症(武田 啓)

9.睫毛内反症(大槻祐喜ほか)

10.内眼角贅皮・眼瞼狭小症(上野一樹ほか)

11.眼瞼下垂症

a.先天性眼瞼下垂(野口昌彦)

b.後天性眼瞼下垂(権太浩一)

12.上眼瞼皮膚弛緩症(村上正洋)

13.下眼瞼内反症(村上正洋)

14.眼球突出(嘉鳥信忠)

15.小耳症(北田文華ほか)

16.そのほかの耳介先天異常(小山明彦)

17.耳垂の先天異常(髙田悟朗ほか)

18.副耳,先天性耳瘻孔(佐藤秀吉ほか)

19.口唇裂,口蓋裂,唇顎口蓋裂

a.一次手術(杠 俊介)

b.二次手術(奥本隆行)

20.粘膜下口蓋裂(土佐泰祥)

21.Robin シークエンス(土佐泰祥)

22.舌小帯短縮症・上唇小帯短縮症(門田英輝)

23.唾液腺腫瘍(門田英輝)

24.唾石症(佐藤顕光)

25.顎関節症(佐藤顕光)

26.咬筋肥大症(倉片 優)

27.先天性頸嚢胞・瘻孔(本間 勉ほか)

28.斜頸(朴 修三)

29.翼状頸(朴 修三)

30.頭頸部の再建

a.頭蓋底(田中顕太郎ほか)

b.眼窩,義眼床(日原正勝ほか)

c.上顎(松本 洋ほか)

d.口腔・咽頭(櫻庭 実)

e.頸部食道(櫻井裕之)

f.咽頭皮膚瘻(宮本慎平ほか)

IV 体幹疾患

1.脊髄髄膜瘤(彦坂 信ほか)

2.漏斗胸,鳩胸(永竿智久)

3.胸筋欠損症(ポーランド症候群)(稲川喜一)

4.副乳(梶川明義)

5.陥没乳頭(梶川明義)

6.乳房異物(冨田興一)

7.乳房の再建

a.人工乳房による再建(淺野裕子)

b.自家組織による再建(冨田興一)

8.腋臭症(深水秀一)

9.臍ヘルニア・臍突出症(鈴木啓之ほか)

10.毛巣洞(荻島信也ほか)

11.包茎(荻島信也ほか)

12.性分化異常(難波祐三郎)

13.性同一性障害(百澤 明)

V 四肢疾患

1.母指多指症(柳下幹男ほか)

2.小趾列多合趾症(佐々木 薫ほか)

3.合指(趾)症,多指(趾)症(西村礼司ほか)

4.合短指症(田中克己)

5.裂手(足)症(松田 健)

6.握り母指(西村礼司ほか)

7.屈指症(西村礼司ほか)

8.斜指症(田中克己)

9.母指形成不全症(小野澤久輔ほか)

10.巨指(趾)症(石垣達也ほか)

11.絞扼輪症候群(関堂 充)

12.中足骨短縮症(松田 健)

13.ばね指(楠原廣久ほか)

14.Dupuytren 拘縮(楠原廣久ほか)

15.外反母趾(島田賢一)

16.巻き爪,陥入爪(菊池 守)

17.ベーカー嚢腫(田中克己)

18.ガングリオン,指(趾)粘液嚢腫(柳下幹男ほか)

19.滑液嚢腫(福本恵三)

20.グロムス腫瘍(福本恵三)

21.骨軟骨腫(外骨腫),内軟骨腫(西村礼司ほか)

22.腱鞘巨細胞腫(楠原廣久ほか)

23.下肢静脈瘤(山本 崇)

24.うっ滞性下肢潰瘍(岡部圭介ほか)

25.リンパ浮腫(矢吹雄一郎ほか)

26.重症下肢虚血

a.血行再建(大澤沙由理ほか)

b.創処置(藤井美樹ほか)

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書籍情報

  • ISBN:9784014106213
  • ページ数:192頁
  • 書籍発行日:2019年6月
  • 電子版発売日:2021年2月26日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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