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- モダンフィジシャン 39-2 スタチンを使いこなす!18のクリニカル・パールズ
商品情報
内容
とりあえずのスタチンを卒業して多様な患者背景に合わせた使いこなし方法を伝授します。エビデンスが不足している臨床的な疑問をエキスパートがわかりやすく解説。対応に困ったときの次の一手を増やします。
非常にわかりやすいと定評のある臨床雑誌
「一般臨床医の方にも、専門的な事柄や最新の知見などをわかりやすく」をモットーに制作している内科系総合雑誌です。
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序文
巻頭言
ひとつの薬を使いこなすことは案外難しい.処方頻度が高い薬剤ほど,処方のたびに患者一人ひとりの多様な個性・背景に直面することとなり,自分がこの薬を使いこなせていないことに気づかされる.スタチンもそのような薬の一つだと思う.
「高LDLコレステロール血症患者にはとりあえずスタチン」で必ずしも間違いとはいえないが,多様な患者背景を考えれば絶対に正解ともいえないだろう.LDLコレステロール値を低下させること自体は,目の前の患者の健康寿命を延伸させるという最終目的のための一つの手段に過ぎない.誰にどのように使えば目的を達成できるのか?そして目的が達成できないとき,または副作用が起きてしまったときの次の一手を準備できているのか?スタチンに関する論文はきわめて多く,いわゆるエビデンスは豊富であるが,それらを集めたエッセンスであるガイドラインでは歯が立たないシチュエーションも多く存在する.
本特集のタイトルは「スタチンを使いこなす! 18のクリニカル・パールズ」とさせていただいた.クリニカル・パール(clinical pearl)は,~a short, straightforwardpiece of clinical advice}(Mosbyʼs Medical Dictionary, 9th Edition)と定義される.エビデンスが不足している臨床的な疑問(いわば,ガイドラインの行間)に対するエキスパートからのアドバイス,と筆者は理解している.
筆者のような若輩者が本特集を企画・編集させていただくことになり,これはチャンスとばかりに自分が知りたい18個のスタチンに関する疑問をエキスパートの先生方に率直にぶつけてみた.その結果,それぞれの先生方の科学的な視点に基づいた考察と豊富な経験に裏打ちされた持論の展開,今後必要な研究の道筋が示され,まさに美しい真珠の首飾りが完成した.これらの疑問の多くは私自身がさまざまな場面で患者さんや実地医家の先生方からいただいたものであり,きっと本誌を手にとられている先生のかゆいところにも手が届く内容であると確信している.
患者さんの顔を思い浮かべながら本特集を読んでいただき,その患者さんに安心して治療を受けていただける一助となるなら,編者としてこのうえない喜びである.
国立循環器病研究センター研究所
小倉 正恒
目次
《一歩進んで理解するスタチンの基礎》
1.スタチンはどのようにLDL-Cを低下させるのですか?スタチンが効きやすい患者,効きにくい患者はいますか?
2.スタチンの水溶性と脂溶性の違いは臨床的にどんな意味があるのでしょうか?
3.スタチンの多面的作用(プレイオトロピック効果)は結局どうなったのですか?
《スタチンを誰にどのように使うのか?》
1.家族性高コレステロール血症小児にスタチン処方を考慮すべきですか?
2.妊娠可能な女性の家族性高コレステロール血症患者にスタチンを処方すべきですか?
3.どのような中高年女性患者にスタチンを処方するべきですか?
4.高齢患者にスタチンを処方すべきか否かはどのように決めるのですか?
5.冠動脈疾患二次予防患者にはLDL-C値にかかわらずスタチン投与は必要ですか?
6.糖尿病患者に対する脂質管理の重要性とスタチンの副作用としての糖尿病,どのように考えればよいですか?
7.慢性腎臓病(CKD)患者に対するスタチン処方にはどんなメリット・注意点がありますか?
8.脳血管疾患予防にスタチンは有効ですか?脳出血のリスクはないのでしょうか?
《スタチン処方後の次の一手をどうするか?》
1.スタチンを処方していても食事療法や禁煙指導は必要ですか?
2.スタチン処方後のCK上昇や筋症状を訴える患者にどのように向き合えばよいですか?
3.スタチン治療の残存リスクの課題と展望について教えて下さい
4.スタチン治療後の高トリグリセライド血症,次の一手を教えて下さい
5.スタチン増量かエゼチミブの併用か迷います.先生はどうしていますか?
6.PCSK9阻害薬にスタチン最大耐用量を併用すべきなのはなぜですか?
7.スタチンの服薬アドヒアランスを向上させるにはどうすればよいですか?
私の処方
慢性肝疾患の漢方治療
アレルギー性鼻炎の漢方治療
前立腺肥大症
診療の秘訣
外科におけるサルコペニアの意義
外に現れるものと内に潜むもの
産業医活動における困った事例
投稿論文
バクテリオファージ ファージ療法の頓挫と再開
認知症の診断とともに患者さんに伝えたいこと
家に帰ると繰り返す認知症のある人に伝えたいこと
診療のエッセンス
心臓リハビリテーション
心肺運動負荷試験
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書籍情報
- ISBN:9784001003902
- ページ数:94頁
- 書籍発行日:2019年2月
- 電子版発売日:2019年2月6日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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