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- スタンダード生理学 第3版
商品情報
内容
本書は医療技術全職種に必要な「共通語」として役立つ理解しやすい生理学教科書.改訂第3版では,第15章に「性差」を新設し,さらに既存の「生殖」(第16章),「老化」(第17章)と並列して整理し,統合生理学の内容を再構成して充実させた.また,一部の執筆陣を刷新し,全体としての若返りも図った.保健医療の臨床現場に即応した内容のコラムもますます充実.
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序文
第3版序
初版出版から早くも11年,本書で学んだ学生は相当数に昇り,彼らは相応の経験を積んだ医療技術者ないしは研究者として,学生時代に得た生理学の知識および生理学的視座を活かしながら第一線で活躍しています.
本書は医療技術全職種に必要な「共通語」として役立つ生理学教科書であり,かつ4年制の養成課程の低学年の学生にも理解しやすい内容を目指して企画されています.今回の第3版でもその大方針を踏襲しています.
特筆すべき今回の改訂のポイントは,第15章に「性差」を新設し,さらに既存の「生殖」(第16章),「老化」(第17章)と並列して整理し,統合生理学の内容を再構成して充実させたことであります.第2版改訂の際に追加した「呼吸運動の調節」の章は「呼吸と肺」の章に有機的に統合し,呼吸生理の領域を一連の流れで読めるよう一本化を図りました.同様に第2版編集時,折しもメタボリックシンドロームへの社会的関心が高まる中で追加した「摂食・代謝の調節,運動と栄養補給」の章については,一定の役割は果たしたと理解し,今回はコラムに縮小し関連する各章に振り分けました.
版を重ねる中で増えてしまった細かい記載を徹底的に見直し,あるいは必要に応じて削除し,全体のボリュームが増えないように配慮いたしました.今後の改訂も見据えて一部の執筆陣を刷新し,全体としての若返りも図りました.
学生が学習内容に興味を持ち,臨床に出てからも本書を読みたくなるように,保健医療の臨床現場に即応した内容のコラムを適宜設けました.今後とも,読者のご意見やご指摘をいただき改善していきます.
編集者一同は,多忙な時間を割いて第3 版の執筆に協力してくださったすべての著者に感謝します.
2013年9月
編集者一同
目次
第1章 「生きている」とは
I.生体-多次元の生命統合体
II.生きている細胞
III.生きている組織・臓器
IV.生命複合体としての個体
第2章 神経一般
I.神経の構成
II.神経の構造
III.神経興奮のメカニズム
IV.神経の興奮がどのようにして遠くまで伝えられるか?
Ⅴ.神経の興奮を他の神経へ伝える仕組み(シナプス伝達)
第3章 自律神経・内分泌
I.自律神経系とは?
II.自律神経性調節はどのような特徴を持つか?
III.自律神経機能の中枢はどこか?
IV.ホルモンとは?
Ⅴ.ホルモンはどのような作用をするのか?
第4章 血液・免疫
Ⅰ. 血液とはどのようなものか?
II. 血漿にはどのような成分が含まれるか?
III. 血液細胞の産生過程をまとめると・・・
IV. 赤血球とはどのようなものか?
Ⅴ. 白血球とはどのようなものか?
VI. リンパ球が担う免疫の仕組みとは?
VII. どのようにして止血されるのか?
VIII. 血液型のいろいろ
第5章 呼吸と肺
Ⅰ. 呼吸とは何か?―ガス交換と呼吸
II. 肺の構造とガス交換
III. 換気
IV. 換気と血流の関係
Ⅴ. 自発呼吸運動
VI. 血液によるガスの運搬
VII. 呼吸運動の調節
VIII. 種々の呼吸パターンと病的な呼吸
第6章 心臓(心筋)
Ⅰ. 心臓のポンプ機能と構造
II. 心筋細胞の電気現象と収縮の関係
III. 体表面から見た心臓電気現象―心電図
IV. ポンプとしての心臓
Ⅴ. 心臓ポンプ機能の調節
VI. 心臓機能の外因性調節
VII. 毎分心拍出量の測定法
第7章 循環
Ⅰ. 循環ネットワーク
II. 血管の構成と種類
III. 血管の役割と血圧
IV. 微小循環
Ⅴ. リンパ系の役割
VI. 血管の調節機構
VII. 循環調節
VIII. 各器官における循環
IX. 循環動態の計測法
第8章 体液調節・腎臓
Ⅰ. 腎臓の構造と生理
II. 飲水とソルトアペタイト
III. 浸透〔現象〕と浸透圧
IV. 酸塩基平衡
第9章 消化・吸収
Ⅰ. 消化器系の構造
II. 摂食した食物の輸送はどのようにして行われるか
III. 食物の消化は消化酵素によって行われる
IV. 栄養素の吸収は主として小腸で行われる
Ⅴ. 消化機能の障害にはどのようなものがあるか
第10章 栄養・代謝
Ⅰ. 栄養素にはどのようなものがあるか
II. 栄養素はどのように代謝されるか?
第11章 体温・エネルギー代謝
Ⅰ. エネルギー(熱)の流れとその源
II. 体温とは?
III. 体温調節のための効果器
III. 体温調節の仕組み
Ⅴ. いろいろな体温の変動
第12章 運動機能
Ⅰ.骨格筋の機能
II.運動制御の仕組み
III.日常および臨床の場における運動生理機能
IV.骨の生理機能
第13章 感覚
Ⅰ. 感覚の一般的性質
II. 体性感覚
III. 視覚
IV. 聴覚および平衡感覚
Ⅴ. 化学受容器によるにおいと味の感覚
第14章 脳機能
Ⅰ. 意識
II. 生体リズムと睡眠
III. 動機づけ,情動
IV.記憶と学習
Ⅴ. 認識
VI. 言語
VII. 知的機能
VIII.思考・推論(前頭葉機能)
第15章 性差
Ⅰ.性差と内分泌機能
II.性差と運動機能・循環機能
第16章 生殖
Ⅰ. 生殖器の構造
II. ライフサイクルと性機能
III. 妊娠の成立と維持
IV. 分娩と産褥
第17章 老化
Ⅰ. 老化とは
II. 加齢と身体機能の変化
付録1 単位を大いに活用しよう
付録2 電気回路の基礎
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書籍情報
- ISBN:9784830602276
- ページ数:456頁
- 書籍発行日:2013年9月
- 電子版発売日:2022年1月5日
- 判:B5変型
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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