研究的思考法 想いを伝える技術

  • ページ数 : 228頁
  • 書籍発行日 : 2019年2月
  • 電子版発売日 : 2022年2月23日
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商品情報

内容

思考を整理し アカデミックに書く ! 話す !
あらゆるコミュニケーションに役立つ 伝えるための思考法


研究上の作法を利用して、自分の考えをクリアーに伝える方法を解説した書。学術文書の基本であるパラグラフ・ライティングの作法に基づき、「最初に意見・主張を示し、後に根拠を述べる」スタイルで伝える意義を解説。さらに、研究法の観点から「根拠となるデータを正しく吟味する方法」を紹介。レポートや論文の文書作成、プレゼンのスライド作成などに対応できる思考法・表現技法を学ぶことができる。つまずきやすいポイントは、例文を使って丁寧に解説。「自分の意見がなぜか人に伝わらない」と感じている人にとって、文章力・プレゼン力アップの第一歩を後押ししてくれる。

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目次

第1章 研究的思考法

第1節 研究的思考法とは

研究を教育する立場から

研究的思考法

研究法ではなく研究的思考法

研究=数値データを得ることではない

数値データだけの発表はつまらない

第2節 大事なことを先に伝える

“大事なこと”とは何かを理解する

事実+解説で情報に意味をもたせる

大事なことを先に伝える

本書の構成

コラム 事実の情報そのものが面白い「特別な場合」

コラム 日本人は「大事なことを先に伝える」のが苦手 ?

第2章 意見伝達の型―パラグラフ・ライティングに学ぶ

第1節 パラグラフの概念

パラグラフ構成のルール

ルール1 : 1つのパラグラフでは1つのトピック(話題)だけについて論じる

ルール2 : パラグラフ内の配置によって,各文に明確な役割分担をもたせる

ルール3 : パラグラフの冒頭に, パラグラフにおける意見・主張を書く努力をする

第2節 パラグラフから文書へ

文書におけるパラグラフの役割

読んで実感 : パラグラフを作ることの重要性

長い文書の管理

コラム あえて文書にハイライトをつけるならば……

第3節 パラグラフ・リーディング

英文エッセイの構成が短時間で理解できる

センター試験の英文エッセイに挑戦

解説 : 英文エッセイ

コラム ざっと読む : スキミングとスキャニング

第3章 思考と表現の整理―パラグラフ・ライティングの実践

第1節 大事なことを絞り込む

身近な話題でエッセイを書く

時間的制約の中で書かれる典型的なエッセイ

意見・主張を1つに絞る

関連要素をたくさん書く≠意見・主張

大学生のエッセイ事例から

コラム 1つの発表や論文で言えることは1つ

第2節 大事なことを際立たせる

どっちつかずの意見・主張を避ける

テーマに対する視点を明確にする

根拠をわかりやすく明示する

想いが先走るのを避ける

コラム 想いを伝えることを忘れない

第3節 表現の整理

重要語句・専門用語の統一

文書の中で使用する用語を自分で決める

表現用語の使い分け

表現用語により大きく変わる印象

コラム 簡潔な表現

第4章 科学的根拠―研究法入門

第1節 因果関係の推定

科学的根拠と研究法

相関関係と因果関係

因果関係を推定する : 実験法の考え方

第2節 因果関係推定のための事前対策

順序効果

繰り返し測定での注意点

異なる対象者間の比較

何を統制するかで主張が決まる

コラム 大学院生時代の失敗

第3節 平均値の差の検定

検定の意義

統計的仮説検定

ばらつきに左右される平均値

平均値の差の検定における注意点

まとめ : 研究法への関心

コラム シングルケース研究

第5章 プレゼンテーション―パラグラフの概念を生かす

第1節 パラグラフの概念の活用方法

スライドをパラグラフの概念に沿って作る

プレゼンテーション全体の構成

構成の自由度が高い導入のスライド

メインボディはパラグラフの概念に忠実に

結論は意見・主張(再掲載)とメッセージで構成

コラム 意見・主張から派生するメッセージ : あえて制約に触れる意味

第2節 わかりにくさの改善

結局何が言いたいの ?

意見・主張が明示されていない

提示した情報に基づく意見・主張が自明とは限らない

口頭での説明を過信しすぎている

アニメーション機能の利用により瞬間提示になってしまった

意見・主張が情報に埋もれている

コラム 発表に対するコメントにも配慮を

第3節 スピーチで伝える

質疑への対応

話し言葉と書き言葉

話し言葉の長さ

“間”を挟む

実例 : スピーチのための台本作り

コラム 言いよどみのなさすぎるスピーチ

第6章 論文で伝える―データの発表

第1節 データ発表型論文のポイント

データ発表型論文と総説型論文

3つのポイント

ポイント1 : なぜ研究するのか

ポイント2 : 誰に読んでもらうのか

ポイント3 : 予想した結果が得られたか

大事な情報を言葉にしておく

コラム 書くために読む

第2節 タイトル・要約

タイトルと要約

タイトルの事例

要約のポイント

第3節 目的

目的と考察をセットで考える

遠すぎる総論を書かない

何がわかっていて, 何がわかっていないか

「先行研究がない」という主張は慎重に

引用文献が多すぎると感じる場合

引用が不足していると感じる場合

コラム 新規性, 独創性が高い論文ほど先行研究をよく調べている

コラム バイブル的な文献を作らない

第4節 方法・結果・考察

方法にも解説の意識が必要

研究対象・手続き・測定内容と分析

結果

考察 : 仮説が支持された場合

考察 : 仮説が支持されなかった場合

コラム 有意差に振り回されない

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書籍情報

  • ISBN:9784895906517
  • ページ数:228頁
  • 書籍発行日:2019年2月
  • 電子版発売日:2022年2月23日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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