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- 診断に上達くなる法―プロフェッショナルたちからの提言
商品情報
内容
臨床現場で診断困難事例に出会ったことはありませんか。診断がつかない、診断が遅れた、診断が間違っていた、大多数の医師はこのような経験を繰り返しているのではないでしょうか。
本書は、臨床現場で診断に関連してさまざまな場面でご活躍されている6人の先生をお招きし、「診断の熟達法とその周辺」を余すところなくお聴きしている。総合診療(生坂政臣先生)、放射線(南 学先生)、病理(砂川恵伸先生)、救急(岩田充永先生)、プライマリ・ケア(藤沼康樹先生)、リウマチ膠原病(萩野 昇先生)の6つの領域から、診断の熟達法のみならず、医師としての深い人生哲学についても触れられている。
本書が診断に熟達したいと願う医師たちにとっての道標となることは間違いない。好評既刊書『外科手術に上達くなる法』の姉妹編である。
※本製品はPCでの閲覧も可能です。
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序文
序 文
本書籍の前書にあたる『外科手術に上達くなる法』を読んだのは,私が医師3年目のときのことだった.今回,一緒に編集を務めた仲田和正先生が前書で述べられたとおり,熟達する過程を経た医師が,すでに完成された段階で記した書籍は数多くある.その一方で,熟達過程の医師がどのように努力し,鍛錬を行ったかを記した書籍は多くない.
未熟な私が求めていたのは,熟達する過程で医師個人の中に生じた失敗やその振り返り,葛藤,またそれを乗り越えていく様の語りであり,『外科手術に上達くなる法』はその一端を垣間見せてくれた良書であった.しかしながら,前書は外科手術にフォーカスされた内容の書籍であり,内科医/ジェネラリストとしてのキャリアを積んでいた私にとってはいささか遠い世界のように思われる部分もあった.
その後,私がかかわった臨床現場で困難な場面はさまざまあったが,個人として課題を抱えたのは診断困難事例への向き合い方であった.診断がつかない,診断が遅れた,診断が間違っていた,このような経験を積み重ねる中で,私個人としては海外においてdiagnostic error(診断エラー)という概念と出会い,診断というものを客観視する一助を得ることができた.その一方で現在の日本において,診断に熟達した医師たちがどのように診断に関連した課題を乗り越えたのか,語りを聴いてみたいと強く思うようになった.
今回,前書の編集を行われた仲田和正先生,また(株)シービーアールの宮内秀樹様・三輪敏様(前社長)のご協力をいただき,日本の臨床現場で診断に関連してさまざまな場面でご活躍されている先生方をお招きし,「診断の熟達法とその周辺」をお聴きする機会を得ることができた.総合診療,放射線,病理,救急,プライマリ・ケア,リウマチ膠原病の6 つの領域から高名な先生方にお集まりいただき,それぞれの領域における診断の熟達法のみならず,医師としての深い人生哲学についても触れることができた.本書籍が診断に熟達したいと願う医師たちにとっての道標となることを願ってやまない.
なお,今回の収録は,折からの新型コロナウイルス感染症の流行に伴い,南 学先生(放射線科)以外の収録はオンラインで行うこととなった.また,今回取り上げた6つの領域以外についても,深く診断に関与しておられる領域が数多く存在することは認識しているが,今回の書籍では取り扱うことができなかった.この点については,今後の課題としたい.
2022年3月
綿貫 聡
目次
第1章 診断推論の上達方法
General Medicine
良性疾患に精通し引き算することでしか重症疾患は
診断できない.前医が見落とした症例をなぜ診断できたかを
言語化し検討会で共有,経験症例をひたすら増やす.
〈ゲスト〉
生坂政臣
[千葉大学医学部附属病院総合診療科 教授]
第2章 放射線診断での上達方法
Radiology
大切なことの1 つは依頼医とは異なった視点から
画像をシステマティックに見るということだ.
〈ゲスト〉
南 学
[筑波大学 名誉教授(放射線診療学)]
第3章 病理診断での上達方法
Pathology
病理診断は,ヒトの臓器の一断面を見て
全体を想像するツールだ.
〈ゲスト〉
砂川恵伸
[埼玉協同病院臨床検査科 部長]
第4章 救急外来での診断の上達方法
Emergency Medicine
自分と異なる能力をもつ人々を束ね,
“あいまいなもの”に立ち向かう.
〈ゲスト〉
岩田充永
[藤田医科大学救急医学・総合内科学講座 主任教授]
第5章 プライマリ・ケアでの診断の上達方法
Family Medicine
医学的診断と,家庭環境の苦しさの評価は
同等の価値をもつ.
〈ゲスト〉
藤沼康樹
[生協浮間診療所/日本医療福祉生活協同組合連合会
家庭医療学開発センター センター長]
第6章 専門領域での診断の上達方法
Rheumatology
尊敬する七川歓次先生のおっしゃっていたような
真のリウマチ科医を目指したい.
〈ゲスト〉
萩野 昇
[帝京大学ちば総合医療センター第三内科学講座 講師]
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書籍情報
- ISBN:9784908083754
- ページ数:280頁
- 書籍発行日:2022年3月
- 電子版発売日:2022年3月18日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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