転移性肝がん診療ガイドライン

  • ページ数 : 140頁
  • 書籍発行日 : 2021年8月
  • 電子版発売日 : 2022年4月6日
¥3,850(税込)
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商品情報

内容

本書は,大腸癌のみならずGIST・GEP-NET・卵巣癌・胃癌・胆道癌・膵癌・乳癌の8悪性腫瘍について詳細に検討がなされた、世界ではじめての転移性肝がんの診療ガイドラインです。 是非、実臨床においてご活用ください。

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序文


本書は,日本肝胆膵外科学会が主導で作成された世界ではじめての転移性肝がん診療ガイドラインである。オリジナル英文論文は 2021年の Journal of Hepato-Biliary-Pancreatic Sciences( JHBPS)に掲載されている。転移性肝がん国際診療ガイドライン委員会の佐野圭二委員の論文(JHBPS 2018)では,大腸癌以外の多くの肝転移が切除され,その切除成績が比較的良好であることが示された。この結果を踏まえ学会内部に肝転移国際診療ガイドライン委員会が組織された。ガイドライン作成にあたり,大腸癌のみならずgastrointestinalstromal tumor,gastroenteropancreatic neuroendocrine tumorを含めた8悪性腫瘍について詳細に検討されたことは大変意義あることである。企画・作成にあたっては学会名誉創立者,名誉理事長の高田忠敬先生の先見の明と強力なリーダーシップがあったことを記載しておきたい。

ガイドライン作成は,転移性肝がん国際診療ガイドライン委員会の吉田雅博副委員長の指導の下,GRADEシステムによる診療ガイドライン作成方法に準拠した。詳細は後述されているので参考にしていただきたい。委員会の検討では転移性肝がんの診療に関するエビデンスはまだまだ少ないことも判明した。これまでに明確となっているエビデンスは background question( BQ)として整理し,またこれからの臨床研究の課題となる可能性のある問題点はfuture research question (FRQ)として記載した。知識の整理とともに,今後の研究のseedとして利用していただきたい。

国際ガイドラインを作成するにあたり海外の多くの外科医・腫瘍内科医に参加していただいた。特にSteven Strasberg教授,Michael G. Sarr教授は英語表現に関して一字一句細かくご指導をいただいた。国内外の委員には横浜JSHBPS2017での準備委員会,高松JSHBPS2019の公聴会,福岡での癌治療学会での2回目の公聴会,さらには度重なる対面の委員会を通じて多くの協力をいただいた。また,フランスのRenéAdam教授,Olivier Scatton教授,アルゼンチンのMariano Giménez教授,インドのPalepu Jagannath教授,韓国のHo-Seong Han教授,Do-Youn Oh教授には公聴会やガイドライン作成の過程で貴重なコメントをいただいた。さらに国内の外部評価者にも多くのコメントをいただいた。この場を借りて御礼を申し上げる。

今回出版するガイドライン引用文献は1996年1月から2018年7月までの論文によるものである。その後も,転移性肝がんに対してablation, radiation, 鏡視下手術に関するエビデンスが発表されている。また各々の腫瘍の新しいガイドラインも発表されている。今後も早急に次回の改訂に向けての作業に移っていくべきと考えている。

このガイドラインが転移性肝がんの診療レベル向上に役立ち,さらには将来における研究の道標となることを期待します。


2021年5月

一般社団法人日本肝胆膵外科学会
転移性肝がん国際診療ガイドライン委員会委員長
山本雅一

目次

発刊によせて

Ⅰ.本ガイドラインの必要性と作成方法

Ⅱ.外科切除適応に関するアルゴリズム

Ⅲ.Background Question(BQ)

BQ1 肝転移に対する非手術治療の画像による判定基準にはどのようなものがあるか?

BQ2 肝転移の治療計画において腫瘍生検は行われるか?

BQ3 肝転移を有する患者に対する肝外病変検索に用いられる検査は何か?

BQ4 大腸癌肝転移において,技術的に切除可能と診断されても,肝切除によって病勢を制御できないと判断される因子は何か?

BQ5 胃癌肝転移に対する肝切除例の予後因子は何か?

BQ6 GIST(gastrointestinal stromal tumor)の肝転移切除例の予後因子は何か?

BQ7 胆道癌肝転移の切除後予後因子は何か?

BQ8 乳癌の肝転移に対して,肝切除以外の局所治療法にはどのようなものがあるか?

BQ9 消化器原発神経内分泌腫瘍(gastroenteropancreatic neuroendocrine tumor:GEP-NET)肝転移に対して推奨される肝切除以外の局所治療法は何か?

BQ10 転移性肝がんに対する標準化学療法は何か?

Ⅳ.Clinical Question(CQ)

CQ1 肝転移診断と治療計画にMRI検査は推奨されるか?

CQ2 術前薬物療法後に消失したと考えられる肝転移巣の診断にMRIは推奨されるか?

CQ3 転移性肝がんに対して肝切除術を受ける患者に対して,parenchymal-sparing hepatectomy(PSH)はmajor hepatectomy(MH)と比較して推奨されるか?

CQ4 転移性肝がんの外科手術を行う場合,腹腔鏡下肝切除術は開腹肝切除術に比べて推奨されるか?

CQ5 転移性肝がんに対して,肝切除に比べて局所焼灼療法を施行することが推奨されるか?

CQ6 胃癌肝転移に対する化学療法後の肝切除は,化学療法単独に比し推奨されるか?

CQ7 GIST肝転移に対し,肝切除は推奨されるか?

CQ8 胆道癌肝転移に対する肝切除は,肝切除を行わない場合に比し推奨されるか?

CQ9 卵巣癌の肝転移あるいは肝臓に接する腹膜播種に対して,肝切除および肝切除を伴う減量手術+化学療法は,化学療法単独に比し,推奨されるか?

CQ10 膵癌肝転移に対する外科切除は推奨されるか?

CQ11 乳癌の肝転移に対して,肝切除は化学療法のみと比べ推奨されるか?

CQ12 消化器原発神経内分泌腫瘍(gastroenteropancreatic neuroendocrine tumor:GEP-NET)肝転移に対する肝切除は,肝切除以外の治療法と比較して,推奨されるか?

CQ13 肝転移の切除後に対する化学療法は,肝切除単独に比し,推奨されるか?

CQ14 切除不能肝転移を伴う癌患者に対して化学療法後の肝切除は,化学療法継続に比し推奨されるか?

Ⅴ.Future Research Question(FRQ)

FRQ1 転移性肝がん手術中の超音波診断に造影超音波(CEUS)診断を加えることは推奨されるか?

FRQ2 結腸直腸癌肝転移に対する肝切除術において,適切な切除マージンは何mmか?

FRQ3 同時性結腸直腸癌肝転移に対する原発巣と肝転移巣の同時手術はどのような患者に推奨されるか?

FRQ4 同時性肝転移を有する患者に手術を行う場合,liver first approachはclassical approachに比べ推奨されるか?

FRQ5 一期的手術が不可能な両葉多発肝転移患者に対して肝切除を行う場合に,効果的で安全な術式は何か?

FRQ6 肝に限局する切除不能な肝転移患者に対する肝移植は行わない場合に比して推奨されるか?

FRQ7 大腸癌肝転移切除後の残肝再発に対して,再肝切除術を行うことは,行わない場合と比較して,推奨されるか?

FRQ8 大腸癌肝転移において,化学療法後のdisappearing liver metastasesの患者に対して,肝切除と非切除は,どちらが推奨されるか?

FRQ9 どのような肝外転移を伴う大腸癌肝転移の場合に,肝切除と肝外転移の合併切除は,行わない場合に比べて推奨されるのか?

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書籍情報

  • ISBN:9784865174205
  • ページ数:140頁
  • 書籍発行日:2021年8月
  • 電子版発売日:2022年4月6日
  • 判:A4判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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