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エビデンスに基づいた胆道癌診療ガイドライン 改訂第3版

  • ページ数 : 174頁
  • 書籍発行日 : 2019年6月
  • 電子版発売日 : 2022年4月6日
3,850
(税込)
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商品情報

内容

2007年に発刊された『胆道癌診療ガイドライン』の改訂第3版!
胆道癌の日常臨床においては非常に多くの選択肢が存在し、その判断に苦慮することが少なくありません。5年ぶりの改定第3版ではそのような問題を取り上げてCQを作成いたしました。
胆道癌患者の益となり、また、その患者を診察する医師にとって有用なガイドラインです。

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
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序文

第3版の序

胆道癌診療ガイドラインは2007 年11 月に第1 版が,そして2014 年11 月に第2 版が出版されています。今回の第3 版は第2 版から丁度5 年が経過したことになり,改訂するには良いタイミングであったと思います。皆様ご存知のように,胆道癌領域では大規模なランダム化比較試験を含む高いエビデンスレベルの研究はほとんど無いのが特徴です。特に外科治療の領域ではhigh volume center といえども胆道癌の切除例は年間数十例程度であり,数百例規模の大腸癌や胃癌とは大きな差があり,新しいエビデンスレベルの高い知見が得られにくい要因となっています。しかしながら,胆道癌の日常臨床においては非常に多くの選択肢が存在し,その判断に苦慮することが少なくありません。第3 版では,なるべくそのような問題を取り上げてCQ を作成いたしました。推奨度については各委員の意見がコンセンサスを得られない場合には,投票により70% 以上の意見の集約が得られるまで議論を繰り返し行ってコンセンサスを得るようにしてガイドラインを作成してきました。本ガイドラインが胆道癌患者の益となり,その患者を診療する医師にとって有用なものになることを期待しております。

最後にこの第3 版の胆道癌診療ガイドライン作成に当たり,多忙な中,快くご協力下さった全ての作成委員及び協力委員,評価委員の先生方に深謝いたします。


2019年 5月吉日

胆道癌診療ガイドライン第3 版作成委員長
名古屋大学大学院医学系研究科腫瘍外科学教授
梛野正人

目次

第Ⅰ章.胆道癌診療ガイドラインの目的・使用法・作成法

第Ⅱ章.診療アルゴリズム

1.診断アルゴリズム

2.治療アルゴリズム

第Ⅲ章.予防・疫学

CQ1 胆道癌の危険因子はどのようなものか?

CQ2 膵・胆管合流異常に予防的手術は行うべきか?

CQ3 無症候性胆石症に胆囊摘出術は行うべきか?

CQ4 どのような胆囊ポリープに対して癌を疑うべきか?

第Ⅳ章.診断

CQ5 胆道癌を疑う臨床症状は?

CQ6 胆道癌診断のファーストステップとして行うべき検査は?

CQ7 胆管癌診断のセカンドステップとして行うべき検査は?

CQ8 胆管癌診断のサードステップにはどのような検査があるか?

CQ9 胆囊癌診断のセカンドステップとして行うべき検査は?

CQ10 胆囊癌診断のサードステップにはどのような検査があるか?

CQ11 乳頭部癌診断のセカンドステップとして行うべき検査は?

CQ12 乳頭部癌診断のサードステップにはどのような検査があるか?

CQ13 胆管癌,胆囊癌が疑われる症例に治療前生検または細胞診は行うべきか?

第Ⅴ章.胆道ドレナージ

CQ14 黄疸患者に術前胆道ドレナージは行うべきか?

CQ15 遠位胆管閉塞に対する術前胆道ドレナージは何を行うべきか?

CQ16 肝門部胆管閉塞に対する術前胆道ドレナージは何を行うべきか?

CQ17 胆道ドレナージ中の発熱にはどのように対応すべきか?

CQ18 術前外瘻ドレナージ患者に胆汁監視培養は行うべきか?

CQ19 術前外瘻ドレナージ患者に胆汁返還は行うべきか?

CQ20 切除不能遠位胆管閉塞に対する胆管ステントは何を選択すべきか?

CQ21 切除不能肛門部胆管閉塞に対する胆管ステントは何を選択すべきか?

第Ⅵ章.外科治療

CQ22 切除不能胆道癌とはどのようなものか?

CQ23 術前門脈塞栓術はどのような症例に行うべきか?

CQ24 術前の残肝予備能評価はどのように行うべきか

CQ25 血管浸潤に対して血管合併切除は行うべきか?

CQ26 肝葉切除を伴う膵頭十二指腸切除(いわゆるmajor HPD)は行うべきか?

CQ27 胆囊癌を疑う症例には腹腔鏡下手術ではなく開腹手術を行うべきか?

CQ28 肝外胆管に直接浸潤のない胆囊癌に予防的肝外胆管切除は行うべきか?

CQ29 肝浸潤を疑う胆囊癌にはどのような肝切除を行うべきか?

CQ30 胆囊摘出術後に深達度ss以上の胆囊癌が判明した場合に追加切除を行うべきか?

CQ31 十二指腸乳頭部腫瘍に局所的乳頭部切除術(外科的治療を含む)は行うべきか?

CQ32 術中胆管切離断端上皮内癌陽性例に胆管の追加切除を行うべきか?

CQ33 胆管癌切除後の予後因子はどのようなものか?

CQ34 胆囊癌切除後の予後因子はどのようなものか?

CQ35 乳頭部癌切除後の予後因子はどのようなものか?

CQ36 胆道癌手術は手術数の多い施設で行うべきか?

第Ⅶ章.化学療法

CQ37 切除不能胆道癌に対するファーストラインの化学療法は何か?

CQ38 切除不能胆道癌に対するセカンドラインの化学療法は何か?

CQ39 術後補助化学療法は行うべきか?

CQ40 閉塞性黄疸に対する化学療法はいつ開始すべきか?

第Ⅷ章.放射線治療

CQ41 切除不能胆道癌に放射線治療、または化学放射線療法は行うべきか?

CQ42 胆道癌切除例に術後放射線治療、または術後化学放射線療法行うべきか?

CQ43 胆管癌の治療としてphotodynamic therapyは行うべきか?

CQ42 胆管癌の治療として,photodynamic therapyは推奨されるか?

第Ⅸ章.病理

CQ44 胆道における腫瘍類似病変はどのようなものか?

CQ45 胆道のIPNB,BilIN,dyplasiaはどのようなものか?

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書籍情報

  • ISBN:9784865173239
  • ページ数:174頁
  • 書籍発行日:2019年6月
  • 電子版発売日:2022年4月6日
  • 判:A4判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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