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- 一冊でわかる透析療法実践マニュアル~押さえておくべき透析室でのto doとポイント
商品情報
内容
血液透析・腹膜透析の原理や基本的知識はもちろん,透析療法に必要な実践的知識をフルカバー!患者管理やトラブル・合併症対策から,機器と保守,患者ケア,食事療法,社会保障,災害・感染対策まで盛り込んで,これさえあれば透析療法の全体像がコンパクトに理解できます.「ポイント」「手順」「処方例」の具体的な解説で現場での〈知りたい〉がすぐわかる!透析に携わる医師・看護師・臨床工学技士など,全スタッフの必携書.
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序文
序文
わが国における透析療法の歴史は50年を超え,なお発展を続けています.三井記念病院も1973年から透析療法に携わっており,腎臓内科部長を務められた多川斉先生,杉本徳一郎先生の編集で,1999年には「透析療法実践マニュアル」を,また2004年には「コメディカルのための透析療法実践ハンドブック」を上梓いたしました.皆様にご評価いただいたこれらの書物も出版から20年近く経過して,時代にそぐわない記述もみられるようになりました.そのため,出版社からの勧めを受けて,その流れをくみつつ新たに本書を出版することとなった次第です.
本書では,情報をアップデートしながらも,構成には前2冊のコンセプトを継承し,参照しやすく,透析の臨床で役に立つマニュアルになるように心がけました.三井記念病院の医師,看護師,臨床工学技士だけでなく,透析クリニックの医師も含めた編集委員会を編成して原稿の読み合わせを行い,さまざまな立場の医療者の視点から,現場のニーズに応えられる書籍となるように努めました.血液透析を中心に,導入期,維持期の管理,合併症やトラブル対策,機器とその保守,患者ケアの実際などを取り上げ,社会保障などの周辺知識にも触れています.本マニュアルが皆様の診療のお役に立てれば大変うれしく存じます.
使いやすさを最優先したため,エビデンスを尊重しながらも,現場のオピニオンを記載した部分もございます.表現が冗長にならないように気を配りつつ,書物の中で不一致がないように努めました.もし独り善がりな記述や内容の誤りなどがあれば,お手数ではございますが,ご指摘いただけますようお願い申し上げます.
最後に,日々の業務で多忙の中,執筆にあたられた方々に深く御礼申し上げます.また,編集の労をお取りいただいた,文光堂の照屋綾乃氏,黒添勢津子氏,藤木仁真子氏の励ましをいただき出版に至ることができました.この場をお借りして感謝申し上げます.
2022年2月
三瀬 直文
三井記念病院副院長・腎臓内科部長
目次
1 慢性透析療法の適応
2 血液透析療法
Ⅰ 原 理
Ⅱ 血液透析療法の種類
Ⅲ 透析関連装置と透析液・血液浄化器・血液回路
1 水処理装置
2 透析液供給装置
3 透析用監視装置
4 装置の洗浄・消毒
5 清浄化の実際
6 排 水
7 透析液・補充液
8 血液浄化器:ダイアライザ・ヘモフィルタ・ヘモダイアフィルタ
9 血液回路
Ⅳ バスキュラーアクセス
1 一時的バスキュラーアクセス
2 恒久的バスキュラーアクセス
3 バスキュラーアクセストラブル(シャントトラブル)
4 検査法とモニタリング
5 バスキュラーアクセス・インターベンション(VAIVT)
Ⅴ 血液透析の実際
1 透析の条件設定
2 透析機器の操作─ 開始から終了までのポイント
3 透析開始,終了─ 穿刺と止血のポイント
4 透析時(開始~終了)の観察とケア
Ⅵ 透析導入患者
1 導入スケジュール:アクセス事前作製での導入編
2 導入スケジュール:アクセスなしでの緊急導入編
3 透析導入時の自己管理支援
Ⅶ 維持透析患者
1 至適透析
2 透析管理の指標
3 透析中の合併症とその対策・予防
4 維持透析時の自己管理支援
3 腹膜透析
Ⅰ 腹膜透析の基礎
Ⅱ 腹膜透析システム
Ⅲ 腹膜機能と腹膜の劣化
Ⅳ 腹膜透析の実際
Ⅴ 腹膜透析外来管理
Ⅵ 段階的導入(incremental PD)と併用療法(PD+HD併用療法)
Ⅶ 腹膜透析の合併症
1 除水不全
2 非感染性合併症
3 感染性合併症(PD関連感染症)
4 被囊性腹膜硬化症(EPS)
4 検査の意義と読み方
5 透析患者の合併症と対策
Ⅰ 循環器系
Ⅱ 消化器系
Ⅲ 透析アミロイドーシス
Ⅳ 皮膚の異常
6 透析患者への薬剤投与
7 食事療法
8 社会保障
9 透析室の安全管理
Ⅰ 災害対策
Ⅱ 感染対策
巻末表
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書籍情報
- ISBN:9784830620645
- ページ数:328頁
- 書籍発行日:2022年4月
- 電子版発売日:2022年4月29日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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