明日からの臨床麻酔が広がる レミマゾラム Q & A

  • ページ数 : 318頁
  • 書籍発行日 : 2022年6月
  • 電子版発売日 : 2022年11月2日
¥7,260(税込)
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商品情報

内容

日本で開発された新全身麻酔薬“レミマゾラム”の基本知識からワンランク上の使用法までをQ&A方式で習得できる。すべての麻酔科医の明日からの臨床麻酔が無限に広がる

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序文

刊行にあたって


日常の麻酔臨床で使用する薬物のうち,静脈麻酔薬で全身麻酔の適用を有する新たな薬物は,プロポフォールの上市以来20年以上も登場していなかった。日本で開発されたレミマゾラムは,従来のベンゾジアゼピン系薬物の概念を一新させる効能を有する最新の全身麻酔薬である。レミマゾラムは,肝臓のカルボキシルエステラーゼで速やかに代謝される超短時間作用型の薬物であり,その代謝産物の薬理効果がきわめて小さいために蓄積効果を有しない。これにより,レミマゾラムは,持続静脈内投与によって安定した鎮静状態の創出を可能にした。さらに,ベンゾジアゼピン系薬物の特徴である軽微な循環動態への影響も残しているため,レミマゾラムは高齢者や循環動態の不安定な症例にも安全に使用できる薬物でもある。加えて,拮抗薬の存在は,レミマゾラムの長時間使用後や大量投与後の麻酔からの覚醒遅延の懸念を払拭することに大きく寄与している。

本書は,麻酔の臨床現場において,麻酔科医の新たなパートナーとして期待されるレミマゾラムの基礎知識から臨床使用法までを幅広く取り上げ,この薬物に精通している執筆者がQ and A方式でそれぞれの課題を詳細に解説している。

それゆえ,本書は,レミマゾラムの使用が未経験の麻酔科医にはその基本的な使用法を,使用経験のある麻酔科医にはレミマゾラムの基礎知識の拡充とワンランク上の使用法を習得できる充実した内容となっている。新しい薬物の使用時には不安がつきまとうが,本書によりその不安が解消されるならば,編集者として望外の喜びである。

編集者一同は,本書が座右で活用され,レミマゾラムの使用によって明日からの麻酔臨床が広がることで,患者さんにより安全で快適な麻酔が提供されることを願ってやまない。


2022(令和4)年3月吉日

稲垣 喜三/山蔭 道明/中島 芳樹

目次

第Ⅰ章 薬理学的特徴

Q 1 レミマゾラムとほかのべンゾジアゼピンとの構造の違いはなんでしょうか?  中塚 秀輝

Q 2 レミマゾラムは,どのような作用機序で薬効を発現させるのでしょうか?  中塚 秀輝

Q 3 レミマゾラムは,どのように代謝を受けて,排泄されるのでしょうか?  新里 勇人/垣花 学

Q 4 レミマゾラムの代謝と排泄に影響を与える因子には,どのようなものがありますか?  古賀 勇太/垣花 学

Q 5 レミマゾラムの薬物動態について教えてください  小原 伸樹

Q 6 薬物動態に影響を与える因子に,どのようなものがありますか?  小原 伸樹

Q 7 意識消失に必要な投与量(ED 50/95)や効果部位濃度(EC 50/95)は,どの程度でしょうか?  内田 整

Q 8 鎮静維持に必要な持続投与速度や効果部位濃度は,どの程度でしょうか?  内田 整

Q 9 覚醒する効果部位濃度はどの程度でしょうか? レミマゾラムのcontext-sensitive decrement timeについても教えてください  増井 健一

Q10 レミマゾラムとミダゾラムの薬理学的な違いはなんでしょうか?  稲垣 喜三

Q11 レミマゾラムとプロポフォール,チオペンタールとの薬理学的な違いはなんでしょうか?  稲垣 喜三

第Ⅱ章 麻酔導入

Q12 血圧や脈拍が下がらない点がメリットですが,頻脈で困りませんか? そのようなときの対処法を教えてください  平田 直之

Q13 導入前に準備すべきものには何がありますか?  立花 俊祐

Q14 シリンジポンプを用いた導入法でよい方法は?

A 全静脈麻酔の場合:麻酔科医がよく使うシリンジポンプを用いる方法  小原 伸樹

Q14 シリンジポンプを用いた導入法でよい方法は?

B 導入だけ用いて,維持を吸入麻酔で行う場合は?  澤田 敦史

Q15 シリンジポンプを用いない導入法でよい方法は?~導入はレミマゾラム,維持は吸入麻酔薬で~  小田 裕

Q16 就眠の確認方法は? 脳波モニターだと,どの程度で就眠? プロポフォールと同様でよいのでしょうか?  萩平 哲

Q17 麻薬性鎮痛薬の併用方法は? プロポフォールと同様でよいのでしょうか?  増井 健一

Q18 高齢者への麻酔導入時の注意点はありますか?  日野 秀樹/末廣 浩一/森  隆

Q19 肝機能・腎機能低下患者における注意点を教えてください  勝又 祥文/河野 崇

Q20 肥満患者さんへの投与量は,体重計算でよいのでしょうか?  讃岐 美智義

第Ⅲ章 麻酔維持

Q21 何を指標にして投与量を調節すればよいのでしょうか? プロポフォールとは異なりますか?  北浦 淳寛/中尾 慎一

Q22 気道確保時の注意点を教えてください  浅井 隆

Q23 高齢者に対する注意点を教えてください  武田 敏宏/白神 豪太郎

Q24 肝機能・腎機能低下患者に対する注意点は?  武田 敏宏/白神 豪太郎

Q25 心臓血管外科麻酔への応用は?  平田 直之

Q26 脳神経外科手術への応用は?

A 運動誘発電位(MEP)など,モニターへの影響はありますか?  垣花 学

Q26 脳神経外科手術への応用は?

B 覚醒下開頭術での有用性はあるのでしょうか?  茶木 友浩

Q27 術中覚醒は避けたいけれど,早く覚醒させるにはどうしたらよいでしょう?  森本 康裕

Q28 ほかの麻酔薬との相互関係は? 循環や脳波に与える影響を教えてください  北山 眞任

Q29 レミマゾラム注射剤調整時の注意点を教えてください  平田 直之

第Ⅳ章 麻酔覚醒

Q30 レミマゾラム麻酔からの覚醒では,何をポイントとして観察すればよいでしょうか?  中尾 正和

Q31 レミマゾラム麻酔からの覚醒における脳波の変化について教えてください  萩平 哲

Q32 pharmacokinetics(PK)/pharmacodynamics(PD)シミュレーションデータに基づく覚醒の予測について教えてください  森田 耕司

Q33 手術終了後レミマゾラムとレミフェンタニルを減量するタイミングを教えてください  御室 総一郎

Q34 プロポフォールと比較して,レミマゾラムの覚醒の経過の違いは?  土井 松幸

Q35 自発呼吸を維持したままレミマゾラムを使用する場合,覚醒の注意点は?  桂川 孝行/御室 総一郎

Q36 自発呼吸の再開が遅い場合は,どのように対処したらよいでしょう?  小林 賢輔

Q37 フルマゼニルを使用するときのタイミングと注意点を教えてください  小幡 由佳子

Q38 フルマゼニルを投与したあとの再鎮静が心配なのですが?  中島 芳樹

Q39 フルマゼニルを投与したあと,再度麻酔するときの注意点を教えてください  中島 芳樹

Q40 麻酔覚醒時のせん妄は,ほかの麻酔薬と比べて多いですか?  鈴木 祐二

Q41 高齢者の麻酔覚醒時の注意点を教えてください  川島 信吾

Q42 小児の覚醒は,吸入麻酔に比べてどうでしょうか?  八木原 正浩

Q43 肥満患者さんの全身麻酔覚醒時の注意点を教えてください  杉村 翔

Q44 長時間手術におけるレミマゾラム使用のコツを教えてください  鈴木 興太

第Ⅴ章 薬物相互作用

Q45 レミマゾラムとオピオイドの相互作用を教えてください坪川 恒久

Q46 レミマゾラムと筋弛緩薬の相互作用を教えてください  坪川 恒久

Q47 中枢神経系に作用する薬物との薬物相互作用について教えてください~抗痙攣薬,抗うつ薬,抗精神病薬ほか~  木村 斉弘/木山 秀哉

第Ⅵ章 術後/回復期

Q48 術後の回復は,レミマゾラムで麻酔を行ったときはどのような特徴がありますか?  大橋 雅彦

Q49 ベンゾジアゼピン系薬物で術後せん妄は多いとされていますが,レミマゾラムはどうでしょうか?  青木 善孝

Q50 術後の呼吸抑制,循環抑制の頻度と対処法を教えてください  今井 亮

Q51 術後鎮痛は,ほかの麻酔法と比較してどのように考えますか?  木村 哲朗

Q52 術後悪心・嘔吐(PONV)の発生頻度と対応を教えてください  加藤 弘美

Q53 レミマゾラム麻酔における術中覚醒のリスクをどう考えますか?  長田 理

Q54 レミマゾラム麻酔では,抜管時の記憶はどうなりますか?  佐藤 恒久

Q55 術後の認知機能,運動機能への影響を教えてください  植田 広

Q56 レミマゾラム麻酔は,日帰り手術でも応用できますか?その場合の術後鎮痛は,どのようにしたらよいでしょうか?  山口 重樹

第Ⅶ章 小児麻酔/産科麻酔

Q57 レミマゾラムは小児麻酔で使用できますか?  原 真理子

Q58 レミマゾラムは,妊婦や産科麻酔での使用は可能でしょうか?  藤田 那恵/奥富 俊之

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書籍情報

  • ISBN:9784771960992
  • ページ数:318頁
  • 書籍発行日:2022年6月
  • 電子版発売日:2022年11月2日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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