救急医学2023年12月号(47巻12号) 気になりませんか? 漢方の可能性

  • ページ数 : 128頁
  • 書籍発行日 : 2023年12月
  • 電子版発売日 : 2023年12月12日
¥3,190(税込)
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商品情報

内容

漢方の可能性、気になりませんか? 救急現場を想定した漢方の実践とエビデンスを解説。漢方って…ホントに効果あるの?作用が遅いのでは?エビデンスあるの? そんな“疑問”が、これを読めば“可能性”に変わるはず。

序文

特集:気になりませんか?漢方の可能性


救急・集中治療領域で働く医師にとって,実臨床で漢方薬を使う機会は多くないと思われます。本誌読者の先生方にも,「そもそも救急現場でも漢方薬が使える場面があることを知らない」「救急現場では漢方を必要としていない」「漢方理論を学ぶ気になれない」といった方は少なくないでしょう。実際,学術集会のセッションや,本誌を含めた雑誌の特集企画で“救急・集中治療領域における漢方活用”をメインに取り上げた例は限られており,十分に情報提供がなされていないのが現状です。ところが,実際に救急診療で漢方薬を使用してみると,その劇的な効果に驚かされることもまれならず経験します。

そこで今号の『救急医学』では,救急・集中治療領域における漢方治療を実践されておられる先達の先生方から,その価値や魅力を伝承していただくべく,「気になりませんか? 漢方の可能性」と題した特集を企画しました。漢方治療に関しては標準的なガイドラインがあるわけではなく,各先生・各施設によって得意分野なども異なりますが,だからこそ,多種多様な救急疾患に対するエキスパートな経験・知見を余すことなく開示していただいています。

読者の皆さまが今回の特集テーマをみたときに気になるだろう,「救急のどのような局面で漢方薬を使用できるの?」「漢方薬は効果が出るまで時間がかかるし,悠長なことは言っていられないのでは?」「化学合成された医薬品で事足りているのに,本当に必要なの?」「漢方や東洋医学の考え方は古く,現代で通用しないのでは?」といった“疑問”はきっと,本特集を読み終えたときには“可能性”に変わっているでしょう。

他に類を見ないユニークな“救急漢方特集”を,ご堪能ください。


特集企画ゲストエディター:秋田大学大学院医学系研究科救急・集中治療医学 中永士師明

目次

特集

Ⅰ.救急漢方の可能性を知る/考える

急性期病院における漢方・東洋医学活用の実際─漢方は急性期病院で実際にどのように使われているか/使われ得るか

岐阜大学医学部附属病院医療安全管理室/同院高度救命救急センター/同院東洋医学 熊 田 恵 介

漢方の副作用・相互作用

熊本赤十字病院総合内科/内分泌代謝科 加 島 雅 之

ICU 管理における漢方の活用

秋田大学大学院医学系研究科救急・集中治療医学講座 佐藤 佳澄 他

Ⅱ.救急漢方の実践

救急疾患でとくに頻用される漢方治療

福井大学医学部附属病院救急部/総合診療部 小 淵 岳 恒

呼吸器領域における漢方活用

JA 愛知厚生連知多厚生病院内科 丹村 敏則 他

循環器領域における漢方活用

熊本赤十字病院リウマチ・膠原病内科 德永 健一郎

消化器・腹部領域における漢方活用

国立病院機構福山医療センター消化器内科 坂 田 雅 浩

脳神経領域における漢方活用

順天堂大学医学部附属順天堂医院脳神経外科 秋 山  理

整形外科領域における漢方活用

沖縄県立中部病院整形外科 普天間 朝拓

皮膚科領域における漢方活用

飯塚病院東洋医学センター漢方診療科 吉 永  亮

感染症診療における漢方活用─市中肺炎治療にもう一手! 漢方薬治療のインパクト

聖隷横浜病院救急科(キズ・やけど外来)/漢方科 入江 康仁 他

精神科救急における漢方活用

久留米大学医療センター先進漢方治療センター漢方精神科/漢方内科 惠紙 英昭 他

連載

救急医四方山話

集中力を上げる“瞑想”と“修行”

鳥取大学医学部附属病院救命救急センター 生 越 智 文

出張版Dr.ʼs Prime Academia

第12回 発熱・皮疹を呈する患者への初期対応─意外な原因? 性感染症

市立伊勢総合病院内科・総合診療科 谷崎 隆太郎

症例報告

末梢挿入型中心静脈カテーテル(PICC)挿入後に遅発性両側胸水を生じた1 例

諏訪赤十字病院救急科 蒲 原  純 他

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書籍情報

  • ISBN:9784012004712
  • ページ数:128頁
  • 書籍発行日:2023年12月
  • 電子版発売日:2023年12月12日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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