- m3.com 電子書籍
- 泌尿器外科 2023年2月号(Vol.36 No.2)【特集】IO時代における転移性腎癌に対する局所治療を考える
商品情報
内容
腫瘍減量腎摘除 upfront CNの適応は?/免疫チェックポイント阻害剤時代におけるdeferred cytoreductive nephrectomy/腎癌脳転移に対する局所治療 ほか
≫ 「泌尿器外科」最新号・バックナンバーはこちら
≫ 泌尿器外科(2023年・定期購読)受付中!
※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
推奨ブラウザ: Firefox 最新版 / Google Chrome 最新版 / Safari 最新版
序文
序文
私事で恐縮ですが,私は1988年(昭和63年)に医学部を卒業し当時の通例ですぐに泌尿器科医になりました。その頃腎癌は極めて特殊な(変な)癌で,それゆえ魅力的でもありました。
すなわち,
① 転移があっても原発巣は摘除する(腫瘍減量腎摘除という言葉は一般的ではありませんでした),
② 転移が少数で肺などに限局していれば手術で摘除する(オリゴ転移の概念はまだありませんでしたが腎癌では先取りしていました),
③全身治療は抗癌剤ではなく免疫治療(サイトカイン)が有効,,,
その後2000年を過ぎて2つの前向き臨床試験(SWOG8949,EORTC30947)でサイトカイン時代における即時の腫瘍減量腎摘除の意義は確立しましたが,分子標的薬時代に施行されたCARMENA試験,SURTIME試験によりその地位が揺らぎ,基本的に全身治療を先行し遅延腫瘍減量腎摘除を考慮する時代になったことは皆様ご存知のとおりです。さらに免疫チェックポイント阻害薬(immune-oncology:IO)の登場により転移性腎癌の治療は大きく変化し,一部の症例では長期奏効,もしかしたら治癒も期待できるようになりました。しかしながらIO時代においても,全身治療のみでは不十分で,依然として,全身治療,原発巣に対する局所治療,転移巣に対する局所治療の3つを上手に組み合わせて集学的に治療する必要があります。このような治療戦略は,オリゴ転移の概念の確立とともに,現在は非小細胞肺癌や前立腺癌など他の癌腫にも広がっていることは興味深く思います。
IO時代において腫瘍減量腎摘除や転移巣切除などの前向き試験でのエビデンスはありませんが,いつも申しますようにそこで思考停止していては目の前の患者に対応できません。また局所治療も従来の手術に加えて,定位放射線治療や凍結療法など新しいモーダリティが登場しています。このような背景のもと,本号は,各分野のエキスパートの先生方にIO時代における転移性腎癌に対する局所治療を考えていただくことを企図しました。IO時代において,即時/ 遅延腫瘍減量腎摘除,肺/ 骨/ 脳転移に対する局所治療,転移巣切除/ 定位放射線治療/ 凍結療法をどのように施行すべきか,著者の先生方のお考えは本号のなかに示されています。必ず読者の先生方のお役に立つはずです。是非ともご一読ください。
東京医科歯科大学大学院腎泌尿器外科学
藤井 靖久
目次
特集:IO時代における転移性腎癌に対する局所治療を考える
序文
東京医科歯科大学大学院腎泌尿器外科学 藤井 靖久
腫瘍減量腎摘除 upfront CNの適応は?
東京医科歯科大学大学院腎泌尿器外科学 田中 一
免疫チェックポイント阻害剤時代におけるdeferred cytoreductive nephrectomy
東京女子医科大学医学部泌尿器科学 吉田 一彦,他
腎癌脳転移に対する局所治療
横浜労災病院脳神経外科 周藤 高
骨転移に対する局所治療─根治的手術の意義と治療成績を中心に─
金沢大学整形外科 加藤 仁志,他
IO時代における肺転移巣摘除
北海道大学大学院腎泌尿器外科 山田 修平,他
腎原発および転移症例に対する凍結療法
東京慈恵会医科大学附属柏病院泌尿器科 小池 侑平,他
転移に対する定位放射線治療
がん・感染症センター都立駒込病院放射線科治療部 伊藤 慶
連載
第144回 泌尿器科領域におけるトラブルシューティング
尿道スリング手術後の排尿障害─「尿が出にくい」「まだ漏れる」にどう対応する?─
徳島大学医学部泌尿器科 山本 恭代
総説
原発性アルドステロン症の歴史と現状─一副腎外科医の立場から見た,高血圧症の5%を占める重要疾患─
渡辺記念長命研究所・所長 渡辺 泱
臨床研究
前立腺癌に対するCyberKnife®を用いた定位照射治療の初期経験
聖隷浜松病院泌尿器科 袴田 康宏,他
用指的尿道剥離を行った開腹前立腺全摘除術101症例の検討
多摩丘陵病院泌尿器科 福島 岳志,他
症例報告
大量血小板輸血を要する播種性血管内凝固を合併した去勢抵抗性前立腺癌の1例
多根総合病院泌尿器科 橘 進彰,他
尿膜管遺残が疑われた臍部子宮内膜症の1例
東京大学大学院医学系研究科泌尿器外科学 須山 光,他
腎盂villous adenomaの1例
横浜市立大学附属病院泌尿器科 入部 康弘,他
Dual-energy CTにて解析した石灰化を伴った腎動脈瘤の1例
三愛病院泌尿器科 岡野 由典,他
便利機能
- 対応
- 一部対応
- 未対応
-
全文・
串刺検索 -
目次・
索引リンク - PCブラウザ閲覧
- メモ・付箋
-
PubMed
リンク - 動画再生
- 音声再生
- 今日の治療薬リンク
- イヤーノートリンク
-
南山堂医学
大辞典
リンク
- 対応
- 一部対応
- 未対応
対応機種
-
iOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ:5.7MB以上(インストール時:15.0MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:22.7MB以上
-
AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ:5.7MB以上(インストール時:15.0MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:22.7MB以上
- コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
- コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
- Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
- Androidロゴは Google LLC の商標です。
書籍情報
- ISBN:9784019203602
- ページ数:102頁
- 書籍発行日:2023年2月
- 電子版発売日:2023年2月22日
- 判:A4判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
お客様の声
まだ投稿されていません
特記事項
※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。
※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍が必要です。
※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。