技師・看護師必携 ステップアップ消化器内視鏡 検査・治療・ケア

  • ページ数 : 366頁
  • 書籍発行日 : 2022年11月
  • 電子版発売日 : 2022年11月4日
¥6,930(税込)
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商品情報

内容

 今日、胃癌、大腸癌など消化器系の癌が増加の一途をたどっている。しかし、消化器系の癌は発見が早ければ、初期の段階であれば、5年後生存率もとても高く、癌=死のイメージは払拭されつつある。癌にならないように生活習慣を改めることは非常に大切であるが、初期段階で発見し、それを治療することに消化管系の医師たちは全力を注いでいる。
 このような背景のなか、消化管疾患における検査・治療・ケアのニーズが激増しており、その主役となるのが内視鏡であり、内視鏡の精度、技術、診断もレベルの向上が著しい。
 消化器系の疾患に携わる内視鏡技師やナースには今まで以上の技術、ケア、知識が求められる時代になった。  本書では、このような時代にマッチした多種多様な検査、治療を数多く紹介し、医師、内視鏡技師、ナース、それぞれの立場のアプローチをていねいに解説した、レベルアップのために必読の書といえる。

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序文

序文


内視鏡検査・治療は医師と内視鏡技師、看護師の協働で
『技師・看護師必携 ステップアップ消化器内視鏡 検査・治療・ケア』によせて


癌をはじめとする消化器疾患の増大のなかで、内視鏡の検査・治療は医師と内視鏡技師・内視鏡看護師、事務職員との呼吸が合ってはじめて成立すると言っても過言ではないであろう。

近年ワークシェア、タスクシフトが言われるようになり、各種医療職種のなかでも専門的に訓練された技師や看護師の業務も変わりつつあり、医師の働き方改革もあり、医療職のタスクシフトの法制度化も進んでいる。そのなかで、内視鏡は検査の内容や治療介助にあたる技師・看護師の情報共有とシームレスな協働が必要と感じている。

今までに内視鏡医の専門分野での著作や検査・治療の第一人者の刊行書や内視鏡技師サイドからの著作も数多く出されている。また、内視鏡学会から発刊されているガイドラインにみるように、諸氏も専門的分野での研鑽は積まれているかと思われる。しかし、内視鏡診療は医師と1対1、または複数のコメディカルが関与することが多く、内視鏡医が技師に望むことも多く、一方では医師に情報共有を求める声も大きいのも現実である。さらに言うと、2022年4月からは短期滞在手術等基本料1も施設基準に取り入れられ、ポリペクトミーやEMRにおいて、従来の入院での術後管理も内視鏡医や看護師の重要な業務となり、リカバリーの重要性と情報共有が必要となってきた。

そこで、本書においては、検査・治療・患者ケアの全般にわたって、できる限り同一の施設、または関連病院の内視鏡医・内視鏡技師、看護師に執筆していただき、それぞれの立場から専門的な部分、共有部分のあり方について述べていただいた。また、内視鏡機器の進歩とともに、最新で高度な知識が求められる時代となり、技師・看護師にとっても基本的な知識・技術の習得だけでなく、最新の知識が求められることに合わせて、ステップアップした技術・ケア水準を獲得することを目的として編集することとし、適宜“私の工夫”“コツ”をコラムに挙げて紹介することで、悩みの解決の一助になればと考えた。

本書の編集が始まったのは折しもCOVID—19がはじめて中国で報告される直前であった。その後、2020年からはCOVID—19の感染拡大が続き、感染患者を受け入れた病院では内視鏡診療の制限や感染対策に終われて異常に忙しい時期となってしまった。内視鏡学会からも「新型コロナウイルス感染症への消化器内視鏡診療について」という提言もされている。そうした、厳しい診療のなかで執筆していただいた先生方には感謝申し上げます。

内視鏡画像診断と治療技術が内視鏡診療で展開されてきている現在、内視鏡医と技師・看護師のコミュニケーションツールとしてご愛読いただければ幸甚と考えます。


2022年9月

平塚胃腸病院 検査部
田村君英

目次

序文


Ⅰ.検査・治療・患者ケア 概論

1 看護系:患者管理全般、問診、検査中の管理、回復まで

2 機器管理系:内視鏡機器・デバイスの管理

3 洗浄・消毒系:スコープの洗浄消毒保管、デバイスの滅菌

4 消化器内視鏡の洗浄・消毒標準化にむけたガイドラインの解説

5 薬剤系:鎮痛・鎮静・鎮痙薬と抗血栓薬の知識

6 対策型内視鏡検診の進め方

Ⅱ.内視鏡検査 各論

1 上部消化管内視鏡検査の実際―総論/上部消化管内視鏡検査:経口法

2 上部消化管内視鏡検査:経鼻法

3 食道疾患と内視鏡検査

4 胃疾患と内視鏡検査

5 十二指腸・小腸疾患と内視鏡検査:バルーン内視鏡を中心として

6 大腸疾患と内視鏡検査

7 カプセル内視鏡検査(小腸、大腸)

8 胆膵疾患と内視鏡検査(ERCP)

9 小児内視鏡検査

10 超音波内視鏡検査(上部・下部・胆膵)

Ⅲ.内視鏡治療 各論

1 ポリペクトミーおよび内視鏡的粘膜切除術(EMR)

2 内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)

3 食道・胃静脈瘤の内視鏡治療

4 消化管出血の内視鏡的止血術

5 内視鏡的異物除去術

6 胆膵疾患の内視鏡治療

7 胃瘻造設術

Ⅳ.特殊な内視鏡検査・治療 各論

1 色素内視鏡検査

2 画像強調内視鏡(IEE)と拡大内視鏡で何がわかるか

3 経口内視鏡的筋層切開術(POEM)、経口内視鏡的腫瘍核出術(POET)

4 腹腔鏡・内視鏡合同手術(LECS)

5 内視鏡診療におけるAIの役割


あとがき

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書籍情報

  • ISBN:9784908083846
  • ページ数:366頁
  • 書籍発行日:2022年11月
  • 電子版発売日:2022年11月4日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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