生殖医療フロントラインMOOK(1)EBMから考える生殖医療

柴原 浩章 (編集主幹・企画編集) / 中外医学社

  • ページ数 : 212頁
  • 書籍発行日 : 2022年11月
  • 電子版発売日 : 2022年11月11日
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商品情報

内容

生殖医療の最前線の知識と技術を伝えるシリーズ第一弾.

令和4年,一般不妊治療と生殖補助医療が保険適用となり,生殖医療の需要はますます高まっている.同時に,ARTは日進月歩で発展し,携わる医療者のスキルアップも重要な課題だ.そんな現状を鑑みて,本シリーズでは生殖医療に携わるチーム全体での向上を叶えるべく,必要な情報を精査.第一弾では,最新のエビデンスを踏まえて重要なトピックスについて解説している.

あわせて読む → 生殖医療フロントラインMOOK(2)受精とその障害

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序文

シリーズの序


わが国の生殖医療は,1983年に国内初の体外受精が成功して以来,その医療レベルは着実に進化し,現時点では国際的にも最高水準にあると言えます.この間に生殖医療はチーム医療として確立され,直接診療を担当する医師(産婦人科・泌尿器科)や看護師以外にも,専門的なスキルをもつカウンセラー(遺伝・心理),あるいは精子,卵子や受精卵を取り扱う胚培養士などが,挙児を切望するクライアントに対してチーム一丸となり,上述のような最高水準の生殖医療を提供しています.

またいよいよ2022年4月から生殖補助医療に対しても待望の保険適用が開始されましたことから,不妊症に悩むカップルにとりましても体外受精等が以前にも増して身近な存在となりました.それらの治療効率の高さから,引き続き現在の本邦における切実な少子化問題の解決の一助として,生殖医療の全体にわたる発展が期待されています.

今回中外医学社より企画致しましたMOOKシリーズでは,各号のテーマにふさわしい,永年の研究歴を有する著名な先生方に,現時点における生殖医療の知見に対する理解を深めることを目標に,編集をご担当いただきました.今回のMOOK①「EBMから考える生殖医療」に続く今後の発刊予定としまして,MOOK②では国際医療福祉大学教授の栁田薫先生に「受精とその障害」というテーマで,またMOOK③では聖マリアンナ医科大学の鈴木直先生に「がん・生殖医療」というテーマで各々ご企画をいただき,いずれもまもなくお手元にお届けできる状況にございます.是非ご期待をいただけましたらと存じます.

本シリーズの刊行にあたりましては,企画編集の先生方をはじめ,ご多忙な中ご執筆頂いた先生方にも心より感謝を申し上げます.また本シリーズの企画以来,中外医学社の皆様方からは献身的なご協力,ご指導をいただきましたことに,深く感謝を申し上げます.


令和4年9月

兵庫医科大学医学部産科婦人科学講座主任教授
兵庫医科大学病院生殖医療センター長
柴原 浩章



序文


私は最近までに,生殖医療に特化したいくつかのテーマのテキストを,中外医学社から順次出版してまいりました.その時々を振り返りますと,拙い着想ではございましたが,素晴らしい執筆陣からのご協力と,出版に携わられた関係者からの温かいご支援のおかげをもち,各々が大変読み応えのあるテキストに仕上がり,お手に取っていただいた方々のお役にたてたものと自負しています.

ところで生殖医療に留まらず,医学とは常に進歩し続ける領域であることから,生殖医療における最前線の知見を整理し,いち早くそれらの情報を広く提供することができればという思いから,このたび新たにMOOK企画として,「生殖医療フロントラインシリーズ」を発刊する運びとなりました.MOOKとはmagazineとbookの混成語であり,雑誌と書籍をあわせたような刊行物ですが,スピード感を重視した出版を目指すためには,最善の戦略と考えるに至りました.

今回の「EBMから考える生殖医療」では,前半の「一般不妊治療とエビデンス」では男性不妊症,女性不妊症に関して診療でよく遭遇する場面を想定したテーマを,後半の「ARTとエビデンス」では,主として難治性の症例に対する対応手段や,最近注目されるテーマを中心に,各分野のトップランナーの先生方に,ご多忙な中ご執筆をいただきました.改めましてこの場をおかりし,喪心より感謝を申し上げます.

このMOOKシリーズ第1弾を,生殖医療の現場でご活躍されている全ての職種の皆様方,あるいは少しでもこの領域に興味をお持ちの方々に是非ご一読いただき,実診療等での一助になることができましたら望外の喜びです.

また本シリーズの企画以来,中外医学社の皆様方からは献身的なご協力,ご指導をいただきましたことに,深く感謝を申し上げます.


令和4年9月

兵庫医科大学医学部産科婦人科学講座主任教授 兵庫医科大学病院生殖医療センター長 柴原 浩章

目次

【Chapter Ⅰ 一般不妊治療とエビデンス】

1. 男性不妊症

1 特発性造精機能障害の治療法 〈千葉公嗣 藤澤正人〉

1.概要

2.最新のスタンダードとエビデンス

3.コメント

2 精索静脈瘤の治療法 〈白石晃司〉

1.概要

2.最新のスタンダード

3.エビデンス

4.チーム連携のポイント

5.コメント

3 閉塞性無精子症の治療法 〈湯村 寧〉

1.概要

2.頻度と原因

3.最新のスタンダードとエビデンス

4.コメント

4 抗精子抗体保有不妊男性の診断と治療法 〈柴原浩章〉

1.抗精子抗体とは

2.検査法

3.男性側の抗精子抗体による不妊症の発症機序

4.抗精子抗体保有男性の治療方針

Topix 不妊治療中のサプリメント~男性編~ 〈太田邦明〉

1.概要

2.最新エビデンス: 妊活用サプリメント(男性編)

2. 女性不妊症

1 クロミフェン抵抗性PCOSの排卵誘発法 〈逸見博文 池田詩子 遠藤俊明〉

1.PCOSの治療法

2.インスリン抵抗性とPCOS

3.ゴナドトロピン療法

4.腹腔鏡下卵巣多孔術

5.体外受精—胚移植

6.自然周期採卵・卵巣低刺激法による排卵誘発

7.未熟卵体外受精

8.診断基準の差異から見た臨床徴候選択の際の注意点

2 黄体機能不全の診断と治療法 〈田村 功〉

1.概要

2.最新のスタンダードとエビデンス

3.コメント

3 POIの診断と治療法 〈田中佑佳 河村和弘〉

1.概要

2.最新のスタンダード

3.エビデンス

4.チーム連携のポイント

5.コメント

4 卵管性不妊症の診断と治療法 〈杉山瑞穂 鈴木達也〉

1.概要

2.最新のスタンダードとエビデンス

3.チーム連携のポイント

4.コメント

5 子宮内膜症合併不妊女性の治療法 〈谷口文紀〉

1.概要

2.最新のスタンダード

3.エビデンス

4.コメント

6 子宮腺筋症合併不妊女性の治療法 〈赤枝 俊 甲賀かをり〉

1.概要

2.子宮腺筋症合併不妊症に対する薬物療法

3.子宮腺筋症合併不妊症に対する手術療法

4.チーム連携のポイント

5.コメント

7 子宮筋腫合併不妊女性の治療法 〈黒川早紀 前田長正〉

1.概要

2.最新のスタンダードとエビデンス

3.チーム連携のポイント

4.コメント

8 帝王切開瘢痕症候群の不妊女性の治療法 〈辻 俊一郎 村上 節〉

1.概要

2.最新のスタンダード

3.エビデンス

4.チーム連携のポイント

5.コメント

9 菲薄化子宮内膜の治療法

A.多血小板血漿(PRP) 〈堤 治 久須美真紀〉

1.概要

2.最新のスタンダード

3.エビデンス

4.チーム連携のポイント

5.コメント

B.ERP子宮内膜再生増殖法 〈宮﨑 薫〉

1.概要

2.最新のスタンダード

3.コメント

10 精子不動化抗体保有不妊女性の診断と治療法 〈小林眞一郎〉

1.概要

2.最新のスタンダード

3.エビデンス

4.コメント

11 原因不明不妊症の診断と治療法 〈辻 祥子 岡田英孝〉

1.概要

2.最新のスタンダード

3.コメント

Topix 女性不妊症のサプリメント 〈安藤寿夫〉

1.概要

2.最新のスタンダードとエビデンス

3.チーム連携のポイント

【Chapter Ⅱ ARTとエビデンス】

1 PGT‒Aの有効性 〈竹内一浩〉

1.概要

2.最新のスタンダード

3.エビデンス

4.チーム連携のポイント

2 確実な妊孕性温存に必要な卵子/胚の凍結数 〈脇本 裕 児島輝仁〉

1.概要

2.エビデンス

3.コメント

3 二段階胚移植法とSEET法 〈後藤 栄〉

1.二段階胚移植法

2.SEET法

3.着床能向上に寄与する胚由来因子について

4.まとめ

4 ICSI

A.精液所見に基づく媒精法の選択(ICSIの適応について) 〈片桐由起子〉

1.概要

2.精子濃度・精子数

3.精子運動率

4.抗精子抗体(精子不動化抗体)・抗透明帯抗体

5.精子機能

6.チーム連携のポイント

B.ICSIと人為的卵活性化処理 〈栁田 薫 柿沼敏行〉

1.概要

2.受精障害の原因

3.人為的卵活性化処理の適応と方法

4.受精障害例に対する人為的卵活性化処理の有効性

5.人為的卵活性化処理併用ICSIの児への影響

6.コメント

C.Rescue ICSIについて 〈菅沼亮太〉

1.概要

2.エビデンス

3.コメント

D.IMSI 〈吉田 淳〉

1.概要

2.最新のスタンダード

3.IMSIの成績

4.コメント

5 胚培養/胚操作

A.1PN,3PN,2.1PNの取り扱い 〈苔口昭次 塩谷雅英〉

1.概要

2.1PN

3.3PN・2.1PN

4.コメント

B.PCOSに対するIVM 〈吉田仁秋 小川誠司〉

1.概要

2.最新のスタンダード

3.エビデンスおよびIVMの実際

4.チーム連携のポイント

5.コメント

C.Assisted hatching(補助孵化法) 〈髙見澤 聡〉

1.概要

2.最新のスタンダード

3.エビデンス

4.コメント

D.Artificial shrinkage(人工的胞胚腔穿刺収縮法) 〈向田哲規 後藤優介〉

1.概要

2.最新のスタンダード

3.エビデンス

4.ART Labo部門において重要なポイント

5.コメント

6 反復着床不全(RIF)

A.RIFの診断基準 〈岩佐 武 鎌田周平〉

1.概要

2.最新のスタンダード

3.RIFの診断基準に関するエビデンス

4.コメント

B.子宮内膜病変の診断と治療 〈加藤 徹〉

1.概要

2.エビデンス

C.慢性子宮内膜炎の診断と治療 〈木村文則〉

1.概要

2.最新のスタンダードとエビデンス

3.CEの治療とその効果

4.コメント

D.子宮内膜胚受容能の診断と治療 〈京野廣一 吉永光希 橋本朋子〉

1.概要

2.最新のスタンダード

3.エビデンス

4.チーム連携のポイント

5.コメント

E.子宮内フローラの診断と治療 〈鍋田基生〉

1.概要

2.最新のスタンダード

3.エビデンス

4.コメント

F.免疫学的診断と治療 〈福井淳史〉

1.概要

2.最新のスタンダードとエビデンス

3.チーム連携のポイント

7 ミトコンドリア移植(AUGMENT療法) 〈森本義晴〉

1.概要

2.最新のスタンダード

3.エビデンス

4.チーム連携のポイント

5.コメント

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書籍情報

  • ISBN:9784498160408
  • ページ数:212頁
  • 書籍発行日:2022年11月
  • 電子版発売日:2022年11月11日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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