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- 子どもの訴えを見極める ナースのための小児フィジカルアセスメント
商品情報
内容
病院を訪れる子どもは、何がつらいのか症状をうまく訴えられない。その訴えを気づく方法としてフィジカルアセスメントが有効な手段である。本書の小児フィジカルアセスメントの基本編では全ての主訴に共通するABCDアプローチとバイタルサイン、それらを組み合わせたうえで行うトリアージについてまとめ、症候編では様々な症候に対して、症例を提示し、解剖学的用語の説明、除外すべき怖い疾患、問診・視診・触診・聴診を通して情報を集めて、患児の状態・状況を判断する。この書籍で看護師さんがそれぞれの身体所見を正しく確認し、自信をもって患児の状態を評価できるようになる。
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序文
序文
小児を診る時、職種に関わらず身体診察(フィジカルアセスメント)を大切にすると思います。病院に訪れる子どもは、大人のように症状をうまく訴えられなくても、何が辛いのか、全身で訴えています。その訴えに気付く方法としてフィジカルアセスメントは有効な手段です。さらにはフィジカルアセスメントをうまく活用することで侵襲のある検査を省いたり、そのために要する人手や時間も節約できたりするかもしれません。
この本では「看護師さんがそれぞれの身体所見を正しく確認し、自信をもって患児の状態を評価できること」を目指しています。なので、この本を読んだ方が「先生、この子を急いで診てください!理由は○○です」と自信を持って言えるようになれば、目的を達成できているかと思います。
今回、その目標を達するために執筆者の先生達には二つのお願いをしました。一つ目は周囲の看護師さん達をよく観て、この本を手にとる読者の皆さんの顔を想像することです。まず、この本を手に取る看護師さんはどういった方でしょうか。この本のそれぞれの項目を、どのような状況で、何を想像しながら読むのでしょうか。そこを想像することでどういった知識や考え方が必要なのか、家族から受診相談された時にどうするか、帰宅前のホームケアなど、現場で実践できる内容になりました。
二つ目はそれぞれの著者の先生達のこだわりをしっかりと出すことです。フィジカルアセスメントは評価する工夫や目安など、ちょっとしたことで精度は上がります。そのため、同じ所見が異なった病状で繰り返し登場しますが、その評価の方法にそれぞれのこだわりが出ています。そこを読み比べてみても面白いでしょう。
構成は大きく1.小児フィジカルアセスメントの基本編、2.小児フィジカルアセスメントの症候編の二つに分かれています。
1.小児フィジカルアセスメントの基本編では全ての主訴で共通するABCDアプローチとバイタルサイン、それらを組み合わせたうえで行うトリアージについてまとめてあります。症候編を読む前にぜひ一読ください。
2.小児フィジカルアセスメントの症候編では様々な症候に対して、症例を提示し、解説で何度も出てくる解剖学的用語の説明、除外すべき怖い疾患、実際にどこをどんな風に見て、聴いて、触るのか、細かく説明していく構成になっています。
みなさんの正しい医学知識が、子どもたちの笑顔につながります。この本が明日からの臨床にお役に立つことができたら幸いです。
2022年10月
伊原崇晃
目次
第1章 小児フィジカルアセスメントの基本編
Ⅰ 見た目の異常
Ⅱ 気道の異常
Ⅲ 呼吸の異常
Ⅳ 循環の異常
Ⅴ 意識の異常
Ⅵ バイタルサイン
Ⅶ トリアージ
―第1章 小児フィジカルアセスメントの基本編」は、下記の項目を基本に構成されています。
① Point
② Pointの説明
③ みるべき項目
④ 悩ましいときの対応
⑤ 異常時の行動
⑥ まとめ
第2章 小児フィジカルアセスメントの症候編
1 熱が出た
2 嘔吐
3 歩き方がおかしい
4 腹痛
5 咳が出る
6 頭を打った
7 何かを飲み込んだ
8 けいれんした
9 呼吸が苦しい
10 泣き止まない乳児
11 腕や足をけがした
12 飲めない
13 耳が痛い
14 ぶつぶつが出た
15 目が赤い
16 風邪をひいた
17 胸が痛い
18 おちんちん・お股が痛い
19 便が出ない
20 首が曲がっている
21 喉が痛い
22 脱水が心配
23 意識がおかしい
24 けがで血が出ている
25 やけどをした
26 便の色がおかしい
27 一時的に意識が変だった
28 頭が痛い
―第2章 小児フィジカルアセスメントの症候編」は、下記の項目を基本に構成されています。
症例
解剖用語を知ろう
怖い病気
見る
聴く
触る
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書籍情報
- ISBN:9784765319287
- ページ数:379頁
- 書籍発行日:2022年12月
- 電子版発売日:2023年1月6日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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