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画像診断 2022年11月号(Vol.42 No.13)これだけは読めるように̶乳癌画像診断のミニマルエッセンス

  • ページ数 : 112頁
  • 書籍発行日 : 2022年10月
  • 電子版発売日 : 2023年1月6日
2,530
(税込)
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商品情報

内容

乳腺領域の画像診断において、一般の放射線診断医を対象に「これだけでは知っておいて欲しい」、「こういう症例だったらこのように読影してレポートして欲しい」といった点をわかりやすく解説。同じような症例に出会った時にレポートを書く際の参考となる特集。
※都合により,紙版の誌面と異なり割愛される箇所があることがございます(p.1218 〜1225は未収載となっております).

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
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序文

序説

乳癌診療において画像診断は,検診,精密検査,術前診断,治療効果判定,転移再発診断など,多岐にわたり診療の中心的な役割を担っている.乳癌は多彩な組織像やサブタイプが混在する不均質な疾患であり,病変ごとの臨床病理所見も多彩で,治療方法も複雑に細分化され,このため画像診断も複雑化していると考えられる.乳癌の画像診断には多くのガイドラインがあり,それらすべてに習熟する必要があるなど,多忙な放射線科医にとって一筋縄ではいかない.そこで以下の観点から,乳癌画像診断のミニマルエッセンスを,モダリティや診断の状況別にわかりやすく伝えることを企画した.

① すべての放射線科医に,これだけは知って欲しい

② 治療方法や画像診断技術が発展している中で,いま知っておくべきこと

③ こういう症例だったら,このように読影,レポートして欲しい

本特集では,多くのエキスパートの先生方に快く執筆をお引き受けいただいた.はじめに,現在の乳癌診療の基本的事項について,外科医の立場から画像診断に求めるものを含めて解説していただいた.診療情報に基づいて適切な画像診断を行うことはとても重要である.

マンモグラフィや乳房超音波については専門的な知識も必要となるが,現状で知っておきたいミニマルエッセンスを解説していただいた.これらの所見をもとにCTやMRIを総合的に読影する機会も多く,しっかり理解しておきたい.

乳房MRIはもはや,術前や術前以外でも多く用いられている.また,治療効果判定や拡散強調像についても知っておく必要があり,実際にどのように読影すればよいのか,症例を中心にわかりやすく解説いただいた.

乳癌診療におけるCTやPET/CTの画像診断についても,治療効果判定,最新の技術なども含めて解説いただいた.全身検索は放射線科医が最も得意とするところだが,乳癌の特徴を知った上で適切に読影できるようにしたい.

網羅的なものを目指したものではないが,臨床の中で実際に役立つものになったと考える.初学者においてはまず一読いただき,同じようなケースがあった際にはレポートを真似するところから用いていただくのがよいと思う.そして,さらに奥深い乳腺画像診断に興味をもっていただければ幸いである.

検査技師や放射線技師,乳腺外科医,放射線治療医や腫瘍内科医,病理診断医,看護師も含めたチーム医療の中で,放射線科医が画像診断においてどのような役割を担うべきか,今後ともしっかり考えていきたい.モダリティの特徴を理解し,全身の臓器にも精通し,診療に活かす画像診断を行うのは私たち放射線科の得意とするところであり,適切な画像診断を提供できるためにも,まずはミニマルエッセンスを理解いただければ幸いである.

*獨協医科大学埼玉医療センター放射線科

Kazunori Kubota

Department of Radiology, Dokkyo Medical University Saitama Medical Center


久保田一徳

目次

特集:これだけは読めるように―乳癌画像診断のミニマルエッセンス

1.読影医に知ってほしい乳癌の基本 岩本 奈織子,有賀 智之

乳癌,ハイリスク,遺伝性乳癌卵巣癌症候群(HBOC)

術式選択

腋窩のマネジメント

サブタイプと薬物療法,転移・再発

2.診断マンモグラフィのミニマルエッセンス 菊池 真理,五味 直哉

モニタ診断のコツ

乳房構成と見えない乳癌

トモシンセシスをどう用いるか?

絶対に知っておくべき良性石灰化

3.乳房超音波のミニマルエッセンス

超音波診断と針生検の適応 勝田 玲於奈,藤岡 友之

エラストグラフィ 藤岡 友之,森 美央ほか

造影超音波検査とドプラ法 勝田 玲於奈,藤岡 友之

最先端の超音波画像 藤岡 友之,森 美央ほか

総合判定,病変部位の検出 山鹿 絵美,藤岡 友之ほか

4.乳頭異常分泌や石灰化病変とMRI 結縁 幸子

乳頭異常分泌や石灰化病変のMRI診断に必要な基礎知識

乳頭異常分泌のMRI診断

石灰化病変のMRI診断

5.術前の造影乳房MRI読影のコツ 山口 健,中園 貴彦ほか

乳房MRI総論,背景乳腺の造影効果(BPE),カテゴリー分類

乳癌の浸潤を読む

乳管内の広がりを読む

副病変・対側病変を読む

ROIの取り方,見やすいMIP像の作り方

6.治療効果判定とサブタイプ分類 本田 茉也,片岡 正子

7.乳房の拡散強調像をもう一度理解する 岡澤 藍夏,飯間 麻美ほか

乳癌(mass)の拡散強調像による評価

乳癌(non-mass)の拡散強調像による評価

良性病変の拡散強調像による評価

8.乳癌術前・術後の転移検索を含めたCTの読み方 佐竹 弘子

原発巣の読み方

術後の変化と局所再発

領域リンパ節の部位と判定方法

転移検索

乳癌および転移・再発病変の治療効果判定

9.乳癌PET/CTの使いどころ 佐藤 葉子

乳癌のPET/CT up-to-date

内胸リンパ節の転移診断

遠隔転移検索と診断能

オリゴメタとPET

【連載】

すとらびすむす

“体育会系”は死語? 片平 和博

画像診断と病理

線維性孤立性腫瘍 徳江 梓,徳江 浩之ほか

ここが知りたい!

画像診断2022年6月号特集

「はじめよう! 心臓の画像診断」 細川 貴晶,加藤 真吾ほか

CASE OF THE MONTH

Case of November 岡島 幸紀,柳澤 新ほか

The Key to Case of September 轟 圭介,川上 聡ほか

Picked-up Knowledge from Foreign Journals

肩関節 平野 七津美,青木 隆敏

人を幸せにする医療機器開発―Schopenhauerの哲学に学ぶ―

第5回 薬事承認から保険収載に向けて 高瀬 圭

読影レポートLesson

リンパ節編 「リンパ節の名称と腫大」 町田 幹

Refresher Course

中毒・代謝性脳障害の画像診断 金子 智喜

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書籍情報

  • ISBN:9784059884231
  • ページ数:112頁
  • 書籍発行日:2022年10月
  • 電子版発売日:2023年1月6日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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