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Visual Dermatology Vol.21 No.5(2022年5月号)「攻めない治療」で攻める!

  • ISBN : 9784059883159
  • ページ数 : 90頁
  • 書籍発行日 : 2022年4月
  • 電子版発売日 : 2023年1月18日
  • 判 : A5判
  • 種別 : eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数 : 3
販売価格 (ダウンロード販売)
¥3,080 (税込)
ポイント : 168 pt (6%)

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商品情報

経過観察や外用療法,侵襲性の低い治療といった一見弱い治療法(『攻めない治療』)を選択することで、最良の結果をもたらしたと思われる症例を紹介し,逆に強い治療で攻めなければいけないときについても考察する.

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
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■ 序文

羅針盤:「攻めない治療」の極意


「攻めない治療」というのは編集会議で,編集委員の先生方で取り上げるべきテーマについてideaを出し合っているときに出てきた言葉であるが,具体的に考え始めるとなかなか面白い.

攻める,攻めないの境界線の治療を,患者の状態に合わせて,ガイドラインに従って行う一般的な治療とすると,「攻める治療」は投薬,外科的手術を含めて,できることを全部やる治療のイメージである.場合によっては,さらに攻める.つまり,それらを複合的に組み合わせたりすることで,治療効果を高めていくイメージである.ただし,それぞれが持つ副作用のリスクも増大して,強い免疫抑制や,侵襲性の高い治療に患者が晒されるリスクが生じる.

一方,「攻めない治療」とは,経過観察,あるいは,病勢を抑制するには弱すぎたり,不十分ではないかと思われる治療をあえて選択するイメージである.

例えば,類天疱瘡でも一部の難治例を除けば,適切な量のステロイドを全身投与すれば,コントロール可能である.しかし,糖尿病,骨粗鬆症,感染症など,免疫抑制に伴う問題は決して小さくなく,場合によっては重症感染症で亡くなってしまうこともある.ステロイドの全身投与をせずにコントロールできればそれに越したことはない.ただ,適切な投与時期を逃してしまうことにより,より難治な病態を作ってしまうのではないかと心配になる.リスク・ベネフィットを勘案した適切な治療方針というのは,もしあれば多施設共同の大規模臨床試験の結果などのエビデンスをもとに判断していくわけだが,すべての選択肢にエビデンスがあるわけではない.

自然消褪する腫瘍や良性腫瘍,反応性の皮疹とわかっていれば,あえて切除する必要はない.一方で,本当に自然消褪するのか,どこまで待てばいいのか,そもそも生検部位が悪かったために診断が間違っていて,本来なら切除すべき腫瘍を経過観察しているのではないか,心配になる.ここでも時期を逃してしまったばっかりに,結果として侵襲度の高い手術になってしまわないかなど,悩みが深くなることもある.つまり,攻めない治療というのは,正しい診断が大前提であり,場合によっては途中で大きな方針転換を余儀なくされるリスクもあることを忘れてはならない.いつ,どのように攻めに転じるか,も準備する必要がある.そのため,患者や家族にもそのリスクや変化に応じた治療方針を説明しなければならない.

今回,各論には教科書的な疾患から,エキスパートの先生の経験が反映されたものまでさまざまな症例をご供覧頂いた.帝京大学で担当させて頂いた各論の症例写真の多くは大原國章先生ご提供の症例であり,この場をかりて御礼申し上げたい.その他,各論でとくにエキスパートの先生方の攻める,攻めないの線引きやその考え方,「攻めない治療」の実際は大変勉強になった.


多田 弥生
帝京大学医学部皮膚科学講座 主任教授,Visual Dermatology編集委員

■ 目次

羅針盤

「攻めない治療」の極意/多田 弥生

総論

攻めない治療/多田 弥生

Part1. 攻めない治療:腫瘍,母斑症

case 1 爪甲色素線条─経過観察の後に自然消褪した例/福安 厚子

case 2 乳児血管腫─瘢痕や醜形を残さず消褪した例/江川 昌太

case 3 サーモンパッチ─経過観察で自然消褪した例/竹内 周子,鎌田 昌洋

case 4 ケラトアカントーマ─経過観察を選択した例/薮内 由季菜,大西 誉光,多田 弥生

case 5 lichen planus like keratosis(LPLK)─半年で自然消褪した例/石川 武子

case 6 皮膚リンパ球腫─無治療で瘢痕を残さず消褪した例/内田 秀昭,多田 弥生

case 7 黄色肉芽腫─経過観察で自然消褪した例/深谷 早希

case 8 陰部の有棘細胞癌─QOLを重視し,放射線で治療した例/櫻井 恵海,田中 隆光

case 9 皮膚リンパ腫─古典的抗がん剤を用いずに治療した例/菅谷 誠

case 10 類乾癬─あえて無治療で経過観察した例/塩原 哲夫

Part2. 攻めない治療:炎症性皮膚疾患,自己免疫性疾患

case 11 アトピー性皮膚炎─外用薬で寛解導入,寛解維持した例/武岡 伸太郎,竹原 彩,横井 郁美

case 12 手湿疹─生活習慣や接触源からアプローチした例/高山 かおる

case 13 乾癬─外用薬の高いアドヒアランスで良好なコントロールを得た例/長田 麻友美

case 14 膿疱性乾癬─高齢者に少量エトレチナートを投与した例/加藤 和夏,林 耕太郎

case 15 掌蹠膿疱症─生物学的製剤を使用せず治療した例/伊藤 明子

case 16 毛孔性紅色粃糠疹─外用薬のみで自然消褪した例/小宮根 真弓,佐藤 篤子,大槻 マミ太郎

case 17 水疱性類天疱瘡─ステロイド内服をせず寛解した例/青山 裕美

case 18 全身療法なしに長期観察しえた皮膚アミロイドーシスを伴った小児期発症の無筋症性皮膚筋炎の例/福屋 泰子,鈴木 瑞穂,石黒 直子

Part3. 攻めない治療:感染症,その他

case 19 伝染性軟属腫─自然消褪した例/日野 治子

case 20 外歯瘻─不要な手術を避けえた例/薮内 由季菜

case 21 外用できれいにする集簇性痤瘡(重症痤瘡)/藤本 智子

case 22 蕁麻疹─抗ヒスタミン薬内服で時間をかけて治療した例/森田 栄伸

case 23 薬剤性過敏症症候群(DiHS)─ステロイドを使用せず治療した例/塩原 哲夫

case 24 サルコイドーシス─初診から8年で自然消褪した例/東 さおり

case 25 環状肉芽腫─経過観察と生検で消失した例/植田 郁子

【連載】

即答組織診断!/常深 祐一郎

Your Diagnosis?

 5月号の出題/門野 岳史

 3月号の解答/佐藤 友隆

神人・貴志・江藤のVisual Dermaゴロジー(第22回)「“効いとるだっぺ”」/神人 正寿,貴志 知生,江藤 隆史

【エッセイ&コラム】

Photo Essay 242「香る緑」/塚谷 裕一

コラム 「One Health ─動物たちの言い分」/小野 友道

市場を歩く 191「パリ マルシェ(18)」/金子 健彦

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