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- 形成外科 2016年7月号【特集】皮弁の再考-Flap Revisited-
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内容
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序文
企画にあたって
形成外科の手術手技の中で,皮弁の移植・移動は最も基本的な手技の1つであり,形成外科医の大きな使命である「組織欠損・変形の修復」には必須の手段となっています。したがって,その手技が正しく適切に使えるかどうかで,形成外科医の真価が問われるといっても過言ではありません。
皮弁の歴史を翻ってみれば,1960年代のDP皮弁,1970年代の大胸筋皮弁の画期的な開発に触発され,形成外科医によって皮膚・皮下組織はもとより,筋肉・骨・神経などへの血行動態の解明が進み,今日までに身体のあらゆる部位で各種の皮弁が開発されています。特に,マイクロサージャリーによりこれら多くの皮弁の遊離移植が可能となったことで,マイクロ先進国のわが国から多くの皮弁の有用性が発表されてきたことは,まだ記憶に新しいところです。
そこで本特集では,日本で開発され,世界にも発信された貴重な皮弁の開発の歴史や今後の展望などを解説いただくとともに,新機軸を生みだすための苦労など隠された秘話もご披露いただくべく,この領域のスペシャリストの先生方にご執筆をお願いしました。
本特集が,今後の形成外科の発展を背負う若い世代の読者の魂を鼓舞し,益するところ大になるものと信じております。
埼玉医科大学形成外科・美容外科 中塚貴志
目次
随想「あと50年? 100年?」 岡崎 睦
特集:皮弁の再考─ Flap Revisited─
企画にあたって 中塚貴志
Venous flap 伊東 大ほか
Veno-accompanying artery- fasciocutaneous(VAF)皮弁 荒牧典子ほか
Reverse(retrograde)flow flap 村上隆一ほか
拡大筋皮弁(extended musculocutaneous flap) 大西 清ほか
Thin flapからMicrodissected tailoringまで 木村直弘ほか
微小血管吻合付加皮弁(microvascular augmented flaps)─特に超薄化のための適用について─ 百束比古ほか
Muscle vascularized pedicle(MVP)flap 古川洋志ほか
連載
形成外科Topics!
新国際形成外科学会(ICOPLAST)設立の経緯 中塚貴志
形成外科NEXT─次世代の本音─
25年後の形成外科医に向けて 淺野裕子
教室だより北~南
(19)徳島大学 形成外科学講座 橋本一郎
原著
陥入爪児島法術後10年経過症例の追跡調査 菅野百合ほか
症例
第1指間の瘢痕拘縮を遊離第1趾間皮弁により再建した1例 後藤 愛ほか
神経鞘腫が疑われたヘルニア嚢内子宮内膜症の1例 渡部雅子ほか
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書籍情報
- ISBN:9784014105907
- ページ数:128頁
- 書籍発行日:2016年7月
- 電子版発売日:2023年2月15日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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