- m3.com 電子書籍
- 図解 経絡と解剖学
商品情報
内容
伝統中国医学の経絡を現代医学との共通言語で解説.著者自身が描いたイラストで,日常的によく使われる経穴(ツボ)の位置と経絡の流れを解剖学的にわかりやすく解説.鍼灸師,あん摩マッサージ指圧師はもちろん,医師やメディカルスタッフ, ヨガやスポーツ,マッサージなど,身体ケアに携わる人にも役立つボディケア・マニュアル.臨床や施術などの実践はもちろん.これから伝統中医学を学ぼうとする学生のテキストとしても有用な実践書.
※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
推奨ブラウザ: Firefox 最新版 / Google Chrome 最新版 / Safari 最新版
序文
はじめに
皆さんは東洋医学にどんな印象をお持ちだろうか? 怪しい民間医療? 鍼を刺したり、お灸を燃やしたり、なんだか怖そう? 確かにその通り。私もこの世界に入る前はそう思っていた。
しかし現在、東洋医学に対する世間の関心は年々高まっている。医学はすさまじいスピードで進歩し、大抵の人は昔よりもはるかに長生きし、以前は不治の病とされていたさまざまな病気に対しても、新たな薬や治療法が誕生し…ついには再生医療までもが現実のものとなりつつある。しかしそれでもなお、日々体調不良を感じ、ストレスや不眠、正体不明の痛みや不快感に悩まされ、なのに病院の検査では異常はなく、漫然と薬の量ばかりが増えていく─そんな人々が増加の一途を辿っているからだ。こんな矛盾した時代にあって、伝統的な医学や生活習慣の見直しによるセルフケアに注目が集まるのは、ある意味で必然だろう。実際、漢方薬を積極的に用いる医師も随分と増え、看護師や理学療法士といった西洋医学に携わる方々、ヨガインストラクターやスポーツトレーナーなど人の身体に携わる人々の間でも、東洋医学を取り入れたい、学びたいというニーズは増えてきている。
一般に「東洋医学」といわれるものは、東アジアに普及している伝統中国医学(以下、中医学と呼ぶ)、南アジアのアーユルヴェーダ、ヒマラヤ山岳地帯のチベット医学、そしてイスラムのユナニ医学がその範疇に入る。これらは「4大伝統医学」と呼ばれ、それぞれの地域で今も現役の“活きた医学”だ。このうち日本で国家資格として認められているのは、中医学の一分野である鍼灸となる。はり・きゅう師は、その資格取得の過程で現代医学を一通り学び、加えて伝統医学に基づいた理論と手法も学ぶ。日本の中では東洋医学に最も精通した者たちが「はり師・きゅう師」ということだ。
しかし、はり・きゅう師が皆、西洋と東洋、両方の医学を十分に活かして患者と向き合っているか? というと、なかなかに難しい。伝統医学はいずれも古代の哲学や思想を基礎に成り立つ医学体系であるため、そちらを重んじれば現代医学からかけ離れ、ともすれば施術者の独りよがりに陥りやすい。さりとて西洋医学に偏れば、伝統医学本来の持ち味である「現代医療とは別の角度から病と人を診る」という意義が失われてしまうからだ。
私もこのジレンマに悩まされながら、長年臨床に立ってきた。その中で私自身が必要と感じるテキスト、その都度のヒラメキ、その根拠となる医学知識を、自分自身のレポートとして書き溜めてきた。それが本書の原点となる。本書の中では特に、中医学を「現代医学との共通言語で」どう説明するかに焦点を置いているが、どうにも説明がつきにくい難題に対しては、個人的な推論が挟まるのはどうかご容赦願いたい。
私はこの書を、私自身が欲しいと思えるようなテキストにしたいと思って書き進めた。
私と同じジレンマを抱える同業者の皆さん、新たに東洋医学を学びたいと思っている多くの方に、この書がお役に立つことを願っている。
2023年2月1日
吉田 啓
目次
Introduction:中医学の基礎
01:陰陽論― 一つではありえないもの─
02:気―恒常性を支える力─
03:血―生命の水─
04:津液―流れる水は腐らない─
05:臓腑―体内の陰陽─
06:経絡―気血が巡る路─
07:経筋―筋肉に刻まれた動き─
08:私見―鍼灸は何にアプローチしているのか?─
Chapter 01 肺
01:肺―自律神経の操者─
02:手の太陰肺経(Lung meridian)
LU01 中府
LU07 列缺
LU09 太淵
03:手の太陰経筋
Chapter 02 大腸
01:大腸―アタマとハラの会話、その1─
02:手の陽明大腸経(Large intestine meridian)
LI04 合谷
LI11 曲池
LI20 迎香
03:手の陽明経筋
Chapter 03 胃
01:胃―五臓六腑の海─
02:足の陽明胃経(Stomach meridian)
ST04 地倉
ST08 頭維
ST12 缺盆
ST25 天枢
ST30 気衝
ST34 梁丘
ST36 足三里
ST40 豊隆
ST44 内庭
03:足の陽明経筋
ST07 下関
Chapter 04 脾
01:脾―虚実一体の臓腑─
02:足の太陰脾経(Spleen meridian)
SP04 公孫
SP06 三陰交
SP09 陰陵泉
03:足の太陰経筋
SP21 大包
Chapter 05 心
01:心―こころはどこにあるのか─
02:手の少陰心経(Heart meridian)
HT05 通里
HT07 神門
03:手の少陰経筋
Chapter 06 小腸
01:小腸―アタマとハラの会話、その2─
02:手の太陽小腸経(Small intestine meridian)
SI03 後渓
SI06 養老
SI09 肩貞
SI11 天宗
SI16 天窗
03:手の太陽経筋
Chapter 07 膀胱
01:膀胱―成長の道筋─
02:足の太陽膀胱経(Bladder meridian)
BL01 睛明
BL02 攅竹
BL10 天柱
BL12 風門
BL13〜28背兪穴
BL13 肺兪
BL15 心兪
BL18 肝兪
BL20 脾兪
BL23 腎兪
BL43 膏肓
BL51 肓門
BL53 胞肓
BL40 委中
BL58 飛揚
BL60 崑崙
BL62 申脈
BL67 至陰
03:足の太陽経筋
Chapter 08 腎
01:腎―生命の根、生身の本─
02:足の少陰腎経(Kidney meridian)
KI01 湧泉
KI06 照海
KI16 肓兪
03:足の少陰経筋
Chapter 09 心包
01:心包―喜びが育む臓器─
02:手の厥陰心包経(Pericardium meridian)
PC06 内関
PC08 労宮
03:手の心主(厥陰)経筋
Chapter 10 三焦
01:三焦―境界にあるもの─
02:手の少陽三焦経(Triple Energizer meridian)
TE03 中渚
TE05 外関
TE15 天髎
TE17 翳風
TE21 耳門
03:手の少陽経筋
Chapter 11 胆
01:胆―中正の火─
02:足の少陽胆経(Gallbladder meridian)
GB03 上関
GB12 完骨
GB20 風池
GB26 帯脈
GB29 居髎
GB30 環跳
GB34 陽陵泉
GB39 懸鐘
GB41 足臨泣
03:足の少陽経筋
Chapter 12 肝
01:肝―智将のロジスティクス─
02:足の厥陰肝経(Liver meridian)
LR03 太衝
LR08 曲泉
LR09 陰包
03:足の厥陰経筋
Chapter 13 奇経八脈
01:奇経八脈―経絡の発生学─
02:任脈(Conception Vessel)
CV04 関元
CV12 中脘
CV17 膻中
03:督脈(Governor Vessel)
GV09 至陽
GV14 大椎
GV20 百会
参考文献
東洋医学系索引
西洋医学系索引
便利機能
- 対応
- 一部対応
- 未対応
-
全文・
串刺検索 -
目次・
索引リンク - PCブラウザ閲覧
- メモ・付箋
-
PubMed
リンク - 動画再生
- 音声再生
- 今日の治療薬リンク
- イヤーノートリンク
-
南山堂医学
大辞典
リンク
- 対応
- 一部対応
- 未対応
対応機種
-
iOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ:23.8MB以上(インストール時:55.4MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:95.3MB以上
-
AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ:23.8MB以上(インストール時:55.4MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:95.3MB以上
- コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
- コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
- Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
- Androidロゴは Google LLC の商標です。
書籍情報
- ISBN:9784498069343
- ページ数:260頁
- 書籍発行日:2023年3月
- 電子版発売日:2023年2月22日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
お客様の声
まだ投稿されていません
特記事項
※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。
※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍が必要です。
※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。