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補助循環用ポンプカテーテル マスターガイド - Impella A to Z

  • ページ数 : 168頁
  • 書籍発行日 : 2023年3月
  • 電子版発売日 : 2023年3月10日
5,280
(税込)
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商品情報

内容

新たな補助循環デバイスとして急速に普及が進む心内留置型ポンプカテーテル「Impella(インペラ)」の基礎と臨床を最前線の臨床医らが解説!

基礎編では、Impellaの構造や効果・適応をImpella初学者の医師・メディカルスタッフ向けに解説。臨床編では、挿入手技、患者管理、多職種チームアプローチ・プロトコル、病病連携の実際を、全国の医療機関の実例を基に紹介しています。本書を通じてImpellaを用いた治療の理解の促進を図り、日常診療や地域連携に役立ててもらうことを目的としています。

※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
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序文

補助循環用ポンプカテーテル Impella が薬物療法抵抗性の急性心不全を適応としてわが国において使用可能となり第1例目が2017年10月に施行されてから5 年が経過した。Impella は低侵襲かつ迅速に導入することが可能で、循環補助と左室アンローディングを同時になし得るという点で、従来から用いられてきた経皮的な補助循環デバイスである大動脈バルーンポンプ(intra aortic balloonpump:IABP)や経皮的心肺補助装置(percutaneous cardiopulmonarysupport:PCPS)とは一線を画すものであり、循環器領域の医療者は救命のみならず心機能回復のための強力な新デバイスを手に入れた。

Impella はこの5 年の間に全国47 都道府県の200 を超える医療機関に導入され、累計7,000 例以上の症例が実施されてきたことからもその効果に大きな期待が寄せられていることが分かる。実際に、Impella のすべての症例が登録される補助人工心臓治療関連学会協議会インペラ部会による補助循環用ポンプカテーテルに関するレジストリ事業(Japanese Registry for PercutaneousVentricular Assist Devices:J-PVAD)でも、わが国の臨床成績は先行していた欧米諸国の臨床成績と比しても良好であることを報告している。今後さらにこの治療を標準的なものとして必要な患者さんに届けるためには、より多くの医療者がImpellaというデバイスやImpellaを用いた治療について理解を深めることが重要であり、また、専門医や多職種によって構成されるハートリカバリーチームの一員として実際に治療に参画することが重要と考える。

本書は循環器医療の最前線でImpella 治療をリードするエキスパートの先生方に執筆をお願いし、Impellaを活用する上で押さえておくべきポイントについて基礎から応用まで幅広く盛り込まれている。Impella についてこれから学ぶという初学者の方々はもちろん、すでにImpellaを日常臨床で活用されている方々にも多くの学びと気づきがあると確信している。本書がより多くの患者さんの救命と心機能回復の達成に寄与することを願っている。


2023年2月

大阪大学大学院 医学系研究科保健学科 未来医療学寄付講座 教授
大阪警察病院 院長
澤 芳樹

目次

基礎編

1 Impellaとは

 ① Impella の構造と仕組み機械的補助を活用するための血行動態基礎知識 松下 裕貴 朔 啓太

 ② 効果から考えるImpella の適応と心不全の各病期での役割と意義 中村 牧子 絹川 弘一郎

2 Impella の適応・役割・効果

基礎編

1 Impellaとは

 ① Impella の構造と仕組み機械的補助を活用するための血行動態基礎知識 松下 裕貴 朔 啓太

 ② 効果から考えるImpella の適応と心不全の各病期での役割と意義 中村 牧子 絹川 弘一郎

2 Impella の適応・役割・効果

 ~心不全の病期別・治療のゴールとImpella の役割・期待される効果~

 ① Acute de novo HF: Bridge to Recovery(急性冠症候群・心筋炎) 中田 淳

 ② 慢性心不全(chronic heart failure:CHF)Bridge to HF etiology therapy 中村 牧子 絹川 弘一郎

 ③ end-stage HF: Bridge therapy(Bridge to VAD) 奥村 貴裕

臨床編

3 Impella 挿入手技 ~合併症を回避するためのTips and Tricks~

 ① 経皮的大腿動脈挿入法(Impella CP SmartAssist) 久保 俊介

 ② 経血管的挿入法(Impella 50/55 SmartAssist) 田所 直樹 福嶌 五月

4 ICUでの管理と合併症・トラブルシューティング 中村 牧子

5 ECMOとImpella の併用 池田 祐毅

6 多職種チームアプローチ・プロトコル

 ① 倉敷中央病院の取り組み~多職種チームアプローチによる予後改善~ 多田 毅

 ② 岩手医科大学附属病院の取り組み 那須 崇人

 ③ 大阪警察病院の取り組み~日本初Impella 55 SmartAssist による治療経験から~ 堂前 圭太郎

 ④ 大阪ろうさい病院の取り組み 岡本 直高

 ⑤ 獨協医科大学病院の取り組み 正和 泰斗

7 病病連携 ~急性心不全・心原性ショックの予後を改善する医療連携~

 ① 急性心不全ネットワークの構築 豊田 幸樹年

 ② 急性心不全ネットワークの実際 澤村 昭典

8 疾患別ケーススタディ

 ① AMI( Impella alone、ECPRからのECPELLA) 中田 淳

 ② 劇症型心筋炎 戸田 宏一

 ③ 虚血性心筋症(ischemic cardiomyopathy:ICM)

 - Impella-supported PCI による完全血行再建例 上野 博志

 ④ ICM(Complete Revasc)- Impella-supported CABG:ImCAB 市原 有起

 ⑤ Peri-operative Impella Use - Bridge to Surgery:Valve 河村 拓史

 ⑥ Peri-operative Impella Use - Post Operative 堂前 圭太郎

 ⑦ DCM:Bridge to VAD 坂本 岳 奥村 貴裕

9 展望

 ① 内科の立場から 森野 禎浩

 ② 外科の立場から 新浪 博士

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書籍情報

  • ISBN:9784910992006
  • ページ数:168頁
  • 書籍発行日:2023年3月
  • 電子版発売日:2023年3月10日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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