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PEMECガイドブック2023;救急隊員による疾病の観察・処置の標準化
日本臨床救急医学会 (監) / 日本臨床救急医学会 PEMECガイドブック改訂に関する編集委員会 (編) / 日本臨床救急医学会 PEMEC企画運営小委員会・小児救急委員会 (編集協力) / へるす出版
商品情報
内容
PEMECは急性疾病の傷病者に対して,現場に出動した救急隊員がどのような活動を行うべきかを明確にし,その標準化を目的として定められた。PEMECはPCECやPSLSへの移行の起点ともなる。本書では呼吸困難,動悸,胸痛,腹痛,めまい,体温異常などの症候に対する初期対応を定め,シナリオに基づいたシミュレーショントレーニングで質の高い病院前救護が実践できるよう工夫されている。
本書の特徴(主な改訂点)
・「ハイリスク症候」「内因性ロード&ゴー」などの基準を用いて重症以上の判断ができるようになっており,総務省消防庁による活動基準や緊急度判定プロトコルとの整合性を向上させました。
・脳卒中や意識障害,循環器疾患に対してはPEMECからPSLSやPCECなどのアルゴリズムに移行できるように工夫されています。
・本書で取り上げる16症候について,関連する症候の特徴と,緊急度や搬送先医療機関の目安を表にまとめました。また,初版の2倍以上となる34のケースシナリオ・ケースマップを新たに掲載。PEMECコースでの活用と,救急隊員が各地域で遭遇する多様な状況に関する実践的な学習に役立てていだけます。
※本製品はPCでの閲覧も可能です。
製品のご購入後、「購入済ライセンス一覧」より、オンライン環境で閲覧可能なPDF版をご覧いただけます。詳細はこちらでご確認ください。
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序文
序(改訂版)
2017 年に開発され,順調に広まっていったかのようにみえたPEMEC は,誕生からわずか2 年にして2020 年からの新型コロナウイルス感染症(COVID‒19)のパンデミックに見舞われました。中止を余儀なくされたコースもたくさんありましたが,われわれは諦めず急病傷病者に対する初期診療を標準化することの重要性を考え,しっかりと感染対策を講じた上でコースを展開してきました。
PEMEC では,病院前救護活動を7 つのStep に分けています。このStep ごとに緊急度の判定を下し,ステップの早い段階で内因性ロード& ゴーを宣言するものはより緊急度が高く,Step を進めるほど重症度はさほど変わらなくても専門性が明確になってくるという仕組みになっています。疾病の緊急度や専門性を明確に搬送先医療機関に伝えることによって,医療機関における人・もの・心の準備を促すことに繋がり,急病傷病者の防ぎ得た死と後遺症の回避に結びつくと考えています。
今回の改訂では,さらにより多くの病院前救護に関わる人々にわかりやすく受け入れられやすい内容とするため,編集作業を行いました。改訂のポイントは大きく2 つあります。一つは,内因性ロード& ゴーの宣言を懸念する生理学的徴候や緊急度の高い疾病を疑わせる症候をまとめて「ハイリスク症候」と称したことです。「ハイリスク症候」に該当する場合は,現場で内因性ロード& ゴーを宣言するかもしれないと,チーム全体にいつでも心のスイッチを入れられる心理状態を作り出すことができます。もう一つは,Step 2 の初期評価では,生理学的徴候の異常を見出して生命の危機を認知し,蘇生を行うことをより明文化したことです。それぞれの疾病で,根本的な治療が大事であることは言うまでもありませんが,その根本治療を行うためには治療に耐えうる状況を整えなければなりません。
PEMEC の概念が少しずつ広まる中,今回の改訂で,より多くの方々から,より多くの場面で受け入れられることになると確信しています。これからも皆様と一緒に学び,議論を重ねることで,PEMEC がさらに良いものとなり,多くの傷病者の救命と機能障害の軽減に寄与することを願ってやみません。
2023 年1 月
一般社団法人 日本臨床救急医学会 PEMEC 企画運営小委員会
委員長 髙松 純平
目次
Ⅰ イントロダクション
1 PEMECの位置づけ
2 PEMECと主な標準化コース
3 PEMECの概略
4 PEMECと緊急度判定プロトコル
Ⅱ PEMECアルゴリズム
Step1:状況評価
Step2:初期評価
Step3:情報収集およびバイタルサインの測定
Step4:判断
Step5:全身観察/重点観察
Step6:評価・ファーストコール・特定行為
Step7:車内活動
Ⅲ 状況評価
1 119番通報
2 感染防御
3 携行資器材の確認
4 現場確認,安全確認
5 傷病者数の確認,応援要請の要否
6 外傷の除外(ルールアウト)
Ⅳ 初期評価
1 気道・呼吸の評価と処置
2 循環の評価と処置
3 中枢神経系の評価と処置
4 体温の評価と処置
Ⅴ 情報収集およびバイタルサインの測定
1 情報収集
2 バイタルサインの測定
Ⅵ 判断
1 PSLS/PCEC/PACCなどへ移行する場合
2 輸液プロトコル・ブドウ糖投与プロトコルの適応
Ⅶ 全身観察/重点観察
1 身体観察の進め方
2 頭部の観察
3 顔面の観察
4 頸部の観察
5 胸部の観察
6 腹部の観察
7 意識レベルの評価と神経所見の観察
Ⅷ 評価・ファーストコール・特定行為
1 評価
2 ファーストコール
3 医療機関の選定
Ⅸ 車内活動
1 車内収容時の対応
2 継続観察
Ⅹ チームワーク
1 ブリ―フィング
2 役割分担と再配分
3 リーダーシップ
4 コミュニケーション
5 デフュージングとデブリーフィング
Ⅺ 症候別各論
PEMECのシュミレーショントレーニング
1.痙攣
2.頭痛
3.めまい・ふらつき
4.しびれ・麻痺
5.呼吸困難
6.動悸
7.胸痛
8.背部痛
9.腰痛
10.体温異常
11.固形異物誤飲
12.悪心・嘔吐
13.腹痛
14.喀血・吐血
15.下痢
16.下血・不正性器出血
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書籍情報
- ISBN:9784867190647
- ページ数:220頁
- 書籍発行日:2023年3月
- 電子版発売日:2023年4月5日
- 判:B6判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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