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マンガと図説で見てわかるICF(国際生活機能分類)の使いかた
ICFとリハビリテーション連携を考える会 (編著) / メディカ出版
商品情報
内容
ICF(国際生活機能分類)は、回復期リハ領域で患者さんの全体像を把握し、多職種チームで情報を共有するための必須のツールとなっている。
しかし、完全に使いこなせているかと訊かれるといまひとつ自信が持てない…。そんなICF活用の実例を、マンガを使ってわかりやすく解説する。
※本製品はPCでの閲覧も可能です。
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序文
はじめに
医療・福祉関係者で、ICFということばを聞いたことのない人は少ないと思います。「機能・活動・参加」を軸にした生活機能分類の図も、多くの人は見たことがあり、重要な考え方であることが認識されているように感じます。
一方で、「ICFはどう活用すればいいのかわからない」「実際の患者さん援助にはあまり役に立たない」という声を聞くことも少なくありません。ICFが現場ですごく役に立っているかというと、“そうでもない”という現状にあるといえるかもしれません。
今日、日本は本格的な高齢社会を迎え、人々にとっての価値は、「ただ長く生きること」から「価値のある人生を生きること」に変わってきていると感じます。リハビリテーションの役割も、「障害を治す」ことから「障害があってもいきいきとその人らしく暮らす」ことの支援へと、変化しています。
「障害があっても、いきいきとその人らしく暮らす」ことを支援していくために、実はICFの理解はとても役に立ちます。「参加」ということばは、簡単そうに見えて、一人ひとり状況が異なり無限の形があります。そして、この参加に影響を与える環境因子や個人因子に目を向けることに、ICFを真に理解し、上手に使っていくための秘訣があると感じます。
今までわかりにくいと感じていたICFを、身近に具体的に理解していただくために、本書ではマンガと図を豊富に用いて、ICFの解説していきます。ぜひ気軽に手に取り、読みやすいページから読み始め、ICFへの理解を深めていただけることを願っています。そして、ICFが多くの方への支援の手がかりとなることを願ってやみません。
2023年3月
執筆者一同
目次
・はじめに
【序章 現代社会と「ICF」】
1 現代社会~大きな「変容」
2 不可能なことはなにもない!
3 ICFのマインドセット
4 社会の変革と国際統計
【1章 ICFのはじまりと変遷~なぜICF?~】
1 産業革命が国際統計のターニングポイント
2 ケトレーとナイチンゲール
3 疾病分類のためのICD
4 障害分類のためのICIDH
5 「できること」「プラスの面」に目を向けたICFの誕生
6 ICFの活用と課題
【2章 生活機能の要素】
■基本的な定義
1 医学モデルと社会モデルの統合
2 「生活機能モデル」の基本構造
3 健康状態と生活機能
4 生活機能の要素 心身機能・身体構造、活動、参加
5 障害のとらえ方
6 活動のとらえ方 実行状況、能力
7 背景因子 環境因子、個人因子
■これからの医療・介護において大切にしたい視点
8 リハビリテーション現場で「活動」「参加」をどうとらえるか
9 生活機能にはたらく環境因子の力
10 個人因子の生かし方
【3章 ICFからみた医療チームの機能分担】
■専門職の役割
1 医師
2 看護師
3 介護福祉士
4 理学療法士
5 作業療法士
6 言語聴覚士
7 社会福祉士
8 管理栄養士
■ICFに基づくチームのつくりかた
9 チームのかたち
10 医学モデルチーム
11 統合モデルチーム
12 社会モデルチーム
■PPAモデルの理解
13 ICFの生活機能モデルの臨床応用
14 参加志向の意味
15 多職種協働の考え方
16 PPAモデルのアプローチ
《コラム 看護の視野を拡げてくれるICF》
■リハビリテーションとケア
17 医学的リハビリテーションの役割
18 リハビリテーションとケアの連携ポイント
■医学的アプローチから社会的アプローチへのシフトチェンジ
19 社会リハビリテーション
20 社会生活力の高め方
《コラム 地域リハビリテーションとICF》
【4章 事例でみるICFの臨床活用~見てわかる7つの事例~】
■登場人物紹介
1 転倒・転落を繰り返す患者さん
2 1人で自室にこもりがちな患者さん
3 車椅子への移乗介助が必要な患者さん
4 重度の失語症によって会話がむずかしい患者さん
5 「家族の期待」をシンクロさせる
6 「健康状態」への働きかけ
7 病棟での余暇活動に消極的な患者さん
【5章 ICFのこれから】
■ICFの可能性~その動向
1 ICFの活用法と可能性
2 WHOの動向
3 医療統計における一般化への道筋~「ICD-11・第V章」
4 厚生労働省の取り組み
5 「ICD-11・第V章」のツール開発
6 「介護保険制度」におけるビックデータの蓄積
■ICFの臨床活用の現状と可能性
7 医療におけるリハビリテーション計画への活用
8 医療と連携した通所・訪問リハ計画への活用
9 活動・参加の自立度評価への活用
10 リハビリテーションの課題整理や計画立案への活用
11 これからの臨床活用の可能性
■教育におけるこれから
12 専門職連携教育とICF
13 ICFを用いた事例演習
・INDEX
・執筆を終えて、読者のみなさまへ
・おわりに
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書籍情報
- ISBN:9784840481762
- ページ数:136頁
- 書籍発行日:2023年4月
- 電子版発売日:2023年4月24日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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