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- 透析室の感染対策まるわかりBOOK
商品情報
内容
◆患者さんと医療スタッフを守るために、基本的な考え方と具体的な予防策を提示
◆内容の要点をまとめたPOINTと詳細な解説を加えたMEMOで理解度がさらにアップ
◆「こんな本が欲しかった」にお答えする透析室の感染対策を丸ごとカバーした決定版
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序文
まえがき
日本の透析患者の死亡原因分類で感染症は第2位で、死亡に占める割合は年々増加し、2020年度には21.5%となっています。透析導入1年以内の患者では感染症が死亡原因の第1位となり、26.3%を占めています。この理由として、透析患者は腎不全状態により免疫力が低下していること、糖尿病の患者が多くなってきていること、高齢化が進んでいること、栄養障害がある患者が多くなってきていること、貧血があること、などにより感染に対する抵抗力が低下していると考えられます。透析患者は易感染状態であるとともに、透析室という血液を介する病原体の感染リスクが高い環境にいます。一方、透析室は医療従事者も血液に曝露する可能性が高い場所でもあります。そのため、透析患者と医療従事者の両者にとって、透析室の感染対策は極めて重要です。
透析室は一般病棟と比べて血液による汚染リスクが高い特殊な場所であるため、標準予防策以上の感染対策が求められています。しかし、医療従事者の間でも標準予防策だけで十分対応できると誤って認識されている場合があり、さらに、標準予防策と透析室における感染予防策を混同されている現場もみられます。また、感染対策には費用がかかるとの認識もありますが、エビデンスのない感染対策をやめて、そこで浮いた費用をエビデンスのある感染対策に回すことで効率よく感染対策を行うことができます。
本書では、透析室の感染対策全体をカバーしつつ、誤った考え方や誤解を招きやすい点を重点的に解説することを目指しています。「標準予防策」と「透析室における特別な感染対策」を対比させながら解説することで、両者の違いを明確にして混乱なく理解をしていただくことを願っています。
本書の筆者分は浜松医療センター在職中に書き上げましたが、その後に拡大した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は私たちの生活様式を一変させたばかりか、透析室の感染対策にも大きな影響を与えました。透析に従事する医療者は、COVID-19に罹患した透析患者は重症化のリスクが高いため、患者の感染予防に腐心し、感染した患者の透析に心身とも疲弊しています。そのため、現時点でのCOVID-19に関する知見を加筆いたしました。
2023年3月吉日
医療法人社団三遠メディメイツ
志都呂クリニック
院長 大石和久
目次
第1章 感染対策の基礎知識
1.『感染対策』の考え方
2.『標準予防策』の考え方
3.『感染経路と感染経路別対策』の考え方
4.『手指衛生』の考え方
5.『個人防護具』の考え方
6.『環境清掃』の考え方
第2章 透析室の基礎知識
1.透析室とは?~感染対策のために知っておくべき基礎知識~
2.透析室の特殊性
3.透析処置における手指衛生
4.透析処置における個人防護具
5.透析処置における環境整備
第3章 透析処置とその感染対策
1.透析の準備
2.透析の開始
3.透析中の管理
4.透析の終了
5.透析後の処理
6.透析カテーテルの取り扱い
第4章 透析室の病原体とその感染対策
1.透析処置・透析患者に関わる病原体
2.B型肝炎ウイルス(HBV)
3.C型肝炎ウイルス(HCV)
4.ヒト免疫不全ウイルス(HIV)
5.インフルエンザウイルス
6.ノロウイルス
7.結核菌
8.多剤耐性菌
第5章 医療従事者のワクチン・患者のワクチン
1. ワクチンについて
2.透析室におけるワクチンとその重要性
3.HBVワクチン
4.インフルエンザワクチン
5.肺炎球菌ワクチン
6.COVID-19ワクチン
第6章 血液・体液曝露とその対策
1.透析室における曝露リスク
2.曝露直後の対応
3.曝露後の患者の評価
4.曝露の状況の評価
5.曝露後の対応
6.針刺しが発生した場合の曝露した人への生活指導
7.曝露の報告
第7章 透析医療器材の再生処理(洗浄・消毒・滅菌)
1.透析医療器材の分類
2.洗浄・消毒・滅菌の考え方とその方法
3.使用済み器材の処理と回収
第8章 透析室に必要な感染対策の啓発
1.医療従事者への啓発
2.患者への啓発
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書籍情報
- ISBN:9784860921514
- ページ数:145頁
- 書籍発行日:2023年4月
- 電子版発売日:2023年5月16日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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