大原アトラス5 色素性の母斑

  • ページ数 : 480頁
  • 書籍発行日 : 2020年9月
  • 電子版発売日 : 2023年5月24日
15,400
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商品情報

内容

皮膚科が誇る名医,大原國章先生の医師人生をかけて向き合ってきた母斑のすべて.母斑の分類と多様な臨床像,きれいに治すための治療方針の選択と経過のみきわめ,悪性の転化の可能性について,圧倒的な質と枚数の写真を用いて解説します.

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序文

大原アトラスと銘打ったシリーズが第5 巻まで進みました.次のテーマは何ですか,と聞いてくださる方もあり,その期待に応えるべくハードディスクに溜めてある写真の中から色素性の母斑を選びました.

本書のタイトルを色素性母斑でなく“色素性の”とした理由は,茶あざ(扁平母斑)や青あざ(青色母斑)も含めたからです.用語の定義には深入りしませんが,色素性母斑という病名はメラノサイト・母斑細胞由来を意味しているので,通常はホクロ,黒あざを指しています.したがって,母斑細胞を持たない茶あざは除外されますし,真皮メラノサイト由来の青あざも少しニュアンスが違っています.しかし,臨床的にはメラニン色素の増加による色素疾患という点では共通であり,一般の患者さんたちはひとくくりに受け取っているようです.そういう理由で,“色素性の母斑”というタイトルを選びました.

内容としてはいつものように臨床アトラスを目指してあり,過去の経験例の中から多種多様な病態を選んでありますし,理解を深めていただけるように必要に応じてダーモスコピーや病理もセットにしておきました.掲載した症例には皮膚疾患のクロノロジー,大原アトラスやVisual Dermatology からの転載も含まれていますが,新たに書き加えた項目も少なくないので,決して二番煎じではありません.

とくに爪甲色素線条,Spitz 母斑についてはかなりの情熱と時間を費やしました.まだまだ書き足りない思いもあるのですが,刊行の時間,全体のバランスもあるので,今回はここまでとしてあります.爪甲色素線条に関しては,おそらく過去の文献には報告されていないような長期観察例や私独自の考え方が記載されていますので,きっと臨床現場のお役に立つものと確信しています.またSpitz 母斑もいろいろな様相の臨床を紹介していますが,病理病型については書き足りない気がします.

治療に関してはかなりの数の例を過去の著作に散発的に書いていましたので,新たに書き下ろす情熱がいささか低下してしまい,不満足な結果かもしれません.また,今後も折に触れて発表するつもりです.

さて,第6 巻のテーマをどうするか,これからじっくり考えます.


2020年8月

大原國章

目次

1章 母斑の分類

1 大きさによる分類

2 後天性の母斑(母斑と日光の関係)

3 先天性母斑の病理型

4 後天発症だが先天型の病理パターン

5 母斑のAckerman 分類

6 臨床上の形態から呼称される母斑

7 母斑細胞の形態

8 neurotization,neuroid change

2章 特殊な母斑

1 Spitz 母斑

2 Sutton 母斑

3 骨を含む母斑

4 表皮囊腫の併存する例

5 毛包炎を伴う例

6 部分脂肪腫性母斑 nevus necocellularis partim lipomatodes

7 巨大母斑(深部浸潤性)

8 desmoplastic nevus

9 proliferative nodule

10 神経皮膚黒色症

3章 部位別アトラス

1 頭部の母斑

2 眼瞼縁の母斑

3 耳の母斑

4 口唇(唇紅)の母斑

5 手指・手掌の母斑

6 乳頭,乳暈の母斑

7 粘膜の母斑

4章 爪甲色素線条(爪の母斑)

1 幼小児の爪甲色素線条

2 成人の爪甲色素線条も消褪することがある

3 ダーモスコピー

4 ダーモスコピー所見の違いのメカニズム(仮説)

5章 母斑の経過

1 母斑の悪性化

2 母斑のregression

3 母斑の褪色

4 小児足底母斑の経年変化

5 中〜大型の先天性母斑の色は次第に濃くなる

6 先天性母斑の拡がり方

6章 母斑の治療

1 レーザー治療

2 植皮

3 上口唇の母斑の治療

4 眉毛部の母斑の治療

5 眼瞼縁の治療

6 巨大母斑の治療

7章 青あざ

1 青色母斑/蒙古斑

2 合併母斑 combined nevus

3 太田母斑

4 後天性真皮メラノサイトーシス

5 伊藤母斑

6 色素血管母斑症 phacomatosis pigmentovascularis

8章 茶あざ

1 扁平母斑

2 Becker 母斑

3 Recklinghausen 病

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書籍情報

  • ISBN:9784059197812
  • ページ数:480頁
  • 書籍発行日:2020年9月
  • 電子版発売日:2023年5月24日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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