胸腔鏡下肺区域切除術のすべて 3DCT画像と動画でコツがつかめる

  • ページ数 : 140頁
  • 書籍発行日 : 2023年6月
  • 電子版発売日 : 2023年6月7日
¥16,500(税込)
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商品情報

内容

胸腔鏡の新たな視点! 70以上の動画でみる Vein First Strategy の世界!

従来の肺区域切除術は開胸による直視下手術が主体であった.胸腔鏡下手術はそのアプローチの特性上,全く異なる視点からの操作が可能となった.
CTおよび3D CT画像での正確な解剖構造の把握に基づいた,実際のテーラーメイド手術動画を70以上収め,視覚で切除術のコツがつかめる.
また,本書では執筆者の豊富な経験から肺静脈先行処理(Vein first strategy)の利点を駆使しつつ,侵襲と解剖構造の変化を最小限とするためのより精緻な手術を紹介している.
本書は,総論と各論の二部構成になっている.総論では解剖や基本的手技の要点を解説.各論では,「定型的肺区域切除」「非定型的肺区域切除」「単孔式肺区域切除」「ロボット支援下肺区域切除」のカテゴリー別に症例を紹介.各症例,要点,手術計画,手術解説を端的に示している.これからの新しい技法を,ぜひあなたの手術チームでも!

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序文

序文

近年,肺区域切除術が脚光を浴びている.本術式は,操作が単純なものから極めて複雑なものまで多岐にわたり,さらに気管支や肺動静脈の分岐型には,個々の症例毎に多くのバリエーションがある.手術の実施に際しては,壁の性質が異なる動脈や静脈が多方向に延びているため,カウンタートラクションや操作の方向など単なる肺葉切除術とは異なり,完全な胸腔鏡下手技による方法では,剥離や処理なども血管の部位によって異なった工夫が必要で,区域間面の処理も必要にある.

編者らは完全な胸腔鏡下による肺区域切除術を行うために,2005 年から3次元画像(3DCT)を活用し,症例を集積してきた.そのようななかで区域間肺静脈を重視し,それに沿った剥離を行う肺静脈先行法(Vein-first strategy)が,多くの場面で有用であると提案してきた.

胸腔鏡下肺区域切除術の進歩には,エネルギーデバイスや自動縫合器などの手術器具の進歩と改良が大きく寄与している.また,胸腔鏡のアプローチも多様化してきた.例えば単孔式では,区域間切開時に自動縫合器を多用している.これは,良好なカウンタートラクションが得られないのが理由の一つで,自動縫合器は魅力的で肺瘻の減少などに有用だが,その多用は無用な肺の収束や組織の挫滅を伴う.どのようなアプローチを選択するべきか,体表の創を減らそうとすれば内側の操作が不十分になり,内面を緻密に行おうとすれば創を増やさなければ不可能で,個々の症例や対象区域ごとに悩みは尽きない.

以前は使用頻度が限られていたが,最近では機器の改良も進み画像が明るくなり,ICG 蛍光法が急速に普及してきた.これによって区域間切開法は単純かつ簡便化されたともいえる.

本書で取り上げた動画は含気虚脱線を用いるものが多いが,その特徴は緻密な操作が可能なことにあり,双方の特徴を適宜考慮して用いるのが良いと考えている.肋間負荷の軽減を重視し,ほとんどの手術は5mm 硬性鏡を用いてきた.なかには旧式の器具を用いている動画もあるが,これまでの機種や術式の変遷を感じていただき,それを参考に新たなヒントとしていただければ幸いである.

荒井他嘉司先生には,歴史的経緯といくつかの問題点について述べていただいた.先達の思いと,深い考察に接し改めて学ぶことが多い.今後はコンセンサスの形成が重要で,それを国際的なものとしていかなければならないと改めて感じる.西尾 渉先生には,胸腔鏡下で行う区域切除のコツを述べていただいた.理解しやすい記載と鮮やかな画像で,暗黙知を言語化・可視化していただけた.山形大学および関連の諸兄には各論を担当いただいた.本書では,各区域の代表的な手術解剖などの解説は他書に任せることとし,患者ごとの解剖の正確な把握と,それに基づいた手術を解説している.ご執筆いただいた方々に深く感謝したい.

本書を世に出すことで,胸腔鏡下肺区域切除術が呼吸器外科医諸兄にとってより身近で,何より患者にとってより安全な手術になることを願う.


2023年5月

大泉弘幸

目次

総 論

1章 肺区域の解剖,命名法の歴史と問題点

 A.肺区域解剖の歴史

 B.区域の命名に関する歴史と問題

2章 区域切除術を行うにあたってのknack and tips-要点とコツ-)

 A.術前計画の作成

 B.肺門部操作

 C.区域間判別法

 D.区域間切離

 E.リンパ節郭清

3章 手術計画と3DCTの活用

 A.肺区域切除術の計画

 B.解剖の把握

 C.区域間の描出と切開

 D.アプローチ

 E.今後の課題

各 論

-A- 定型的肺区域切除術

01.右 S1 区域

02.右 S2 区域

03.右 S3 区域

04.右 S4 区域

05.右 S6 区域

06.右 S7 区域

07.右 S8 区域

08.右 S9 区域

09.右 S10 区域

10.右 S9, S10 複合区域

11.左 S1+2 区域

12.左 S3 区域

13.左 S5 区域

14.左 S6 区域

15.左 S* 区域

16.左 S8 区域

17.左 S9 区域

18.左 S10 区域

-B- 非定型的肺区域切除術

01.右 S2, S3a 複合区域

02.右 S2b, S3a 複合区域

03.右 S7, S10 複合区域

04.右 S9 区域

05.左 S1+2a 亜区域

06.左 S1+2ab 亜区域

07.左 S1+2c 亜区域

08.左 S3a, S4a 複合区域

09.左 S4a 亜区域

10.左 S6c 亜区域

11.左 S6b, S8a, S9a 複合亜区域

12.左 S*, S9a複合区域

13.左 S9区域

-C- 単孔式肺区域切除

01.右 S1a, S2bi 複合拡大亜区域

02.右 S3a 亜区域

03.右 S8 区域

04.右 S9, S10 複合区域(S7亜区域腹側背側型)

05.右 S7 区域(後枝型)

06.左 上大区域

07.左 S1+2 区域

08.左 S1+2a 区域

09.左 S1+2c, S3a

10.左 S3 区域

11.左 S6b, S8a 複合亜区域

-D- ロボット支援下肺区域切除

01.右 S1 区域

02.右 S7, S8b, S9b 複合亜区域

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書籍情報

  • ISBN:9784525312510
  • ページ数:140頁
  • 書籍発行日:2023年6月
  • 電子版発売日:2023年6月7日
  • 判:A4判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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