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商品情報
内容
S-ICDの導入から普及拡大までの背景が丸わかり!
具体的な症例も示されており、これから導入を検討している方々にもおすすめの書籍です。
是非、ご覧ください。
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序文
序文
2016年2月以降,われわれは幸運にも新たなICDシステム,すなわちS-ICDの導入から普及拡大までの一大スペクタクルを目のあたりにすることができました。本邦でのS-ICDの普及が安全かつ順調に進んだ背景には大きく二つの要因が存在しています。一つは国内導入時にプロクターシップが採用され,段階的に植込み施設が拡大されたことです。経験を積んだ術者がプロクターとなり,その経験を後続施設の術者に直接伝えたことで,新たなシステムながら標準化された安全な植込み手技が確立されていきました。二つ目は各地域でエキスパートによるS-ICD関連セミナーが定期的に開催されたことです。S-ICDは植込み手技の特殊性のみならず,センシングシステムにおいてはT波オーバーセンシングや筋電位干渉による不適切ショックの割合の多いことが知られています。また,少なからず感染やポケット部血腫も認められます。これらトラブルケースへの対処方法をエキスパートから拝聴することは非常に有益であり,S-ICDシステムへの理解をさらに深めることが可能となりました。
現在,S-ICDは国内導入から約7年が経過し,ジェネレータの交換が順調に進んでいます。これはすなわちわれわれがS-ICDの植込みから交換まで,一通りの経験を積んだことを意味しています。そこで本書ではこれまで学会やセミナーを通じてS-ICDの普及に携わった先生方にご協力いただき,S-ICDの歴史的背景から植込み方法,デバイス設定,並存疾患を有する特殊症例への対処方法から植込み後のマネジメントまで,一冊の専門書にまとめさせていただきました。S-ICDシステムはこれからさらに進化していくことになりますが,S-ICDの普及に尽力された先生方による,これからS-ICDを活用される先生方のための本邦で初のS-ICDに特化した専門書として,多くの先生方のお目にふれ,S-ICD診療の一助となれば幸いです。
最後に本書の発刊にあたり国内初回植込み例の機会を与えていただいたわが師匠である奥村謙先生,常に心温まるアドバイスで励ましていただいた中島博先生,そして本書の発刊の機会を与えていただいたBoston Scientific社の皆様に心より感謝申し上げます。
2023年6月
弘前大学大学院医学研究科循環器腎臓内科学講座
佐々木真吾
目次
1 ICDの歴史と課題……中島 博
2 S-ICDの概要……中島 博
3 S-ICD植込み国内初の2 症例を経験して:その適応と植込み手技について……奥村 謙
4 植込み手技
A.手技,解剖,基本的な留置部位……中島 博
B.麻酔の工夫……三浦 大介
C.2 incision,incisionの工夫……柳下 大悟
D.スクリーニングと本体交換……西井 伸洋
コーヒーブレイク
海外S-ICD症例見学 旅の珍道中日記……西井 伸洋
5 S-ICDの適応(実症例と植込み時のtipsも含めて)……岡 怜史,石橋 耕平
コーヒーブレイク2
安全なS-ICD日本導入を目指して……石橋 耕平
6 症例
A. Brugada症候群……川端美穂子,合屋 雅彦
B.小児……福永 英生,林 英守
C.漏斗胸症例におけるS-ICDの植込み術について……近藤 祐介
D.HCMの適応(体表面/スクリーニングの工夫)……井上 完起
E.修正大血管転位症に対してS-ICDを右側胸部に植込みを行った症例……吉村 拓巳
F.右胸心に対する右側S-ICD植込み……加藤 寛之
G.女性への植込み : 押さえておきたい形態と解剖……岡田 綾子,前野 一真
H.肥満,高BMI患者におけるS-ICD植込みの注意点……久佐 茂樹
コーヒーブレイク3
海外S-ICD症例見学 旅の珍道中日記……久佐 茂樹
7 植込み後のフォローアップ
A.スクリーニング(理論・工夫など)……筒井 健太,加藤 律史
B.S-ICDのセンシングを識る……劔 卓夫
C.不適切作動の実際とその対処方法……石田 祐司
D.S-ICDのリード抜去とリードリポジショニング……佐々木真吾
8 S-ICDと他デバイスの組み合わせ(リードレスも含め)……間淵 圭,井上 完起
コーヒーブレイク4
海外S-ICD症例見学 旅の珍道中日記~韓国でのプロクタリングを振り返って~……佐々木真吾
9 ガイドラインにおけるICDの適応……野田 崇
10 S-ICDのエビデンスUp to date~ EFFORTLESS study, PRAETORIAN sub-analysis, Atlas studyが示すS-ICDの有用性とこれからの課題~……佐々木真吾
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書籍情報
- ISBN:9784865175363
- ページ数:250頁
- 書籍発行日:2023年7月
- 電子版発売日:2023年7月20日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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