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新・日経DIクイズ BEST 100
笹嶋 勝 (監) / 日経ドラッグインフォメーション (編) / 日経BP
商品情報
内容
スタンダードな良問から新薬までを網羅しています。
2023年に創刊25周年を迎えた月刊誌「日経ドラッグインフォメーション(日経DI)」。創刊号より続く人気連載「日経DIクイズ」の中から100問を厳選し、情報を大幅にアップデートして収録しました。処方箋を持って薬局を訪れた患者と薬剤師とのやり取りをベースにクイズを構成している点が、「日経DIクイズ」最大の特徴。「薬について聞きたいことがあるのですが」――。そんな患者からの質問に薬剤師としてどう答えるか、臨場感あるクイズを通じて、薬剤、薬物治療に関する最新知識から、患者に分かりやすい服薬指導を行うためのノウハウを学べます。
薬局では、あらゆる診療領域の処方箋に対応する必要があり、薬局薬剤師にはジェネラリストとして薬に関する幅広い知識が求められます。本書では、循環器科や消化器科から精神科、眼科、皮膚科まで、薬局で遭遇し得る診療科カバー。スタンダードな良問から新薬まで、各診療科で確実に抑えておきたい100題を厳選して収載しました。広域の処方箋を日々応需している薬局薬剤師の日常業務に役立つことはもちろん、現場業務にブランクがあって学び直したい薬剤師、スキルアップを目指す新人~若手薬剤師の自己学習ツールとして、さらには薬学生や若手薬剤師を指導する際のテキストとしても最適な1冊です。
序文
監修に当たって
私が日経ドラッグインフォメーション創刊準備号に、最初の日経DIクイズを執筆したのが1997年です。その後、医療情報の変化に伴い、過去のクイズの内容を再編集し、2013年に「日経DIクイズ ベストセレクションBASIC篇」、2014年に「日経DIクイズ ベストセレクション STANDARD篇」、2015年に「日経DIクイズ BEST 100」を、それぞれ発刊しました。
しかし、その後も今までとは全く異なる作用機序の新薬が多く発売され、診療ガイドラインもほとんどの疾患で改訂されました。そこで、さらに10年近くの年月を経て、今回、過去のクイズから良問を改めて選び出し、解説をアップデートして本書「新・日経DIクイズ BEST 100」を発刊しました。
クイズの選択基準は、(1)古くから現在でも継続されている重要な処方の中で特に意図の分かりにくい適応外の処方、(2)かつてのクイズでは繁用されていて正解としていたが、現在ではその処方が推奨されなくなった、否定された処方、(3)新薬の発売により大きく変化した処方─などです。
2013年の「日経DIクイズ ベストセレクション BASIC篇」の発行当時には少数だった6年制卒の薬剤師も、今では多くを占めるようになりました。そういった大学教育の変化も視野に入れながら、4年制卒の薬剤師にも配慮した解説となるよう監修しました。
医療に従事する者の使命として、一生を通じての学習が求められます。本書が処方の適否を判断する参考資料として、また服薬指導や服用期間中のフォローアップの手助けとなることを祈っております。
最後になりますが、本書の発行にご尽力いただいた執筆陣の先生方、日経ドラッグインフォメーション編集部の皆さまに深謝いたします。
2023年9月
株式会社ユニスマイル
笹嶋 勝
目次
循環器
Q-01 白衣高血圧患者は服薬の必要があるか
Q-02 脳梗塞予防に処方された抗凝固薬と抗血小板薬
Q-03 ピルシカイニドが処方された慢性腎臓病患者
Q-04 イグザレルト服用中に生じた鼻出血
Q-05 エンレストの服用回数が夫婦で異なる理由
Q-06 一包化で配合変化を来す組み合わせ
Q-07 こむら返りに処方されたレボカルニチン
呼吸器
Q-08 抗うつ薬とキサンチン製剤の相互作用
Q-09 咳喘息の診断で処方が変更された理由
Q-10 肺MAC症で服用する薬剤が多い理由
Q-11 抗線維化薬服用時の注意点とは
Q-12 抗結核薬の投与量が夫婦で異なる理由
糖尿病
Q-13 早朝高血糖が起きる機序とは
Q-14 ランタスが後続品に変わった糖尿病患者
Q-15 リキスミアに処方変更された糖尿病患者
Q-16 注射薬がオゼンピックに変更された患者
Q-17 アルゴリズム法で増量されたインスリン
Q-18 シックデイ時の糖尿病治療薬の服用量は
Q-19 血糖自己測定で急激に血糖値が低下した理由
代謝・内分泌
Q-20 甲状腺摘出手術後に服用が必要な薬剤
Q-21 尿酸降下療法の開始時に必要な服薬指導
Q-22 抗甲状腺薬と甲状腺ホルモン薬の併用
Q-23 乳首の痛みや違和感を訴える生活習慣病の男性
Q-24 シクロスポリン服用患者へのスタチンの処方
Q-25 クッシング症候群の検査とステロイド
Q-26 コルヒチンの連日服用を指示された患者
Q-27 胆石に禁忌の脂質異常症治療薬
Q-28 スタチンとフィブラートが同時に処方された患者
Q-29 妊娠をきっかけに変更されたバセドウ病治療薬
Q-30 甲状腺機能低下症に追加された脂質異常症の薬
消化器
Q-31 漢方薬の食前・食間服用は必須か
Q-32 肝硬変患者への薬物療法
Q-33 PPIに追加されたH2 ブロッカー
Q-34 潰瘍性大腸炎患者に処方された抗菌薬
Q-35 黄疸に処方されたフェノバルビタール
Q-36 エソメプラゾールは減薬できるか
Q-37 ピロリ除菌後に生じた胸焼け
Q-38 5-ASA製剤を飲み忘れる患者への対応
Q-39 ビオフェルミン製剤の商品ごとの違いは
Q-40 肝機能異常に出された糖尿病治療薬
脳神経
Q-41 てんかんの女性に葉酸が処方された理由
Q-42 歯肉からの出血を訴えるてんかん患者
Q-43 本態性振戦に処方された抗てんかん薬
Q-44 脳梗塞後の誤嚥性肺炎を予防する薬剤とは
Q-45 フェニトインによる骨折を心配する患者
Q-46 抜歯前にワルファリン休薬は不要?
Q-47 ドネペジルの少量投与が続く理由
Q-48 脳外科で処方されたトラネキサム酸
Q-49 認知症患者に出されたラモトリギン
Q-50 パーキンソン病診断の検査前に中止する薬剤
Q-51 細粒の一包化に影響を及ぼす添加剤
精神
Q-52 PTSDに処方された抗てんかん薬
Q-53 ゾルピデムを統合失調症に使えない理由
Q-54 社交不安症の患者に処方されたSSRI
整形
Q-55 抜歯前のBP製剤の休薬基準
Q-56 イバンドロン酸服用後のインフルエンザ様症状
Q-57 肩の痛みにファモチジンが出された理由
皮膚・形成
Q-58 蕁麻疹患者にH2ブロッカーが処方された理由
Q-59 ステロイド外用薬と保湿剤を塗る順番
Q-60 ステロイドローション変更後に乾癬が増悪した理由
Q-61 水疱性類天疱瘡に対するニコチン酸アミドの投与量
Q-62 ステロイドと保湿剤の混合後に悪化したアトピー性皮膚炎
Q-63 保湿剤は入浴後、いつ塗るか
Q-64 円形脱毛症に投与されたオルミエント
Q-65 ロコアテープを貼り替えるタイミング
Q-66 けがをしたときに行われる注射と処置
眼科
Q-67 コンタクトレンズ常用者と点眼薬
Q-68 ぶどう膜炎患者に検査薬が処方された理由
Q-69 抗血小板薬と止血薬が併用される理由
Q-70 緑内障点眼薬による色素沈着を心配する患者
Q-71 ブリモニジンが処方された患者をフォローするタイミング
産婦人科・泌尿器
Q-72 ホルモン補充療法と経口避妊薬の違いを聞く患者
Q-73 子宮内膜症に出された喘息の薬
Q-74 流産を繰り返す患者に出されたアスピリン
Q-75 不妊治療に処方されたブセレリン
Q-76 妊婦に処方されたニフェジピン
Q-77 ミニリンメルトの注意すべき禁忌事項
小児
Q-78 授乳婦と乳児のオセルタミビル同時服用
Q-79 ドンペリドンの用量が経口薬と坐薬で違う理由
Q-80 川崎病患者にNSAIDsが処方された理由
Q-81 小児投与量が多めに設定されている理由
Q-82 点頭てんかんの治療とビタミンB6 製剤
Q-83 小児の頭痛に出された抗アレルギー薬
Q-84 マイコプラズマ肺炎に出された抗菌薬
Q-85 クループ症候群の乳児に出されたステロイド
Q-86 乳糖不耐症の小児に処方できる整腸薬
Q-87 視力低下の児童に処方されたミドリンM
Q-88 ロタウイルス感染症の脱水対策
Q-89 アトピー性皮膚炎疑いの乳児のスキンケア指導
Q-90 1 日2 回で処方されたアモキシシリン
ワクチン
Q-91 肺炎球菌ワクチンの追加接種を勧められた患者
Q-92 免疫抑制薬服用中のインフルエンザワクチンの効果は
Q-93 帯状疱疹はワクチンで予防できる?
がん
Q-94 大腸がんの治療中に降圧薬追加の理由
Q-95 レバミピドが粉砕指示で処方されたがん患者
Q-96 胃全摘患者に処方されたPPI
在宅
Q-97 在宅療養中の口腔カンジダ症の治療薬
Q-98 ラコールNFを半固形剤に変更する際の注意点
Q-99 とろみ剤使用後に便秘が悪化した理由
Q-100 在宅で皮下投与に適さない輸液とは
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書籍情報
- ISBN:9784296202966
- ページ数:216頁
- 書籍発行日:2023年9月
- 電子版発売日:2023年9月8日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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