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- そうだったのか! 実臨床で必要な輸液の考え方
商品情報
内容
外来・病棟で輸液を使いこなすために必要な情報を,症例を交えて解説.輸液の基本はもちろん,個々の患者に合わせた輸液の処方から治療までがこの1冊で絶対にできる!
序文
序
体液・電解質管理や輸液の知識は,患者を管理するうえで,すべての医療者に学んでもらいたい,基本的かつ重要なテーマです.
入院患者を担当する,研修医・看護師・薬剤師などの皆さまは,毎日のように輸液療法を目にすると思います.脱水で輸液療法を受けている患者もいれば,電解質異常に対する治療として輸液療法を受けている患者もいるでしょう.
脱水は,volume depletion とdehydration に区別されます.前者の病態は,細胞外液量の減少であり,後者の病態は,細胞内液量の減少(自由水欠乏)になります.Volume depletion と判断した場合には,細胞外液の補充が主な目的となるため,生理食塩液を中心とした細胞外液製剤が選択されます.その一方で,dehydration に対しては,自由水の補充が主な目的となるため,5 %ブドウ糖液が選択されます.つまり,適切な輸液製剤を選択するためには,目の前の患者が抱えている病気の病態生理を正しく理解しなければなりません.そのためには,患者の訴えをよく聴き,病歴を聴取し,丁寧に身体診察を行い,必要最小限の検査を実施し,それらの所見を,正しく評価する能力を身につける必要があります.
本書は,上記の内容のような,病棟や外来で即戦力として使える,体液・電解質管理の基本を解説します.初学者でも理解できるように,できる限り,病態生理を基礎から分かり易く説明し,ポイントを整理して記載するようにしてあります.
研修医のみならず,臨床現場で活躍されている全医療者の方々に,本書を読んでいただき,明日からの業務に役立てもらえれば幸いです.
2023年9月
編者を代表して
順天堂大学 医学部医学教育研究室
西﨑 祐史
目次
・序
[西﨑祐史]
・カラーアトラス
第1章 総論
1.輸液を理解するために必要な知識の整理[長浜正彦]
2.輸液の適応を考えるうえでの体液量の評価方法を学ぶ[韓(高木) 蔚]
3.輸液の基本[堀内ゆか,今井直彦]
4.輸液製剤の種類と体液量欠乏・過剰への介入[廣瀬知人]
第2章 電解質異常
1.高Na血症に対する輸液[小西加純,長浜正彦]
2.低Na血症に対する輸液[小西加純,長浜正彦]
3.高K血症に対する輸液[長嶋 愛,志水英明]
4.低K血症に対する輸液[長嶋 愛,志水英明]
5.高Ca血症に対する輸液[寺下真帆]
第3章 コモンディジーズ
1.循環器:心不全患者の輸液[土井研人]
2.下痢・嘔吐を呈した症例の輸液マネジメント[龍華章裕]
3.消化管穿孔周術期の輸液[上田吉宏]
4.腎移植患者の周術期の輸液[伊藤雄伍]
5.終末期がん患者(緩和ケア)の輸液[林 章敏]
6.造影剤腎症[比良野圭太,小松康宏]
付録:主な輸液製剤
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書籍情報
- ISBN:9784758124058
- ページ数:253頁
- 書籍発行日:2023年10月
- 電子版発売日:2023年10月6日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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