• m3.com 電子書籍
  • 中山書店
  • ①最新 緑内障診療パーフェクトガイド―患者教育から最新の手術治療まで―<眼科診療エクレール>

①最新 緑内障診療パーフェクトガイド―患者教育から最新の手術治療まで―<眼科診療エクレール>

  • ページ数 : 368頁
  • 書籍発行日 : 2023年9月
  • 電子版発売日 : 2023年11月10日
¥16,500(税込)
ポイント : 300 pt (2%)
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

緑内障診療のエキスパートが,最新の緑内障診療を詳細に解説.
我が国の緑内障診療の第一人者の編集によって,緑内障のエキスパートである執筆陣が,診断や薬物治療はもとより,疫学,患者教育,病診連携,疾患管理,そして手術療法に至るまで,最新の緑内障診療のすべて網羅し,詳細かつ分かりやすく解説した決定版.カラーの図版を豊富に用いたビジュアルな構成で,診療上疑問に思ったことを直ちに参照できる臨床に即したハンドブック.

序文


緑内障は進行性の神経変性疾患であり,2018年の統計によれば,残念ながら日本の中途失明原因の第1位で,その約3割を占めている.また,超高齢社会を迎えて有病率は上昇しており,多治見スタディによれば70歳以上では約1割が緑内障である.疾患啓蒙活動と診断環境の整備により早期発見・早期診断が可能となった一方で,近年の近視人口の増加に伴い,緑内障疑い例が多く見いだされるようになった.こうしたなか,緑内障をネット検索して「失明に至る病気である」というフレーズだけが印象に残り,人生設計を変えるほど神経質になってしまったり,受容できずに治療から脱落したりするケースも増加している現実がある.我々は今日,意図せず患者を苦しめることのないように,個々の患者に十分配慮した医療を提供する必要に迫られている.

ところが緑内障の外来診療は,その病型診断,多岐にわたる点眼治療パターン,点眼治療の副作用評価や点眼指導など,他の疾患に比べ複雑で時間がかかる.まず診断では,隅角検査は絶対必要だが疎かになりやすい.色,解像度,全体像の把握において,画像診断は隅角鏡検査に適わない.多くの画像診断技術が進むなか,隅角だけは直に目で見て評価する必要がある.眼圧はそもそも変動しており,眼圧測定も角膜や瞼の影響を受けることから,適切な眼圧評価は難しい.最近では「OCT緑内障?」が増えているが,視神経乳頭も網膜も近視性変化や先天的なバリエーションの多さから,OCTは全く鵜呑みにできない.OCTには,乳頭出血や他の神経疾患で重要な色情報がないため,OCTだけに頼ると診断治療が不十分になる.眼底写真とともに,直に自分の眼でみて確かめることが必要である.視野検査は自覚的検査で患者の反応に頼っているかぎり,正確性と進行評価には慎重さが求められる.

治療と定期検査においては,緑内障あるいは疑い例の増加で,外来診療が圧迫される.治療は生涯途絶えることがないため,患者は通院し続けなければならない.初期中期には自覚症状もなく,末期まで視力が落ちない症例であっても,患者には自己点眼治療を継続させて,脱落しないようにすることが大きな課題である.多種類の点眼薬に精通し適切に処方して,様々な視点から患者教育を行い,中心視野がなくなった末期に至るまで,その生活スタイルから治療に対する本音を探る必要がある.適切なタイミングでの手術治療への転換も重要だ.末期で手術しても視野の維持は間に合わない.

多忙な外来診療のなかで,緑内障の患者管理を適切に行うのは容易なことではない.生涯にわたる緑内障という疾患に向き合い,その患者にとって何がベストなのか問う.本書が,読者の問いに答える一助となれば幸いである.


2023年8月

担当編集 相原 一

目次

Chapter 1 緑内障の診断

1.1 病型診断総論……森 和彦

1.2 角結膜・虹彩……原 岳,案浦加奈子

1.3 隅角……大鳥安正

1.4 眼圧……生杉謙吾

COLUMN アイケアHOME 家庭用眼圧計

COLUMN 眼圧の正常上限は20 mmHg. .1 mmHg?

1.5 眼底写真とOCT

1.5.1 視神経乳頭……赤木忠道

1.5.2 網膜……庄司拓平

1.5.3 乳頭出血(DH)……新田耕治

COLUMN DHはNTGに多い

1.6 視野……大久保真司,宇田川さち子

COLUMN 視野検査と前視野緑内障(preperimetric glaucoma:PPG)

COLUMN アイモ®とアイモvifa®

1.7 鑑別診断……中村 誠

COLUMN 緑内障と高度近視に共通にみられる視神経乳頭変化―PPA,APON,篩状板欠損

Chapter 2 緑内障の疫学と患者教育,病診連携

2.1 国内外の緑内障疫学,疫学上の危険因子……寺内 稜,中野 匡

2.2 病態と進行の危険因子……松島考嗣,鈴木康之

COLUMN 緑内障進行の関連因子としての近視

2.3 家族歴・遺伝……布施昇男

2.4 進行評価と予後……馬嶋一如,三木篤也

2.5 定期診察・検査とアドヒアランス……福地健郎

COLUMN アドヒアランスを測るための方法

2.6 点眼の仕方と日常生活指導……齋藤 瞳

COLUMN 緑内障に影響する可能性のある日常生活

2.7 病診連携……金森章泰

COLUMN 緑内障手術の説明―私はこうしている

2.8 運転とロービジョン……國松志保

COLUMN 視覚障害の等級

Chapter 3 緑内障の疾患管理

3.1 広義原発開放隅角緑内障……中澤 徹

3.2 高眼圧症と前視野緑内障……中西裕子

3.3 落屑緑内障……谷戸正樹

3.4 原発閉塞隅角病……酒井 寛

3.5 続発緑内障……三重野洋喜,池田陽子

3.6 小児緑内障……廣岡一行

Chapter 4 緑内障の薬物治療

4.1 薬物治療総論……井上俊洋

4.2 プロスタノイドFP受容体作動薬……内藤知子

4.3 プロスタノイドEP2受容体作動薬……坂田 礼

4.4 β遮断薬……井上賢治

4.5 α2作動薬……結城賢弥

Topics ブリモニジン点眼による角膜混濁やぶどう膜炎

4.6 炭酸脱水酵素阻害薬……松下賢治

4.7 ROCK阻害薬……本庄 恵

4.8 α1遮断薬,イオンチャネル開口薬……白鳥 宙,中元兼二

4.9 副交感神経作動薬……亀田隆範

4.10 配合薬と後発薬……溝上志朗

4.11 点滴薬……澤田 明

4.12 薬物治療の未来……柏木賢治

Chapter 5 緑内障の手術治療

5.1 手術治療総論―各術式の適応と有効性・安全性……有村尚悟,稲谷 大

5.2 原発閉塞隅角病(PACD)の治療……栗本康夫

5.3 レーザー線維柱帯形成術……狩野 廉

5.4 流出路再建術……庄司信行

5.5 濾過手術

5.5.1 線維柱帯切除術……東出朋巳

5.5.2 Ex-PRESSTM……東條直貴

5.5.3 濾過手術の術後管理……丸山勝彦

5.5.4 濾過胞再建術―ニードリングの適応,タイミング,方法と効果……石田恭子

5.5.5 Preserflo®microshunt(PFM)―新しい低侵襲濾過手術……相原 一

COLUMN 新しい低侵襲濾過手術デバイス―XEN®

5.5.6 プレート付きインプラント……井上立州

5.6 マイクロパルス経強膜的毛様体光凝固術……杉本宏一郎

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 10.0 以降

    外部メモリ:34.6MB以上(インストール時:85.2MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:138.5MB以上

  • android icon

    AndroidOS 5.0 以降

    外部メモリ:34.6MB以上(インストール時:85.2MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:138.5MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784521750514
  • ページ数:368頁
  • 書籍発行日:2023年9月
  • 電子版発売日:2023年11月10日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。

※コンテンツの使用にあたり、M2Plus Launcherが必要です。

※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。