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Heart View 2024年11月増刊号 U-40のための循環器診療スキルアップ:“総合力”を鍛える!

  • ページ数 : 208頁
  • 書籍発行日 : 2024年10月
  • 電子版発売日 : 2024年10月30日
6,160
(税込)
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商品情報

内容

U-40のための循環器診療スキルアップ:“総合力”を鍛える!


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序文

企画にあたって

佐藤宏行(東北大学病院循環器内科)


2024年現在,残念ながら内科医は減少傾向にあり,かつて“花形”ともいわれた私たち“循環器医”は,内科系サブスペシャリティのなかでも特に志望者が徐々に少なくなっている。一方,加速化する高齢社会とともに,脳・心血管病といわれる循環器疾患をもつ患者数は年々増加傾向にある。また,わが国の国民医療費の首位を占めていることも向き合うべき一事実であり,循環器診療は今後も絶えることのない,社会的なニーズの高い分野の1つであることは自負すべきである。これらを担う医療全体のレベルアップ・業務効率化はもちろん,若手医師の育成・教育の標準化とその継続性が求められる。

現代の循環器診療は,心不全,虚血性心疾患,不整脈,構造的心疾患(SHD),イメージングなど,領域のなかでさらに専門が細分化されつつある。循環器医としてスキルアップをしたい若手医師としては,各専門手技や知見の習得もさることながら,“横断的”な視点をもち,幅広い臨床経験を積むことが望まれる。逆にこれらの実体験を通じて, 「 1人の循環器医ではすべての循環器診療を網羅しきれない」という一定の限界も感じることで,サブスペシャリティ専門医との適切な協働・連携・チーム医療の必要性が認識できるようになる,と私は感じている。さらに,救急外来(ER),集中治療室(ICU),病棟,外来など,さまざまな時間軸や環境に合わせて,あらゆるシチュエーションでも“動く”ことができ,他科専門医からのコンサルテーションに応じて,円滑にコラボレーションできる循環器専門医の需要が高いと考える。

私自身も含め“骨太の循環器内科医”という理想に少しでも近付けるよう,本増刊号では,国内外の臨床最前線で活躍する新進気鋭の若手医師から「“明日から使える”Tips」を中心に執筆いただいた。目次をご覧いただくと,どの章も実臨床に即した実践的なトピックが並んでいることがきっとおわかりいただけるだろう。読者の皆様がいる各地域において過不足のないエビデンスに基づいた診療が展開され,循環器医を志す若手医師のレベルアップの一助に繋がれば大変光栄である。

目次

特集 U-40のための循環器診療スキルアップ “総合力”を鍛える!  企画・構成/佐藤宏行

1 ER

1「ST変化のある胸痛,どうする?」 ACSのER初期対応  播磨綾子

2「頻脈,息切れがあります」 急性肺血栓塞栓症のER初期対応  フリーマン里奈,藤崎智礼,小畑礼一郎,宮下 智

3「突然発症の背部痛」 急性大動脈解離のER初期対応  塚越隼爾

4「急に動悸がして苦しいです」 narrow QRS tachycardiaのER初期対応  松井優子

5「怖い波形でも慌てずに対応しよう」 wide QRS tachycardiaのER初期対応  新井 陸

6「初めてのAFが見つかりました」 心房細動のER初期対応  津島隆太

7「急に目の前が真っ暗になって……」 失神のER初期対応  笠井裕平

2 ICU/CCU

1「心不全急性期を上手に乗り切るために」 うっ血の治療戦略  前田大智

2「心筋梗塞後の重症例に立ち向かう」 心原性ショックの治療戦略  柴田直紀

3「VT/VFが止まらない!」 Electrical stormの治療戦略  林 高大

4「これってもしかして心筋炎?」 心筋炎の治療戦略  金岡幸嗣朗

5「増えてきた心嚢液,どうする?」 心膜炎・心タンポナーデの治療戦略  那須崇人

3 病棟

1「この病変,血行再建しますか?」 冠動脈疾患の血行再建適応判定  加来秀隆

2「スタチン入っていますか?」 動脈硬化性疾患の二次予防至適管理  阿部拓朗

3「Fantastic fourを始めよう」 心不全の薬物治療 Update  佐伯 翼,藤本 恒

4「EFが低いです,肥大しています」 low EF/肥大心の鑑別診断とCMR Update  中田 圭

5「これってHFpEF?」 HFpEFの鑑別診断と治療戦略  生駒剛典

6「ICDは必要? 不必要?」 突然死リスク評価とICD適応判定  石田祐司

7「刺激伝導系ペーシングって何なの?」 心不全患者の新たなペーシング治療戦略  小野寺康介

8「この弁膜症,カテーテルで治せますか?」 SHDインターベンション Update  堀田 怜

9「このAF,アブレーションしますか?」 心房細動アブレーション Update  廣上 潤

10「VAD ってどういう治療?」 補助人工心臓の適応判定と管理  石井奈津子,福嶌教偉

11「心臓移植ってどうやって行われるの?」 適応判定と管理  新井真理奈,後岡広太郎

12「肺高血圧ってどうやって診断・治療する?」 PAHからCTEPHまで  戸田皓二郎,西川 諒

13「循環器緩和ケアってどう実践するの?」 循環器緩和ケア Update  西崎公貴

4 外来

1「少しずつ逆流が進行しています」 弁膜症の至適フォローアップ  菅原政貴

2「たまに脈が飛んでいます」 心室期外収縮の評価と治療介入  森  仁

3「大動脈瘤が大きくなっています」 大動脈瘤の至適フォローアップ  三浦修平

4「ABIが落ちています」 下肢動脈疾患(LEAD)の治療戦略  花房克行,小島俊輔

5「さあ,心リハを導入しよう」 心臓リハビリテーション Update  永田春乃

5 他科コンサルテーション

1「今後は小児科から循環器内科でお願いします」 成人先天性心疾患の至適フォローアップ  齋藤秀輝

2「化学療法患者の併診をお願いします」 腫瘍循環器の至適フォローアップ  照井洋輔

3「脳梗塞の原因がわかりません」 ESUS・奇異性脳塞栓症の治療戦略  塩澤真之

4「手術可能ですか?」 心疾患合併の非心臓手術の術前評価  官澤洋平

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書籍情報

  • ISBN:9784008102812
  • ページ数:208頁
  • 書籍発行日:2024年10月
  • 電子版発売日:2024年10月30日
  • 判:A4変型
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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