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- 救急医学2024年2月号(48巻2号)どんと来い!!! 慢性疾患増悪
商品情報
内容
救急医だけど慢性疾患も!さまざまな内因性疾患が対象になり得る「慢性疾患増悪」に、救急医も「どんとこい!」の気持ちで向き合えるよう、各領域のエキスパートが判断・診断、初期対応、dispositionのポイントを伝授します。
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序文
どんとこい!!!慢性疾患増悪
救急医にとっての理想は,軽症から重症まで,内因性か外因性かを問わず,どのような救急患者が来ても「どん!」と構えて対応できることでしょう。しかし,当然ながら救急医が対応し得る疾患は急性に発症・受傷したものに限られず,慢性的な疾患の増悪も含まれます。そのようなありとあらゆる領域の最新の知見・エビデンスを常にチェックし,すべての現場ですぐに反映することは,あまり現実的ではありません。できるかぎり細やかな知識のアップデートと研鑽が必須であることは大前提として,実際には過去の経験や不十分な知識をもとに対応せざるを得ない場面があることは否定できません。とくに,救急で遭遇する頻度が低く,かつ幅広い内因性疾患が対象となり得る「慢性疾患増悪」については,各専門領域での最先端に救急医が追いつけていないことが比較的多いかもしれません。
そこで今号では,その慢性疾患増悪をテーマに,救急医の「この慢性疾患の増悪への対応は,今もこれでよいのか?」「この領域の最新・最近のトピックスは?」「専門科医が救急医に求めるのはどんなこと?」といった不安や疑問を解消するための特集を企画いたしました。本誌では過去にも慢性疾患増悪を取り上げた特集がありましたが,直近でも10年以上が経過しています。今回,救急医が自信をもって慢性疾患増悪例の初期対応にあたれるよう,各分野のエキスパートの先生方に,最新の知見に基づいて「救急医が知っておくべきこと」「救急医に知っておいてほしいこと」を解説いただきましたので,ぜひ知識をアップデートしてください。
本特集で学んだことが一助となり,救急医が慢性疾患増悪の患者も「どんとこい!!!」と受け入れて,適切な初期対応を行えるようになること,そして必要であれば過不足なく美しく専門他科などに引き継げるようになることを,期待しています。
特集企画ゲストエディター:県立広島病院救急科 主任部長 世良 俊樹
目次
特集
慢性心不全の増悪
聖路加国際病院心血管センター 蟹江 崇芳 他
慢性冠動脈疾患(虚血性心疾患)の増悪
広島市立広島市民病院救急科 大谷 尚之
不整脈の増悪─不整脈外来通院中の患者が救急外来に来たときに知っておきたいこと
平成紫川会小倉記念病院循環器内科 髙麗 謙吾
気管支喘息・慢性閉塞性肺疾患の増悪
聖路加国際病院呼吸器センター 仁多 寅彦
間質性肺炎の増悪
広島大学大学院救急集中治療医学 大下 慎一郎
慢性腎臓病の増悪
東京医科歯科大学病院血液浄化療法部 内藤 省太郎
消化器系疾患の増悪
札幌医科大学医療人教育センター 三原 弘
糖尿病の増悪(高血糖緊急症)
医療法人鎗田病院糖尿病・内分泌内科 岩岡 秀明
副腎不全の増悪
国立国際医療研究センター病院糖尿病内分泌代謝科 田辺 晶代
甲状腺疾患の増悪
医療法人野口病院内科 檜垣 直幸
リウマチ膠原病の増悪
諏訪中央病院総合診療科 司馬 熙 他
がん患者の急性増悪
がん研究会有明病院救急部 望月 俊明
虚血性脳卒中の増悪
獨協医科大学脳神経内科/救命救急センター 星山 栄成
連載
救急医四方山話 「させていただく」
島根県立中央病院高度救命救急センター 山森 祐治
原著論文
市民による早期除細動が住宅発生院外心肺停止患者の予後に与える効果に関するわが国の系統的レビュー
弘前大学医学部医学科 山本龍之介 他
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書籍情報
- ISBN:9784012004802
- ページ数:128頁
- 電子版発売日:2024年2月13日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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