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- 治療 CHIRYO 2024年10月 Vol.106 No.10 心不全治療のFantastic Four どう考え,どう使うか?
商品情報
内容
そこで本特集では,現場で遭遇する「困りごと」にどのように対処していけばよいのか,Fantastic Fourに対する考え方をさまざまな視点や立場から示していただきます.
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序文
エビデンス-プラクティスギャップ,埋めてこそのファンタスティック!
「心不全」.数ある循環器疾患のなかでも心不全という病名だけ,時に大きな違和感を覚えることがある.たとえば「心筋梗塞」,「心房細動」,「大動脈弁狭窄症」…….こうした疾患名は,そこにその疾患の器質的原因が織り込まれており,ひと目見ただけで原因から結果に至る大きな流れをつかむことは比較的やさしい.ところが「心不全」はどうだろうか.「不全」とはもともと「活動や機能が完全でないこと」を意味する.すなわちそれは「不完全な状態」なのであり,その原因も目の前に現れる症状も,非常に多岐にわたり生成変化するのである.疾患の枠組みがはっきりせず,内容もさまざま.これが違和感の源泉である.
しかしながら,近年その枠組を「左室駆出率(left ventricular ejection fraction:LVEF)」を用いて明確にする動きが急速に広がった.そしてLVEFが低下した心不全には周知の標準治療薬,そう,Fantastic Fourをできる限り使用するというエビデンスが普及し,専門集団の間では自明となった.ここまでほんの数年の流れである.
さて,この急速な流れにもまた違和感を抱く臨床家は少なくないと思われる.とくにプライマリ・ケアを担う医療者においては,4種もの強力な循環器治療薬を目の前の「生活」している患者に実際に処方するべきか,そうだとしてもどう処方するのか,戸惑いの連続のように思われる.そこにはエビデンスと実臨床(プラクティス)間の少なからぬギャップがある.そしてそれは同時に専門医療とプライマリ・ケアの間のギャップでもある.このギャップを少しでも解消し心不全治療の風通しをよくしたい,という思いから本企画は生まれた.この企画がそうした戸惑いや懸念払拭に少しでも役立てることができれば,幸いである.
編集幹事〕土橋内科医院
小田倉弘典
目次
Fantastic Fourのエビデンスをどう考えるか? どう臨床現場に適用するのか?
心不全の標準治療(Fantastic Fourを含む)の基本(岸 拓弥)
心不全治療におけるFantastic Four使用の考え方 ─循環器専門医の立場から─(佐藤宏行)
心不全治療におけるFantastic Four使用の考え方 ─総合診療医の立場から─(大原貴裕)
各標準治療薬(Fantastic Fourを含む)の実践的使い方
ACE阻害薬/ARB(竹内一喬)
β遮断薬(髙麗謙吾)
MRA(梶本克也)
ARNI(竹内一喬)
SGLT2阻害薬(堀内 優)
標準治療薬以外の薬剤の実践的使い方
利尿薬/トルバプタン(堂垂大志,他)
Ifチャネル阻害薬/sGC刺激薬(鈴木 敦)
ジギタリス(志賀 剛)
Fantastic Fourを使用するうえで何が障害なのか? どう克服したらよいのか?
腎機能低下/高カリウム血症にどう対処するか?(石原里美)
血圧低下にどう対処するか?(横山広行)
SGLT2阻害薬の副作用にどう対処するか?(小田倉弘典)
コストをどう考えるのか?(佐藤宏行)
ポリファーマシーにならないのか?(小出雅雄,他)
プライマリ・ケア医が知りたい心不全治療のホンネ
そもそもFantastic Fourを全部使用しなければならないのか?(松川龍一)
実は最も遭遇するHFpEF,本当に治療すべきなのか?(夜久英憲)
プライマリ・ケア医はFantastic Fourとどのように付き合うか?(官澤洋平)
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書籍情報
- ISBN:9784525930097
- ページ数:120頁
- 書籍発行日:2024年10月
- 電子版発売日:2024年9月19日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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