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臨床画像 2024年11月号 特集1:絶対苦手分野にしない 消化管の画像診断/特集2:専門医試験体験談:勉強法やお薦めの本/サイト

  • ページ数 : 104頁
  • 書籍発行日 : 2024年10月
  • 電子版発売日 : 2024年10月26日
2,970
(税込)
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商品情報

内容

特集1:絶対苦手分野にしない 消化管の画像診断/特集2:専門医試験体験談:勉強法やお薦めの本/サイト


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序文

特集1 絶対苦手分野にしない 消化管の画像診断 序説


「G(I 消化管)といえば,主役は内視鏡」,今この序説を目にしている読者の共通認識かもしれない。ところが,筆者が放射線科の門戸を叩いた1999年は,バリウム診断はまだまだ内視鏡と肩を並べていた。その後CT,MRIの時代が到来し,かつてのようなGIの勢いはなくなった。胃癌,大腸癌といったメジャーな疾患がありながら,CT,MRIでの診断は腸管壁肥厚という,あまりにもおもしろみのない無機質な診断学に成り下がってしまった。多くの放射線科医が,何となしにGIから遠ざかったことは想像に難くない。

さて,あれから四半世紀が過ぎた今日このごろ,わが国のGI事情はどう変化しただろうか。ヘリコバクターピロリ感染の減少,胃がん検診の貢献により,胃癌の7割は早期癌となり,CTでみえる胃癌(進行癌)を診断する機会は著しく減った。一方で,大腸癌は右肩上がりに増えており,読影で遭遇する機会も増えたと実感している。特に最近では,直腸癌におけるMRI診断が非常に重要となってきており,extramural venous invasion(EMVI)やtumor deposi(t TD)といった新たな画像所見の概念が確立し画像診断のベースは一段階上がった。

そして,CT colonography(CTC)が新たな熱を帯びている。わが国におけるタスクシェア・シフトの一環として,診療放射線技師がCTCの一連の業務を単独で施行できるようになった。前処置も大幅に低減され,以前は大腸「CT」に難色を示していた内視鏡医からの理解も得られつつある。さらに,生成AIによる無下剤CTCが実装目前にある(Boston Medical Sciences社)。近い将来,放射線科医がCTCの遠隔読影に追われる日々が来ると筆者は確信している。そして,その来たるべきCTC時代に備え,CTCに関する情報発信をはじめた。興味をおもちの先生方にはぜひ登録いただきたい。

今回の特集のタイトルは「絶対苦手分野にしない 消化管の画像診断」。著者には消化管の第一人者といわれる放射線科医をごっそりと集めてきた。もちろんCTCも十二分に習熟できる内容と自負している。将来を見据え,苦手どころか,消化管を得意分野にしてみませんか?


企画・編集:鶴丸大介 九州大学大学院医学研究院 臨床放射線科学分野



特集2 専門医試験体験談:勉強法やお薦めの本/サイト 序説


専門医(放射線科専門医,放射線診断専門医,放射線治療専門医)取得前の皆様にとって,専門医試験は気になることの1つと思います。私は,第1回放射線科専門医試験を受けた学年にあたり,制度の変わり目で情報が不足しており,戸惑った記憶があります。また,当時大学院生であったため,日常診療に加え研究や学会準備が忙しく,受験に必要な手続きも不安な面がありましたが,周りの同期の皆さんの助けを借りてなんとか合格できました。

専門医として備えるべき知識の習得をするために自分できちんと勉強することが最も重要だと思いますが,どの試験にも共通することとして,正しい情報収集もとても大切です。近年は,さまざまなサイトのほかSNSでの情報収集が可能となり,勉強の進め方は時代とともに変化しています。

また,今年度より,上記の専門医試験はすべて日本専門医機構認定の試験になり,試験勉強だけでなく,受験資格に関する最新情報の取得や確認もよりいっそう重要になってきています。

本特集では,近年の専門医試験(放射線科専門医,放射線診断専門医,放射線治療専門医)に合格された先生方に,これから試験を受ける後輩へのアドバイスをおまとめいただきました。あくまでもご執筆くださった先生方の経験談をご記載いただいておりますが,これから専門医試験を受ける予定の方だけでなく,ご指導される立場にある方にとっても,参考になる情報が込められていると思います。

なお,試験の概要や問題数,受験の際の注意事項,試験会場などは固定されておりませんので,ご自身が専門医試験を受ける際は最新の情報を必ずご確認ください。


企画・編集:東 美菜子 宮崎大学医学部病態解析医学講座 放射線医学分野

目次

特集1:絶対苦手分野にしない 消化管の画像診断  企画・編集:鶴丸大介

胃癌のCTどこまで読める?  西牟田雄祐ほか

直腸MRIの読影  吉田 薫ほか

消化管間質腫瘍(GIST)のすべて  鶴丸大介,井上明星ほか

消化管emergency  伊牟田真功ほか

【CT colonography(大腸CT)入門】

現状と今後の動向  三宅基隆

スクリーニング大腸CT検査  歌野健一ほか

深達度診断アドバンス  宮坂光俊ほか

術前シミュレーション  森本 毅ほか

特集2:専門医試験体験談:勉強法やお薦めの本/サイト  企画・編集:東 美菜子

【一次試験編】

合格に必要な試験勉強  福永(白石)花織

レジデントの49日  森 貴之ほか

【二次試験 診断専門医編】

放射線診断専門医試験合格への道−試験対策を振り返って−  坂本直也

放射線診断専門医試験−仕事と育児の隙間時間活用術−  栗山香織

【二次試験 治療専門医編】

これだけは知っておきたい治療専門医試験  福田友紀子ほか

生存者バイアスのかかった自己流試験対策  山口晃世

連載

・何としても読んでもらいたい あの論文,この論文

[第28回]

至適造影剤量を決定するための基礎的論文  近藤浩史

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書籍情報

  • ISBN:9784008004411
  • ページ数:104頁
  • 書籍発行日:2024年10月
  • 電子版発売日:2024年10月26日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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