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- jmedmook88 エコーガイド下CVC完全マスター
商品情報
内容
本書は、総論でエコーガイド下穿刺の基本を押さえながら、短軸像穿刺、長軸像穿刺、斜位像穿刺、クイックルック法、マーキング法について、コンセプト、手順、ピットフォールとトラブルシューティングを解説。
さらに各論では、①穿刺静脈の特徴と手法の使いわけ、②症例・状況による手法の使いわけ、③合併症の予防とトラブルシューティング、④トレーニング・ガイダンスを懇切丁寧に解説。
これらの知識を集約させ、エコーガイド下で正確に血管内へと誘導する方法を、画像やイラストとともに徹底的に解説しています。
これでもう穿刺は怖くない!「刺しもの系が怖い」を克服しましょう!
序文
巻頭言
中心静脈カテーテル法(central venous catheterization;CVC)はベーシックな医療処置でありながら事故や合併症の頻度が高い,「危険手技」としてマークされてきました。そんな中,リアルタイムエコーガイド下穿刺によるCVCの手法は,そのトラブルを低減させるスマートで画期的な手法として注目され,海外やわが国で20年以上前から標準化が進められてきました。その有用性をサポートする調査報告も膨大な数に上ります。これでCVCのトラブルが徐々に減っていくことを多くの関係者が期待していました。ところが現実はどうでしょうか。
医療事故調査・支援センターは,医療行為における予期せぬ死亡事例の報告を受けて分析し,医療事故の再発防止を広報する機関です。2017年には提言第1号として「中心静脈穿刺合併症に係る死亡の分析―第1報―」が,2023年の今年,提言第17号として「中心静脈カテーテル挿入・抜去に係る死亡事例の分析―第2報(改訂版)―」が公表されました。そこでは非常に多くのCVCに関連する死亡事故が報告・分析されています。それらを読むと事故の要因はいろいろですが,中でもエコーガイド下穿刺の技術に原因の一部があると思われるケースがかなり多いことに気づきます。膨大なエビデンスに裏打ちされた有用なエコーガイド下穿刺でも,実際には多くの事故が起きているということは,その使い方が問題の中心だということを示唆しています。
何をすると,あるいは何をしないと失敗するのか,どのような限界やピットフォールがあるのか,「うまくいくエコーガイド下CVC」とはどんな状態のことか,それを提示するのが本書の中心的なコンセプトです。これらを実践的に活かして頂けたら,CVC担当術者の皆様の,わずかであるかもしれませんがお役に立てるのではないか,それがひいてはCVCを受けられる患者さん,またそのご家族にとって,安全安心な医療を受けた満足感につながればいいなと,願っています。
2023年10月
JA長野厚生連佐久総合病院佐久医療センター救命救急センター副部長
渡部 修
目次
1章
総論
1 エコーガイド下CVCとは
2 短軸像穿刺─ sweep scan法
3 短軸像穿刺─ swing scan法
4 長軸像穿刺
5 斜位像穿刺
6 クイックルック法
7 マーキング法
2章
各論〈A〉 穿刺静脈の特徴と穿刺手法の使いわけ
1 内頸静脈
2 腋窩静脈
3 大腿静脈
4 上腕深部静脈
各論〈B〉 症例・状況と手法の使いわけ
1 肥満・浮腫
2 るい痩
3 血管内脱水・呼吸性変動
4 動静脈の重なり,anomaly
5 静脈内血栓・血栓閉塞
6 透析用カテーテルの留置
7 緊急時・救急外来
8 ICUにおけるCVC
各論〈C〉 合併症の予防とトラブルシューティング
1 動脈誤穿刺・動脈カニュレーション
2 血胸
3 後腹膜血腫
4 神経損傷
5 気胸
6 カテーテル先端位置異常
各論〈D〉 トレーニング・ガイダンス
1 シミュレータトレーニング
2 実地トレーニング
3 緊急静脈路確保トレーニング
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書籍情報
- ISBN:9784784966882
- ページ数:184頁
- 書籍発行日:2023年10月
- 電子版発売日:2023年12月8日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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