こういうときにはこうする! 感染症クリスタルエビデンス 診断編

  • ページ数 : 773頁
  • 書籍発行日 : 2024年1月
  • 電子版発売日 : 2023年12月7日
¥12,100(税込)
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商品情報

内容

診断するときはこうする! 『感染症クリスタルエビデンス』シリーズ第3弾は診断編。病歴・症候・臨床検査・画像・微生物検査すべて揃って大充実の773頁
本書は感染症診療における診断に特化した内容となっており、病歴、症候、検査、画像検査、微生物検査など、一筋縄ではいかないケースを意識し、日常診察においてプロブレムリストに挙がる項目をもとに構成し、鑑別診断の一助となる書籍を目指しました。   まずは病歴として国内を含めた渡航歴、それぞれの免疫不全における病態の違い、動物接触歴、既往歴など、身体所見としてバイタルサインの異常を含め、それぞれの症候を軸としたアプローチを挙げました。検査所見、画像所見は今までの感染症関連の書籍で個別に取り上げられることはあまりなかったかもしれません。しかし編著者自身の経験上、これらの結果をもとに診断がついたケースもあり、あくまでも病歴、身体所見に基づく診断推論あってこその解釈ですが、項目として取り上げています。最後にやはり感染症診療の軸として微生物そのものにフォーカスしたアプローチを挙げました。

序文

序文

クリスタルエビデンスシリーズも第3弾となり、治療編、感染対策・予防編に続いて、診断編を上梓することになりました。この編集のお話を岡先生からいただき、各項のテーマを考えるにあたり、自身の診療を振り返りました。

私が感染症診療に興味を持ち、青木眞先生の「レジデントのための感染症診療マニュアル 第2版」を貪るように読み、内科全般の研鑽を積んでいた頃からすでに15年以上の歳月が流れました。現在、書店に足を運ぶと感染症コーナーには良書が所狭しと並んでいます。感染症診療を学ぶ上で、肺炎、腎盂腎炎、髄膜炎などの病態ごと、微生物ごとの特徴を示したもので体系的な知識を得ることは非常にリーズナブル、かつ重要です。私自身もそうですが、この20年はこれらの総論的な書籍、諸先輩方の教えのおかげで、全体的な感染症診療のレベルは底上げされたように思います。

翻って、感染症のコンサルテーションを行っている自身の相談事例を振り返ってみると、直感的に診断できるものは少なく、情報を取捨選択してプロブレムリストを作成し、その繋がりを解釈して診断に結び付くことが多かったと感じています。折角このような編集の機会をいただいたので、一筋縄でいかないケースを担当する方を意識し、実際に感染症診療でプロブレムリストに挙がる項目をもとにした章立ての書籍作成に臨みました。

まずは病歴として国内を含めた渡航歴、それぞれの免疫不全における病態の違い、動物接触歴、既往歴など、身体所見としてバイタルサインの異常を含め、それぞれの症候を軸としたアプローチを挙げました。検査所見、画像所見は今までの感染症関連の書籍で個別に取り上げられることはあまりなかったように感じています。しかし、自身の経験からはこれらの結果をもとに診断がついたケースもあり、あくまでも病歴、身体所見に基づく診断推論あってこその解釈ですが、項目として取り上げました。最後にやはり感染症診療の軸として微生物そのものにフォーカスしたアプローチを挙げました。

著者に関しては、私と直接面識があって臨床医として尊敬し、私自身が原稿を読みたいと思った方々を選びました。また、監修の岡先生からご推薦をいただいた埼玉医科大学総合診療センターのやる気溢れる若手医師にも執筆を担当していただきました。この編集依頼からほどなくして新型コロナウイルス感染症のパンデミックに見舞われ、コロナ禍で大変忙しい先生方に対して無茶なご依頼となりましたが、それにも関わらず非常に読み応えのある文章で応えていただき、大変感謝しております。複数著者による書籍では統一性に欠ける可能性があり、なるべく編集として読みやすい形を心掛けましたが、ある程度の表現の違いや内容の重複に関しては、各著者の「味」として楽しんでいただけたらと思います。

本書が感染症診療に真摯に取り組む人のお役に少しでも立てれば幸いです。


2023年9月

渋江寧

目次

第1部 病歴と感染症

第1章 渡航歴(東南アジア)

第2章 渡航歴(アフリカ)

第3章 渡航歴(中南米)

第4章 渡航歴(国内)

第5章 動物接触歴

第6章 淡水・海水曝露歴

第7章 摂食歴

第8章 性行為歴

第9章 免疫不全(好中球減少)

第10章 免疫不全(HIVによる細胞性免疫不全)

第11章 免疫不全(HIV以外の細胞性免疫不全)

第12章 免疫不全(液性免疫不全)

第13章 免疫不全(バリア障害)

第14章 手術歴

第15章 既往歴

第16章 薬剤歴

第2部 症状、身体所見と感染症

第1章 バイタルサイン

第2章 咽頭痛

第3章 口腔病変

第4章 咳嗽

第5章 鼻汁・鼻閉

第6章 頭痛

第7章 胸痛

第8章 腹痛

第9章 腰痛

第10章 関節痛/関節炎

第11章 四肢痛

第12章 下痢

第13章 排尿障害

第14章 倦怠感・体重減少・寝汗

第15章 表在リンパ節腫脹

第16章 眼の充血

第17章 皮疹

第18章 爪

第3部 検査所見と感染症

第1章 好酸球

第2章 血球(異形リンパ球)

第3章 血球(血球増加、減少)

第4章 CRP、赤血球沈降速度(ESR)

第5章 AST、ALT、ALP、γ-GTP

第6章 LD(LDH)、CK

第7章 尿

第8章 髄液

第9章 胸水・心嚢液

第10章 腹水

第11章 関節液

第4部 画像検査と感染症

第1章 頭頸部

第2章 肺

第3章 心臓・大血管

第4章 消化管

第5章 肝臓・胆道・膵臓

第6章 脾臓

第7章 泌尿器

第8章 リンパ節

第9章 脳

第10章 骨・関節

第5部 微生物検査と感染症

第1章 グラム染色(グラム陽性菌)

第2章 グラム染色(グラム陰性菌)

第3章 培養で同定されにくい微生物(質量分析・遺伝子検査)

第4章 培養で同定されにくい微生物(抗原・抗体検査)

第5章 抗酸菌検査(迅速発育性抗酸菌について)

第6章 真菌検査

第7章 寄生虫検査

第8章 多剤耐性菌検査

第9章 Clostridioides difficile関連検査

第10章 迅速抗原検査

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書籍情報

  • ISBN:9784765319775
  • ページ数:773頁
  • 書籍発行日:2024年1月
  • 電子版発売日:2023年12月7日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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