ナースのための くすりの事典2024

  • ページ数 : 752頁
  • 書籍発行日 : 2024年1月
  • 電子版発売日 : 2024年1月26日
5,280
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商品情報

内容

●最新版● 今年もやっぱりこの1冊!

『ナースのための くすりの事典』は2024年版で34年を迎えました。前年版に引き続き、日本赤十字社医療センター薬剤部部長・細谷治先生に編集を、帝京大学医学部附属病院薬剤部・安野伸浩先生、渡部多真紀先生、光永義治先生、大竹三保先生、日本赤十字社医療センター薬剤部・石田耕太先生に執筆をご担当いただいています。
類書にない大きな特長は、「看護のポイント」と「患者・家族への指導のポイント」です。「与薬時における一般的な注意事項」「患者さんが正しく服用するための指導・助言の仕方」「与薬後の注目すべき観察事項」「急変時の対処法」など、ナースにとって本当に知りたいことが載っている、困っていることに応えてくれると多くの読者から好評をいただいています。
「一般名」か「商品名」かが一目でわかる索引、症状・病態から必要な薬を探し出せる「薬効別分類38項目」、先発医薬品を色分けし、後発薬との判別がすぐにできるなど、使いやすく、見やすい工夫をしています。
また、本年版より、「注意すべき特定患者」(特定の背景を有する患者に関する注意)を新設し、リスクのある患者をわかりやすく表現しています。

序文

はじめに

『ナースのためのくすりの事典』の編集を昨年度より引き継ぎ,「今年もやっぱりこの1冊!」を目指してきました。看護学生をはじめ現職の看護師にとっても,わかりやすく必要な情報を届けることができればとの思いで,著者共々,執筆・編集に力を注いで参りました。2019 年の末に世界中を震え上がらせた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)も2023 年5月には本邦でも感染症法上の取り扱いが5 類となり,国内の様子も徐々にパンデミック前の状態に戻りつつあります。最近はニュースで取り上げられる機会も減少し,街でもマスク姿の人たちを見る機会が極端に減っていると感じます。しかし,決してCOVID-19 が消滅したわけではなく,むしろオミクロン株となったことで,これまで以上の感染力と高い免疫逃避能を獲得していることがわかっています。すなわち,ひとたびCOVID-19 に罹患すれば,また全国的な流行へと移行する可能性が非常に高くなります。さらにそこに季節性インフルエンザの流行が重なれば,社会の機能が制限されかねない事態に陥ります。どちらの感染症も学校や仕事を一定期間休まなければならないことから,一部で受診控えも起きています。するとますますアンダーグラウンド化し,治療や療養が遅れ,知らず知らずの間に家族や友人に感染させるリスクも高まります。COVID-19 に着目しただけでも疾病が社会に与える影響が非常に大きいことがわかります。

そのような状況下,生活習慣病の治療薬や難治性疾患に対する治療薬は次々に開発されていきます。特に医薬品の作用が増強するのに伴い,その使用方法は複雑化していく傾向にあります。さらに想像を超えるような高額医薬品も上市に至っています。このような時にこそ,薬を効率的に使用することが求められます。本書には,これまで通り「与薬時における一般的な注意事項」や「患者さんが正しく服用するための指導・助言の仕方」「与薬後の注目すべき観察事項」など,現場の看護師のニーズに合った内容が盛り込まれています。加えて今年から,「注意すべき特定患者」の項目を増やし,リスクのある患者をわかりやすく表現しました。

本書が将来看護の現場に身を置こうとする学生やすでに臨床で活躍している看護師の方々のお役に立てれば幸いです。最後に今年も本書の改訂に並々ならぬ忍耐力をもって,われわれ著者の面々を支えていただきましたへるす出版編集部に,心より感謝いたします。


2023年12月

細谷 治

目次

精神科用薬

催眠・鎮静薬

抗不安薬

抗精神病薬

抗うつ薬・抗躁薬・精神刺激薬

神経科用薬

抗てんかん薬

筋弛緩薬

抗眩暈薬

パーキンソン病治療薬

自律神経作用薬

脳循環・脳代謝改善薬

認知症治療薬

解熱・鎮痛・抗炎症薬

非麻薬性鎮痛薬

解熱・鎮痛薬

片頭痛治療薬

非ステロイド性抗炎症薬

抗リウマチ薬

循環器用薬

強心薬

冠血管拡張薬

カルシウム拮抗薬

β 遮断薬

抗不整脈薬

利尿薬

降圧薬

配合薬

末血管拡張薬

昇圧薬

肺動脈性肺高血圧症治療薬

脂質異常症(高脂血症)用薬

呼吸器用薬

呼吸促進薬

気管支拡張薬

気管支喘息治療薬

鎮咳薬

去痰薬

消化器用薬

消化性潰瘍治療薬

健胃・消化薬

胃腸機能調整薬

5-HT3(セロトニン)受容体拮抗型制吐薬

ニューロキニン1 受容体拮抗薬

下剤・浣腸剤

止痢・整腸薬

利胆薬

膵炎治療薬

潰瘍性大腸炎治療薬

糖尿病薬

インスリン製剤

経口血糖降下薬

インクレチン製剤(GLP-1 アナログ)

GIP/GLP-1受容体作動薬

糖尿病性末Ö神経障害治療薬

高インスリン血性低血糖治療薬

ホルモン製剤

脳下垂体ホルモン薬

蛋白同化ステロイド薬

副腎皮質ホルモン薬(ステロイド薬)

性ホルモン製剤

卵胞ホルモンおよび黄体ホルモン製剤

その他のホルモン薬

副腎皮質ホルモン合成阻害薬

甲状腺疾患用薬

甲状腺ホルモン薬

抗甲状腺薬

腎疾患用薬

腎性貧血治療薬

副甲状腺機能亢進症治療薬

高リン血症治療薬

尿毒症治療薬

高カリウム血症治療薬

その他の腎疾患用薬

眼科用薬

耳鼻咽喉科用薬

泌尿器(生殖器)用薬

子宮用薬

ビタミン製剤

ビタミンD 製剤

ビタミンB1製剤

ビタミンB2製剤

ビタミンB6製剤

ビタミンB12製剤

混合ビタミンB 剤

葉酸

パントテン酸製剤

ビタミンE 製剤

ビタミンK 製剤

輸液・電解質製剤・栄養剤

輸液用製剤

微量元素液

電解質製剤

栄養剤

代謝性医薬品

カルシトニン製剤

ビスホスホネート製剤(骨代謝改善薬)

選択的エストロゲン受容体モジュレーター

抗RANKL モノクローナル抗体

ヒト化抗スクレロスチンモノクローナル抗体

副甲状腺ホルモン製剤

その他の代謝性医薬品

造血と血液に作用する薬剤

造血薬

鉄製剤

白血球減少症治療薬

血小板減少症治療薬

止血薬

抗血栓薬

その他の造血と血液に作用する薬剤

無機質製剤

カリウム製剤

カルシウム製剤

リン製剤

肝疾患治療薬

B 型肝炎治療薬

C 型肝炎治療薬

その他の肝疾患治療薬

痛風・高尿酸血症治療薬

発作寛解薬

高尿酸血症治療薬

消炎酵素製剤

免疫抑制薬

抗がん薬

アルキル化薬

代謝拮抗薬

抗がん性抗生物質

トポイソメラーゼ阻害薬

タキサン系抗がん薬

アルカロイド系抗がん薬

免疫賦活薬

ホルモン系製剤

白金(プラチナ)製剤

分子標的治療薬

その他の抗がん薬

血管外漏出治療薬

がん悪液質治療薬

アレルギー性疾患治療薬

抗ヒスタミン薬

抗アレルギー薬

非特異的刺激療法薬

その他のアレルギー性疾患治療薬

抗菌薬

抗生物質

合成抗菌薬

ニューキノロン系製剤

抗結核薬

その他

抗真菌薬

深在性真菌症治療薬

深在性・表在性真菌症治療薬

ニューモシスチス肺炎治療薬

抗寄生虫薬

抗ウイルス薬

インフルエンザ治療薬

新型コロナウイルス感染症治療薬

抗ヘルペスウイルス薬

抗サイトメガロウイルス薬

抗RSウイルス薬

その他の抗ウイルス薬

HIV 感染症治療薬

血漿分画製剤・ワクチン・トキソイド

血漿分画製剤

ワクチン,トキソイド

その他の生物学的製剤

麻薬

アヘンアルカロイド系麻薬

非アルカロイド系麻薬

皮膚科用薬

外用殺菌消毒薬

副腎皮質ホルモン外用剤(ステロイド外用剤)

乾癬治療薬

その他の皮膚科用薬

歯科・口腔用薬

診断用薬

中毒治療薬

漢方薬

生活改善薬

重大な副作用の症状と処置方法

薬物中毒の症状と処置方法

注射剤血管外漏出の予防・漏出後の処置について

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書籍情報

  • ISBN:9784867190814
  • ページ数:752頁
  • 書籍発行日:2024年1月
  • 電子版発売日:2024年1月26日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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